家族殺し

松永太:上告審口頭弁論

【日時】2011/11/21 1330〜
【場所】最高裁第一小法廷
【罪名】監禁致傷、詐欺、強盗、殺人、傷害致死

ついにやってきたこの日!!!!!

事件のあらましはここで!
http://ja.wikipedia.org/wiki/北九州監禁殺人事件

高校の同級生である緒方に松永が電話をかけてきたことが地獄の始まりだった…

というような事件です。
私の故郷、北九州で発生したということもあり、控訴審はほとんど傍聴しています。
地元に住んでいる大学の先輩に車を出してもらい現場をまわったのも思い出深いです…

昔のブログに全部記録をアップしていたのですが、消してしまった後、こちらのブログには移してなかったですね。
もしご覧になりたい方がいましたら、ご連絡頂ければと思います。
それかそろそろ始めるメルマガにでも再録しようかな…

大変な事件だから傍聴人がつめかけるのでは!?
この日の午前にオウムの遠藤判決があったので、それを傍聴した人たちが「じゃあ午後も…」って並んじゃうのでは!?
不安に駆られ、いてもたってもいられず50分前に到着すると、そこには誰もいませんでした…

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緒方とは分離されているようで、被告人名のところに松永の名前しかありませんでした。
これは被告人による上告で、その理由は判例違反、量刑不当、事実誤認などのようです。
あれ、でも量刑不当や事実誤認って上告の理由にすることができないはずでは…

28分で弁論は終了し、双方が色々意見を述べていましたが、要約すると弁護側は
・被告人は謀議に加担しておらず実行行為にも加担していない
・客観的証拠を事実認定の基礎にしていない
・支配や監視の不存在
・松永の処世術を過大評価

などなどの理由で「真相を見極め破棄を求める」と死刑回避のために頑張っておられました。

対する検察側は
・上告事由にあたらない
・支配の不存在というが、緒方の話は全体の経緯を説明するモノとして具体的かつ詳細。甲女、乙女との話とも符合しているので信用性が高い
・詐欺等の事件で被告人は警察の追求を恐れ、緒方を連れ逃亡した。以前から緒方には暴行を働いており、その理性は破壊されていた。生活資金を得る目的で被害者らを取り込んだ。親族殺害は家族同士を対立させ疑心暗鬼に陥らせ、他方に通電や暴行を加えさせ、排泄の回数や姿勢などを制限し、厳しく監視させ、それをネタにまた通電行為を行った。精神的支配の上に金をかすめとり、足手まといになるや否や娘を親が、親が子供をなど、家族に家族を殺害させ、皆殺しさせ、完全犯罪を企図し、徹底的にその遺体を解体させ、証拠隠滅を図った。忠実な僕として緒方を使い、自らの手は汚す事なく犯行を行った。緒方は従前からの虐待により、逆らう事は出来ない。精神的に自由を奪い、意のままに操り支配していたに他ならず、そこに緒方との共謀が認められる

などなどと述べていました。

検察官は最後に量刑不当について大切な事を述べました。
「暴行、虐待の限りを尽くし支配下に置いた家族の自由を奪い、過酷な食事制限を行い、数千万という多額の金を詐取した。虐待や暴行により家族を死亡させ、さらに残っている家族の利用価値がなくなると純子をして残りの家族を殺させた。殺人6件、傷害致死1件などの犯罪を敢行した事案である。
その上で被告人は『自分だけ罪を免れよう』としており卑劣きわまりない。
事件発覚後も純子に罪を押し付け、不自然な弁解に終始している。
改悛の情は全くなく、それゆえ遺族の処罰感情も顕著である。
純子より罪が重い事は明らかであり、原判決は適正である」

緒方は控訴審で一審破棄、無期懲役となりましたが検察側から上告されています。
この裁判を傍聴していた方々にとっては、松永はさておき、緒方の判決がどうなるかが最大の関心事ではないかと思うのですが、私なこの言葉を聞き、検察側は上告していながらも、緒方が無期懲役となっても致し方ない、と考えているのではないか、と推測しました。
確かに控訴審での2人の態度は雲泥の差で、松永は本当に、反省がないという言葉が似合わないというか、当事者意識がないというのに近かったです。

ちなみに松永の処世術というのは控訴審でも出たのですが「リスクを冒さずに目的を達成する」です。

判決は追って!

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妊娠中に浮気し、離婚届を勝手に出していたという被害者

【日時】2011/05/27 1000〜(傍聴したのは1330〜)
【場所】東京地裁419号法廷
【罪名】殺人

こんばんは〜

|゚з゚)

6月から殺人裁判が多くて、朝から晩まで関東をかけずりまわっています!
今日は横浜地裁に行ってきたんですけど、ちょっとせっかくだから、と地裁近くのカフェをいろいろ探索してみたのであります!
すると、近眼のせいか全く気づいてなかったのですが、地裁の目の前にgoozっていうカフェ?みたいなやつがあることを知りました!
吸い寄せられて中に入ってみますと、中は完全セルフの弁当&パン&飲み物なんかが売っている夢のような場所で…
アイスコーヒーも100円台でびっくりです
ちょうど天気もサラッとして涼しく、日差しも強くなかったので、並木道の柵みたいなのに腰掛けてランチしてみました(OL気分を味わいたいんです)
横浜地裁での様子はまた近々〜

帰りには反対側の出入り口から出て散策してみたところ、おなじみベローチェのすぐそばに「大学院」って書かれている古めかしい喫茶店を発見し…店の前まで行ってみたら鎧が置いてありまして、これはトンデモカフェかもしれん…とあわてて退散しました
でも行ってみればよかったなぁ〜って今さら後悔していますrain

意外にも、食べログではなかなかの高評価!
http://r.tabelog.com/kanagawa/A1401/A140104/14002242/dtlrvwlst/

入り口前で鎧がお出迎え!
http://r.tabelog.com/kanagawa/A1401/A140104/14002242/dtlrvwlst/1698048/3997704/
おかえりなさいませご主人様〜

横浜が一気に好きになりました

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この裁判もちょっと記憶から消えかかっていますが…
http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-d59e.html
この続きです。被告人質問が行われていました。

途中で法廷を出ましたが、被告人は時折泣きながら質問に答えていました。
被害者の生前の振る舞いが犯行と関係している場合の裁判って、いつも正義の味方のような検察官が悪者に見えますよね…
ムクムクしたメガネの男性検察官もきっと普段ならかわいらしく見えたんでしょうが、なんか腹立たしくなったり…人間って勝手ですね。

この日は事件までのこの一家が、大黒柱である被害者とどんな感じで生活していたのかいろいろ語られていまして、被害者の方は被害者として気の毒であることに間違いないんですけど、ちょっと被害者が破天荒すぎて当時の被告人が気の毒になりもしました。
被告人が娘さんを身ごもっている時に(それまでも色々あり別居していたそうです)さっそく被害者は浮気をしていたらしく、出産後に家に帰ってきたら夫はおらず、近所の人に「女の人と西綾瀬に住んでる」と聞かされたとのことでした。
役所に行ったら勝手に離婚届が出されていたそうで、あわてて親戚と協力して夫と浮気相手を別れさせて離婚届も無効にしたとのことでした。
そのまま別れることは、子供がまだ小さかったので考えられなかった、と述べていました。

被害者には家族に「赤羽の女」と呼ばれている女がおりまして、現在はもうだいぶ高齢ですが、家族内では知られた存在でありました。長年にわたり被害者と付き合ってきたようです。

家族経営ですが、会社の社長であり、家族も養いつつ妾も…というところになんか昭和っぽさ感じます。

いろいろ書きたい事もありますが、前回も書いたようにプライベートすぎて憚られるのでこのへんで…

どっちも傍聴できてないですが、求刑は懲役10年(聞いた話です)、判決は懲役2年6月(これは裁判所に問い合わせました)ということです。だいぶ求刑より軽くなったところをみると、裁判員も事件前の家族の状況に、同情的な見方をしたのかもしれません。。。

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介護疲れ殺人かと思いきや…

【日時】2011/05/26 1000〜(傍聴したのは1110〜)
【場所】東京地裁419号法廷
【罪名】殺人

そんなわけで南部の法廷を放り出された私は、もしもそうなったときに傍聴しようと思っていた法廷へ走りました!

事件発生時の報道はこちらです。
「暴力振るわれていた」 夫の首絞め殺害、67歳妻を逮捕 東京・足立区 [11/23]
http://logsoku.com/thread/yuzuru.2ch.net/liveplus/1290503388/

年配っぽい女性の名前の被告人で罪名が殺人だったりすると、介護疲れか…?と疑ってしまうのですが、念のために調べてみたところ、違ってました。いろいろと事情がありそうな事件です。

夫で自営業のAさん(70)の首を着物の帯ひものようなもので絞め、頭に陶器を投げて殺害したとしている。

というから、その殺意の程度が報道だけでも伝わってきます。

法廷に入ると被告人は保釈されているようで、両隣に拘置所職員さんはついていませんでした。グレーのスーツで弁護人の隣に座り、うつむいています。
証拠調べの途中でした・
被害者の死因は頸部圧迫による窒息であること、また被害者の妹さんたちの調書によれば被告人は「すごく気性が激しく口が減らない、働かずタバコを吸い、パチンコをする人。兄の事を平気でこき下ろす」などと散々な感じであると述べられていました。逆に被害者の仕事相手によれば、被害者は手抜きをしない丁寧な仕事をする人物で信頼できたというような感じです。

しかしそんな話は午後から一転、被害者の家庭における立ち位置、振る舞いが明らかにされていくのでありました……


ところでこの419号法廷は、やたらと暑くてものすごく空気が悪かったです!
震災以降、裁判所は節電モードですが、どうも法廷もギリギリまでエアコンは使わないのだろうという心意気を感じます。
裁判長も、ネクタイをせず、ワイシャツのボタンをひとつふたつ開けており、なんかちょっとオフっぽくて萌えですw
常々思うんですけど、裁判官も書記官も、黒い法服(書記官さんのは素材が違うそうですが)の下は普通に服を着てて、単純に他の人と比べたら1枚多く着てることになるので、ホント夏は気の毒ですよね〜
下とか短パンでもいいんじゃない?って思っちゃいますw
暑そうなんだもん〜


☆ ☆ ☆

そして午後、被告人と被害者の間の娘さんたち&娘婿が証人として続々出廷しました。
こういう家族間のコロシっていうのは、ヤクザとか荒くれグループ間のコロシと違って、あまりにもプライベートな話題があれこれ出てくるので、正直、ブログで書くのは憚られますね…
どっちにも言い分があると思うんです。
どっちかの事を書きすぎると、反対側になにかもの申されたりしますしね…
まぁでもイチ傍聴人が思った事や見た事を書きます…

その証人たちによれば被害者は「母には暴力を振るい、複数の女がいた」そうで、かつて被告人は肋骨と腰の骨を折り入院していたこともあるといいます。
立派なDVだと思いますけど…

証人のひとりである娘さんが、若くして腎臓の病気にかかってしまったそうなのですが、その後は「私に一線を引くようになった」と述べていました。入院することになったときも「母は毎日病院に来てくれましたが父は来てくれず、見捨てられたのかなと感じました」そうです。
また同時に、こちらの証人のダンナさんであり、被害者の会社で働いていた(被告人からすれば娘婿)方に対しても当たりがキツくなったそうで、生前、被害者は取引先を集めて「そろそろ俺は仕事をセーブしていこうと思うが、あいつに仕事をまわさないでほしい」と、自分が引退したあと、娘婿が会社を継いだとしても仕事は与えるなという旨のお願いごとをしていた、ということでした。

また、事件が起こらなければその年の末には、被害者を除く家族全員で家を出る予定だったこと、現在の心境としては「当時は慣れてたんですけど、今となっては(父の存在が)大きなストレスだったと…今はホッとしています」等述べておりました。

娘婿も、一緒に仕事をしていく中で受けた仕打ち、被害者の不倫相手(とされる)の女性宅に仕事に行ったこと、現在は「(父がいなくなって)正直ホッとしている」という事なんかを述べていました。

死んでもこの言われようです。こんだけ家族に恐れられてるって、どんなお父さんだったんでしょう…

とまあこんな感じで、2人目の証人尋問を傍聴したあたりで、仕事のタイムリミットがきたので退席しました。。。

翌日の被告人質問も途中まで見てきました。つづきます〜

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近藤貴之:こんどーム〜ン控訴棄却

【被告人名】近藤貴之
【日時】2011/02/09(水曜) 1530~
【場所】東京高裁622号法廷
【罪名】殺人

加藤の最終陳述を諦めて向かった先はこちらでした!

まあ、、、加藤の法廷には報道の人もたっぷりいるし、信頼できる傍聴人も運良く数名傍聴されていたので、勝手ながら、あとはまかせた・・・気分で法廷を移動しました


こんどーム〜ンは前回の第一回公判と同じように髪の毛が長く、前髪も後ろ髪と同じ長さで、しかもワンレン風(古い!)に前で分けたりもしておらず、顔に思いっきりかかってて、顔が全く見えません
なんか変な怪奇漫画にでも出てきそうです

爪もよくチェックしたところ、のばしている、と言っていたのに、なぜか右側の爪は切られてました
なんで????
右の爪はのばすと何かと不便なのでしょうか・・・

ところでこの裁判は、若原正樹さんという裁判長が担当されてますが、こちらの方、開廷のときに法廷にきても、おじぎをほとんどせずにサッと座ってしまうんで、なんか腹立ちます!w
裁判官が入って来ると法廷の全員が起立して、一緒に礼をして、座るじゃないですか
それで、みんな立って礼をしてる中、1人ささ〜っと座りますからね…w

判決は控訴棄却、未決勾留日数100日算入でした

弁護人の控訴の趣意は、事実誤認、量刑不当でしたが、どっちもハネられてました

事実誤認については、被告人には統合失調症と公汎性発達障害(この漢字合ってるでしょうか)であり、責任能力がないか著しく減退している、よって完全責任能力を認めた一審判決は誤りだ、という主張でしたが、これについて、
鑑定した医師は「当時は統合失調症に罹患していない。ただ、公汎性発達障害の症状はある。認知障害、衝動コントロールの悪さは認められるがあくまで間接的。事理弁別能力が著しくげんたいしているということはなかった」と結論づけており、さらには、出刃包丁と刺身包丁で多数回、胸腹部を狙って刺しているのであり、犯行後も110番通報している。
通報では「殺すつもりで刺しちゃった。取り返しのつかない事しちゃった」と述べており、善悪を認識していたと推認できる。

みたいなかんじです

量刑不当については懲役9年6月の原判決は重すぎるという主張でしたが、これも取り立てて誤りとは言えない、と結論づけられてました

前科がなく21歳の若年、内省を深めているということを考慮しても・・・とのことです


被告人は若い頃(今も若いですが)から4カ所、精神病院に通っており、特に平成18年5月には医療保護入院をしています
その過程でも専門医は公汎性発達障害であるということを認められなかった(診断できなかった)そうです
これについては不運だ、的なことを言われてました

見たところ、かなり、瀬戸際な被告人だと思いましたが・・・
判決では、事件前に「家族が自分の食事に毒を盛っている」と妄想していたようで、こりゃ一審の裁判員たちも大変な裁判に当たったなあ、と・・・

言い渡しの間、被告人は落ち着きなく、長い爪でアタマをかいたりしていました


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判決が終わり、ロビーに降りると、さきほど加藤を傍聴されていた顔見知りの傍聴人たちがロビーにいたので「どうでした?」と話しかけたところ「今休廷なんだよ〜」とのこと・・・・

まだ最終陳述終わってなかったよ!

弁論、長いよ!

もう私は途中で法廷を出たので、法廷には入れません(警備法廷は途中で出ると二度と入れません)
なので、皆さんにお任せして、加藤が最後に何を言ったか教えてもらうことにして、ロビーで待っていたところ・・・・

あっという間に戻ってきました

「30秒くらいしか話さなかったよ」

とのことです

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近藤貴之:髪と爪を守るために控訴した、こんどーム〜ン

こんばんは〜

【被告人名】近藤貴之
【日時】2011/01/12(水曜) 1330~
【場所】東京高裁622号法廷
【罪名】殺人

千葉で発生したネット予告殺人の控訴審第一回公判です

詳細はこちらでご覧ください

ニュー速で殺人予告をし実行→逮捕のこんどーム~ンこと近藤貴之が起訴
http://news109.com/archives/754058.html

2009年の事件のようです
判決は昨年10月、懲役9年6月(求刑懲役13年)、裁判員裁判

裁判員裁判:地裁 大多喜の父刺殺 被告に9年6月判決 /千葉
http://mainichi.jp/select/jiken/saibanin/archive/news/2010/10/20101002ddlk12040139000c.html

彦坂孝孔裁判長は「被告人は統合失調症ではなかった。広汎性発達障害ではあったが、主な動機は被害者への憎しみであり、精神障害との関連はうかがわれない」と指摘。弁護側の「統合失調症で責任能力がなかった」との主張を退けた。

一審は彦坂裁判長だったんですね〜
ていうか、統合失調症かそうでないかって、心神耗弱or喪失の判断に大きな影響を与えるようなんですが、なんでそもそも統合失調症だけ別格なのか、そこが気になります


事件を起こす前の書き込みや、判決報道からも感じられますが被告人はどうも精神的に不安定のようです
高裁の法廷に現れた被告人も、一見して、あ、不安定…と思えるような不安定オーラが出まくっておりました

まず車いすで登場!
そして背中の下の方まである長い黒髪、阿曽さんみたいに伸びてるヒゲ、、、
さらには爪まで伸びていたようです(近眼で見えませんでしたが、同じく傍聴していた今井さんから教えていただきました)

被告人側の控訴で、控訴趣意は責任能力に関する事実誤認、量刑不当(完全責任能力があったとしても重すぎる)です
弁護人は精神鑑定の請求と情状の被告人質問を請求しました
まず被告人質問を行ってから精神鑑定の採否を決めることになり、被告人は車いすを押され証言台の前に移動しました

弁護人「なぜ控訴しようと思ったんですか?」
被告人「髪と爪のこと、ちょっと……あるし、あと、ちょっと、受刑者、なるまで時間、、、ほしかった……髪と爪、ずっと、そばっていうか、なんか、あるから……」

被告人はおおむね声が小さく、言葉にもあまりまとまりがなく、1つの文章を話すのに時間がかかるタイプです
きっと今日も緊張してるのかなぁ…


弁護人「一審との重複できないんで聞くけど、髪と爪を守るために控訴したんですか?」
被告人「それに関しては大事にしてて……受刑者になるのと髪……ちょっとそこ……ん…ま…ま、……」

弁護人「一審判決が出て、厳しい刑でしたね。お母さんについてはどう思ってる?」
被告人「……ま、えっと……差し入れてもらって、読んで……(一審判決後に母親の調書全文を、控訴審担当の弁護人から差し入れてもらったそうです)……まあ、……な、な……ボクの存在…まあ……苦しめてるし……うん、まあ…(ちょっと泣いてる風の声で)…な……な……な……まあ、ずっと……。
 今でも苦しんでんだな、と……ん……この2月に書いた、と……ん……
 読んで初めて、あー、なん、んー、すごい、こう、苦しんでたのか、と……なんか……ん……」

と、このような調子でした

弁護人「今の姿、お母さんに見てもらいたい?」
被告人「会ってないから…5年とか…5年半とか、会ってないから……この姿…ちょっと、見てほしいってのある……」

報道などからは被告人の家族構成が分からないのですが、母親とは何らかの理由で事件当時、別居していたようです

左陪席「お母さんが苦しんでることが分かったと言ってましたが、被害者の父親に対しては?」
被告人「…あんな殺され方するのは、ベストではなかったのかなと……ま、ちょっと…ま…ちがうのかなと」
左陪席「望むところではないと?」
被告人「ま、そういう感じ…」

方や、父親に対してはまた違った思いがあったようです
一審を傍聴してないのでなんとも分かりづらいですが…一審の内容、知りたいなあ…


そして終わった被告人質問、鑑定請求は必要ないと却下されました

09年に逮捕されて11年の現在も勾留されてるとは結構長いですね
拘禁症とかになってるんじゃないか、とちょっと気になりました…
髪と爪伸ばす理由とか、もうちょっと色々聞いてあげてもいいじゃん…とか思っちゃうけど、一審できっとやったんでしょうね…(自分が知りたいだけなんですが)


裁判員裁判って、実質一審制じゃないか?と控訴審を見てると思うときがあります
裁判員に気を使い過ぎでしょう
長岡裁判長みたいに、ちゃんと取り調べしてくれる人なんて、この先もっといなくなるのではないでしょうか…


明日、早起きなのにこんな時間に更新しちまった…!
ではではっ

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殺人:仲島弘将 「執行猶予にしてもらえんかねぇ」という祖母の願い空しく…(3/3)

http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/14-fdba.html
http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/24-2048.html
↑こちらのつづきです

 情状証人は順番に、被告人の祖母(被害者の母)、被告人の母、そして取引先の男性です(この日のために千葉からいらしたそうです)。
 3人仲良く声を合わせて宣誓文を読み上げていました。

 1人目の証人、被告人の祖母は、なかなかすごい発言が目白押しでした。
「原因はみんな全て孝治にあると思います!孝治のやったことを考えると当然と思ってます」
「この子、今度の事件起こすような、そんな子ではねぇ……けど、結果としてやったんだから、よっぽどの事言われたんだな〜と思うよ」
(孝治さんが亡くなって寂しかった?との問いに)「…別に」
「この子が悪いとは思わんのだけどね、それだけのこと、孝治はしてると思うんです」
「執行猶予にしてもらえんかねぇ。わたしもだいぶ歳だから」

 歳だということで出所する頃には死んでるとアピールして執行猶予を願っていましたが、それはさすがに弁護人からも「いや〜」的な感じでたしなめられておりました。

 被告人の母親は、証拠調べで孝治さんの妻が述べていたような「ウチに来たけど謝りもしなかった」というようなことはない、と主張していて、取引先の男性は、被告人は真面目な男性だったとアピールしておりました。

 そして間髪入れず被告人質問です。(弁護人から)
「あの夜、自分の心の弱さ、自分自身をコントロールできなかったのが一番の原因だと思います」
 と言いつつも、弁護人から「おじさんのこと、『あれ、なんだろうこの人』と思うようになったのは?」と聞かれると
「物心ついたときから睨まれる…口もきいてくれなければ、睨みつける感じです。父に相談したら『あまり気にすんな』と言われましたが…。
 私には左太ももの付け根に傷があります。幼すぎて本当にそうか分からないし、死人に口無しと言われてしまいそうなんですが……ばあちゃん家にいったとき、伯父さんが棒で『何しに来た』と言いながら、ペシッと叩かれた、そしてその時太ももがパカッと開いたんではないかと……」

 まさに死人に口無しですが、話は祖父が死亡して財産分与で揉めた夜の事に移ります。
「2階でゲームをやっていると、1階に人が来て母親の悲鳴と、ウチの父の『バカヤロー』という声が聞こえました。降りていくと伯父さんの後ろ姿があり、台所は血まみれでした……
 母親の血が止まらないから父親が母親を病院に連れて行くことになり『弘将たのむで、孝治追い返してくれ』と父に言われたので、追い返すと、叔父は外で拡声器を持って『金返せ、金返せ』とわめいていました。
 近所の人が通報して警察が来てくれたんですが、兄弟喧嘩ということで警察は帰っちゃったんです。
 このとき僕が自転車で叔父を追いかけて『女に手を出すな』といったんですが叔父はそのまま行ってしまいました」

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殺人:仲島弘将 「いつかこうなると思わなかったのか」(2/3)

http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/14-fdba.html
↑こちらのつづきです

続いて証拠調べです。冒頭陳述とかぶる分については、割愛しつつすすめます。

○甲号証
・クレーンの正式名称:天井走行クレーン

・孝治さん長男の調書
 「平成21年9月1日、夜に電話がかかってきました。うけると『おもしろいものがある。工場に見に来いよ』と言われました。
 その後も電話がかかってきて同じ事を言われたので工場へおそるおそる入っていくと、南側の電気が消え、北側の電気がついていました。見ると、青い服を着て、クレーンから伸びたワイヤーにぶら下がっている人がみえました。その人はワイヤーで首を吊るされて、足は地面に着くか着かないかでした。
 そのとき、また電話がかかってきたので、受けながら正面に回り込むと、その人は父でした。
 顔中血だらけ、メガネも割れていました。最初、映画の特殊メイクの人形ではとも思いましたが、電話の向こうで男が『どういうことか分かっとるんやろ』『死体を隠せ、次はお前の番だ』と言われました。
 その後も電話がかかってきて『そいつがオレの女に手を出して子供まで作った。借金も作らせやがって』とか『いいから死体を隠せ、次はお前の番だ、殺してやる』と言われました」

・孝治さんの妻の調書
 「長男に呼ばれ工場へ行き、仰向けに倒れている夫を見つけました。いつも着ている作業服だったからすぐに夫と分かりました。夫は左目が腫れ上がり、顔は真っ黒くなっており、別人のようで人形みたいでした。
 最初は夫が本当にヤクザに暴行されたと思っていました。
 お兄ちゃん、お兄ちゃん、と声をかけてみたが反応はありませんでした。生きていると信じたく、長男に心臓マッサージをしてもらいました。
 弘将は私に対して『奥さん、大丈夫?』などと声をかけてきていたと思います。
 私と夫は5年前ころから固い絆が出来て、これから2人で生活していくのだと思っていました。これから、お兄ちゃんが死んでどうやっていけばいいか……。
 弘将に対して厳しい処罰を望みます。二度と刑務所から出てきてほしくありません」

もう一通、犯行後の状況について。

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殺人:仲島弘将 クレーン殺人初公判(1/3)

昨日、狭山事件の現地見分に参加させて頂きました。後ほどその様子もアップできたらと思っています。
その前に傍聴記…
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【被告人名】仲島弘将
【日時】2009/09/02 1330~
【場所】名古屋地方裁判所一宮支部
【罪名】殺人

やっと時間ができました…
傍聴記の書き方を忘れた…

先月アタマ、クレーン殺人行ってきました。(もう求刑は終わってますが初公判書きます…)
一宮支部は名古屋駅からJRに乗り換えて尾張一宮という駅から10分くらいのところにあります。
改装されていて、とってもキレイでした。
こちらの裁判、叔父を殺害してクレーンに吊るしたっていうビックリ殺人なので、傍聴人が殺到するかと思い、1時間半前には法廷の前に着いてしまったのですが(先着でした)、4名程並んでいるだけでした。
5番目…確実に傍聴できます。
とりあえず安心しました。
1人なので、荷物を置いて交代で食事…というわけにもいかず、荷物を膝に抱え、1時間半、ただただ時間が過ぎるのを待ちました…。

そんなこんなで食事もとらず初公判にのぞみましたが、なんと空席がありました。
張り切って1時間半前から並ばなくても傍聴できたようです…。

親戚同士の事件なので関係者が多く、私はどうやら被告人のお父さんのお隣の席で傍聴したようであります。

被告人は背が高く、きちんとしたシャツにチノパンと、みなりの清潔な青年でした。
目つきは相当悪いですが、人が悪いというわけでもなさそうです。

起訴状は以下の通りです。
・叔父の孝治さん(当時57)に対し、積年の恨みを晴らそうと、平成20年9月1日、20時40分頃、N工業所において、六角ナットの装着された1300グラムの鉄棒で孝治さんを数回殴打、ワイヤーを首に巻き付け首を絞めて吊り上げ、頸部圧迫により死亡させた。

認否では間違いないと答えました。
続いて冒頭陳述です。

続きを読む "殺人:仲島弘将 クレーン殺人初公判(1/3)"

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殺人等:藤城康孝 「8人を殺傷した事について、後悔しておりません」(4)

http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/1-1bee.html
http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/2-8c75.html
http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2009/08/3-46a0.html
つづきです

 弁護側は「被告人は犯行当時妄想性障害に罹患していた」と主張していますが、検察側はそれを否定しています。
 本件では2名の鑑定医(ヤマグチ医師、ヤマガミ医師)が被告人の精神鑑定を行っており、それぞれの見解は以下です。
 ・ヤマグチ:被告人は妄想性障害に罹患しており、ある程度責任能力が限定される
 ・ヤマガミ:妄想性障害を明確に否定、情緒不安定性人格障害を有しており、言語障害の可能性もある

 と、食い違っています。
 ヤマグチさんは『とし子方からのイヤガラセ、近隣住民の噂の対象になっているということが犯行の前提ではなく、それらは妄想である』と判断しているのですが、検察は、ヤマグチさんの判断の前提となっている事実認定に誤認があり、参考にすべきではないと結論付けていました。
 また、ヤマグチさんは『被告人の行為は、イヤガラセなどの報復としては不釣り合いで了解を超えている』としたのですが、被告人には、被害者へ対する十分な動機が存在しており、とし子方から迫害を受けていた点に着いても事実であり、近隣住民からしばしば噂の対象にされていたことも事実、それが原因で頻繁にトラブルになっていたとして、妄想はなかったと主張していました。
 対するヤマガミさんはこう述べています。
 『ヤマグチ鑑定は、近隣トラブルを妄想としているが、しかし、妄想は現実。また、被告人には妄想性障害の傾向が認められない。
 被告人からしてみたら、自分は圧倒的被害者で、どこが悪いんだという感覚があった。このようなことはよくある事で、本人はもう生きていけないと感じた時にこのような結果になった。こういう思考は病気でなくても起こる』
 これは信用性が高く、またヤマガミさんは豊富な鑑定経験から供述を十分に吟味しているそうです。
 ヤマガミさんの鑑定結果を続けるとこんなかんじでした。

続きを読む "殺人等:藤城康孝 「8人を殺傷した事について、後悔しておりません」(4)"

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殺人等:藤城康孝 殺害状況、そして自殺未遂まで(3)

(やっと更新しました 以前アップしたものに追記しています)

http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/1-1bee.html
http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/2-8c75.html
つづきです

利彦さんの家の駐車場には車が3台停められず、3台目の車が車道へはみだしていました。
被告人はそれについて何度も文句を言いに行きます。
ある雨の日も、利彦さんの長男である伸一さんの車がはみ出していたので、文句を言いに行きました。
すると利彦さんが出てきたのですが、酒を飲んでいてうっとおしそうに対応されます。
そのうち伸一さんと被告人がもみあいになり、伸一さんが被告人を殴ろうとしたりしました。
その中で、家族達が騒ぎを止めようと2人の間に入って行ったのですが、その中で止めに入った被告人の母親に、伸一さんは「このクソばばあ」と罵声を浴びせます。
結局、伸一さんは車を異動したのですが、利彦さんから「覚えてろよ」などと宣戦布告ともとれる発言をされたり、長女の緑さんからは冷たい目でみられ、家族を皆殺しにする決意をしました。

とし子さん一家だけでなく利彦さん一家も皆殺しにする決意のもと、被告人はさらにガソリンを買い足します。
察知した被告人の家族らは、もはや被告人の母親だけでなく、妹など他のメンバーも、被告人の気を紛らわそうとあれこれ対応しますが、被告人の殺意が消える事はありませんでした。

続いて、事件直前に発生した(おそらくこれがきっかけです)近隣トラブルについてです。
平成16年8月1日、夜被告人が自宅の2階にいるとき、丙の次男が懐中電灯で被告人方の玄関を照らしました。
被告人はまた様子をうかがわれているのかと思い「なんじゃい、出てこんかいボケ」と怒鳴りながら包丁を持って自転車で犯人を追いかけますが、見失います。
この日は花火大会でした。
丙の次男が花火大会から戻ってきたところを刺し殺そうと待ち伏せしていましたが、21時には丙宅の部屋の明かりがつきました。待ち伏せしていたにもかかわらず、丙の次男は帰宅していたようでした。

もうこの時点で被告人の殺害の意志は固まったようです。

いちばん憎いとし子さんをまず殺し、次男の利彦さん一家を殺害、その後勝則さん一家を殺し、その次に丙の家、と決めます。
 

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