判決

佐藤こと土屋聡こと佐藤聡:懲役26年

ちゃ〜す
昨日は眠くて更新もできずに寝ました・・・・今週の耳かき店員殺人裁判はハードです(交付所締め切り時間が)
今井さんのメルマガで「56年の人生で得た語彙にない表情で」林裁判で被告人を見つめていたと書かれ、まんざら悪い気もしてない自分です…グフフ

と、昨日は耳かき店員殺人裁判の傍聴を産経の法廷ライブに一方的に託し、別の裁判を傍聴してきました〜
こちらの元会社役員死体遺棄事件の一味、佐藤こと土屋聡こと佐藤聡(名前変わりすぎです!)の判決です
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/trial/318302/
あまりニュースになってないなあ・・・・しかも判決の報道もありません
法廷は始まるギリギリまで空席だらけでしたが、開廷と同時にスーツの男性集団が入ってきて、少しにぎやかになりました

【被告人名】佐藤こと土屋聡こと佐藤聡
【日時】2010/10/20 1400~
【場所】東京地裁706号法廷
【罪名】殺人等

なんとこちら、事件番号の数字が666だったんですよね
オーメンです
そして検察官がナカヤマ検事&ハラ検事&あと名前知らないけどよく見る検事(シマダ検事とも一緒に法廷立ち会われていたような…)ですよ 大注目ですよ

被告人は相変わらず前から後ろからだんだん薄くなってきている頭髪で、ガニマタのヤンキー歩きをしながら長椅子に座っていました

主文はタイトル通り懲役26年、未決勾留日数570日算入です

以下ざっくりとした説明ですが、二回にわたり、被害者の殺害の実行犯探しを再三求められ、それに応じたという感じです

罪となる事実は
寺岡誠吉、喰田(しょくた)康裕、野崎稔ら他と共謀の上
1: 平成18年9月7日17時頃、江戸川区のタワービルパーキングにて、被害者(66)の顔面を殴打するなどして車に乗せ拉致
2: 同日18時過ぎ、被害者の頸部と頭部にビニールをかぶせ、粘着テープをまきつけ窒息死させた
3: 20時45分頃、富士市の山林に死体を投棄した

みたいな感じです、判決言い渡しは30分の予定でしたが1時間近く続きました
共同正犯が成立するか、実行犯が殺害するということを被告人が認識していたか、というのが争点で、それぞれ成立する、認識していたという判断を下されてました

認定事実は
1)寺岡による殺害計画および中国での殺害
 平成11年頃から親しく交際していた寺岡から被告人は数年後、事業資金や小遣いとして一億円程度の金をもらっていた
 平成17年4月、寺岡から「トチノが多額の金を勝手に使ってる」と頻繁に不満を漏らすようになりエスカレートしていった
 寺岡から実行犯探しをもとめられ、兄弟分の喰田に話す
(略)
みたいな感じで進んでいき、被害者が中国にいるときを狙い、中国のマフィアに殺害を依頼、マフィアからは成功したとの連絡をうけたものの、後日、被害者が会社に出勤してきたため叱責を受けたそうです
で寺岡から「今は不動産取引を成功させるため殺せない」となんだか勝手な都合で殺害計画が中断されました

2)再度の殺害計画
 平成18年4月、再び実行犯探しを寺岡に求められ、喰田に話す(報酬は2千万)
(略)
野崎が引き受けたという連絡を喰田から聞き、寺岡に伝えると、殺害したという証拠になる写真を持ってくるように言われたそうです

3)8月29日、計画と実行
 8月下旬、喰田から「野崎が駐車場での殺害実行は難しいと言っている」と言われた
 それを伝えたところ、自分の会社の敷地内でやるようにと寺岡に言われた
(略)
このあたりでは、かなり綿密に実行犯〜寺岡との間をつないでいました
で結局、この日は会社の防犯カメラを停止できないので中止するように寺岡から言われました

4)1と3の犯行
 9月初め、拉致現場となるタワービルまで喰田を案内し、野崎もそこにつれてゆき、拉致の了解を得た
 野崎の希望である9月7日を犯行日とすることを寺岡に連絡した
(略)そして実行されました

またおもわず丁寧に書いてしまった・・・・

途中から裁判長は被告人をたたせ、言い渡しを続けました
「遺族の処罰感情は峻烈で、慰謝の措置も見込みもない。自己の責任を軽視するかのような不合理な弁解に終始している。しかしながら、実行犯への承諾を取り付けたのは喰田で、野崎が積極的に応じ、他の共犯者を誘い入れ、入念に準備を行い、具体的な計画を立てた。被告人が事件を主導的にまとめあげたとまでは言えない。首謀者的立場と評価することはできない」と懲役26年になったそうです

あれ、求刑って何年だったのでしょう(ご存知の方教えてください!!!!)
どうも自分、傍聴していないような気がする…

しかし、この裁判での野崎の証人尋問は、本当に歴史に残る裁判だったと思います…今年ナンバーワンです
とにかくすごかった!

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土浦ひきこもり家族殺害:100回も突き刺していて明らかに異様…?(3/3)

http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/2_f361.html
http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/23_c9b1.html

この裁判では精神鑑定を2度行い、捜査段階で嘱託鑑定を行った医師は
「解離性人格障害を煩っていた可能性はあるが、幻覚や妄想の状態はない。事理弁別能力は損なわれていたものの、わずかである」
と診断していて、裁判所が決めた2人めの鑑定人は
「被告人は統合失調症で、本件当時には特に妄想が大きく作用していた。
心神耗弱、また喪失に当たる可能性がある」
と診断しています。

その1つめの鑑定は信用できないとし、2つめの鑑定を採用したそうです。
として、刑法第39条にのっとって、無罪という事でした。

「姉の顔面を力任せに殴打し、包丁で100回つきさしている。瀕死の状態になっても執拗に激しい行動を取っており、明らかに異様である。
また母親に対しては『いきなり刺すのは母に申し訳ない』と述べており、これは不可解と言う他ない。
畳に整然と玄翁を並べたり、返り血を浴びた衣服を着替えずテレビを観たりして3体の死体と1晩過ごしている。
尺八教室に電話する以外、隠滅行為を行っていない。
また翌朝自首していることについては、妄想があってもある程度客観的な行動をすることもあり、矛盾しない」

ということなどで、了解不可能な考えのもとで被告人が行動したと認定していました。
自分のやっている行為が犯罪と認識していたことなど、考慮してもなお、統合失調症の影響で弁識にしたがって行動する能力を失っていたことを否定はできない、とのことです。

100回突き刺すのは明らかに異様ですが、殺人者はだいたい異様な行為を取るものなので、そう言われても…とこの辺の説明には若干疑問を感じました。
しかし、犯行前の社会主義者云々の妄想はさすがに病気だなという雰囲気です。
ギリギリのところだったのかなという印象を受けました。

被告人は言い渡しの間、ずっと肩を右に落とし、体を前につんのめらせて、身動き1つしませんでした。
言い渡しが終わっても、しばらくその場から立てず、刑務官にかこまれていましたが、裁判が終わったので傍聴人は早々に退廷させられ、最後まで被告人の様子を見届ける事はできませんでした…

しかし、反省もなくこれだけのことをやってしまった人が、判決に従って外に出たとしたら、ご近所の方々はきっと不安になるし、引き取る親戚なんか、次は自分が殺されるんじゃないかと思うのではないか…心配です。

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土浦ひきこもり家族殺害:「罪悪感はない。自分が命にかえても殺さなくてはいけない人でした。」(2/3)

http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2008/07/2_f361.html
つづきです

起訴状の内容は
・平成16年11月、土浦市の被告人方において、実母を刃渡り16.5センチの包丁で刺し、左頭部切創などの傷を負わせ殺害。姉の顔面や頭部を100回以上文化包丁で突き刺し、力任せに殴打、頭蓋骨骨折や脳挫傷を負わせ殺害。父を力任せに数十回殴打、脳挫傷などを負わせ殺害。

それに対して被告人は罪状認否で
・姉を100回以上切りつけてはいない
などと述べ、

裁判では責任能力を争うこととなり
・弁護側「被告人は統合失調症で心神喪失」
・検察側「統合失調症に罹患してはおらず完全責任能力を有していた」
とまるっきり逆の主張をしていたようです。

裁判所が認定した事実はこのような感じでした。
(ちょっと何を言っているか分からないところがありましたが…)

被告人は昭和51年に、土浦市の職員である父親と、母親との間に長男として生まれました。昭和48年生まれの姉がいます。
高校まで無事に卒業しましたが、専門学校に入学した年の8月に退学しています。
平成8年から水戸市の警備会社で働きますが、退職し、平成9年2月から4ヶ月間バイトします。
その後引きこもりになりました。
平成13年、野田市にアパートを借り、一人暮らしをはじめます。派遣登録やコンビニのバイトなど行いましたが生活できずその年の秋にはアパートを引き払っています。

家族との関係は、
父親に殴られて躾けられた恨みが日頃からあり、また父親が一方的に自分の考えを押し付けてきて、独善的なところを嫌悪していました。
父親から行動を監視されているような気がしていたそうです。
被告人は父親の指示に従わずたびたび口論になっていました。
小学校の頃、父親の暴力へのはけ口として母親に暴力を振るうようになり、日増しにそれは激しくなります。
中2のころまで明るい面を見せていましたが、中3くらいから口数が減り、孤立して行きます。高校3年生から専門学校まで、友達と会話した事はなく、徘徊や暴力などくりかえしていました。
両親は被告人が高校2年生の時、精神保健センターに相談したようです。

被告人は「家で体に悪いものを浴びているから外でマイナスイオンを浴びている」など謎の発言をしたりしていたそうです。
父親に激しい怒りを持っていましたが、顔を見たくないので家の中でも避けながら暮らし、そのうち、父親が死ぬのを待つしかないと思うようになります。
そのうち、母親に対して、冷蔵庫の開閉を命じる、外の様子をうかがわせる、後ろ向きにさせて殴る、モノを所定の位置におかせる、などの異常な行動が増えていきました。

自分は日本、父親は北朝鮮やイラクだ、姉の結婚がイラク戦争につながってる、など思い込むようになり、テレビから話しかけてくる声が聞こえるなどと言ったり、家庭の独裁者は父親だから、それを倒す事が民主主義を守る事につながると考え、父親を殺す、父親は金正日と同じなどと考えるようになりました。

平成15年、両親は再び精神科医に相談します。
このとき、統合失調症の疑いがあると言われ、通院か入院を勧められました。
しかし父親は通院にも入院にも消極的で、結局事件まで受診に至っていません。


事件の経緯は、以下のようなものでした。

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土浦ひきこもり家族殺害:「被告人は…」(1/3)

【日時】2008/06/27 1330~
【場所】水戸地裁土浦支部 1号法廷
【罪名】殺人

2004年に引きこもりの青年が両親と姉を惨殺した事件の判決公判を傍聴しに行きました。
http://shadow99.blog116.fc2.com/blog-entry-537.html

R0011089

なんだか水戸駅と似ています!間違えたかと思いました。
同じ茨城だからでしょうか…???




R0011093

土浦駅から西に向かうこと10分程度…街道筋を髣髴とさせる街並みを通り抜けて(後から調べると街道だらけでした)…




ひっそりとした住宅の裏に裁判所はありました。


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裁判所に着くと、午後はこの裁判だけ…
しかも、この裁判は抽選です。
私の地方傍聴でよくあるパターン、外れたら帰るだけという状態です。
予定された傍聴券は28枚とこれまた少ないです。
裁判所の表に行列はまだなかったので安心していたら、どんどん人は増えてきて、トイレから戻ると傍聴希望者は裁判所入口前に並ばされていました。
すかさず後に並びます。
ドキドキしながら待っていると、もっと人が増えてきました。
そうして最終的に集まった傍聴希望者は100人を超えたと言います…
4倍くらいの倍率になってしまいました。

外れたら、ゴハンを食べてすぐに帰ろう…そう思っていると、当たりました。
本当によかったです。
自分でもビックリな、地方でのこの強運ぶり…これからも続くといいです…
なぜか職員さんが案内してくださって法廷にたどりつくと、もうドアは開いていたので、中に入りました。

土浦支部は結構古めなつくりですが、法廷に入って左側は全面窓になっていて明るい雰囲気です。
東京地裁は窓がないので、窓がないのがスタンダードだと思っていましたが、地方に行くと逆に窓のある法廷のほうが多いような気がします。

傍聴券交付所には記者さんがたくさん並んでいたのですが、法廷にも記者席がたくさんあります。
記者席を取れない記者さんが並ぶのでしょうか?
よく分かりませんでしたが、私の右隣にある記者席に座ってきた記者さんは、独り言が多くて気持ちが悪かったです。あまりに恐ろしく、どんな記事を書いている方なのか逆に気になってしまいました。

そうこうしていると時間が来て、裁判官達がやってきました。
裁判長は伊藤茂夫さんというお名前のようです。
こちらで調べると左陪席、右陪席の裁判官のお名前もわかります。
http://www.courts.go.jp/mito/saiban/tanto/tisai_tanto.html
裁判長の前に不思議な柄の入ったカワイイ水差しが置いてありました。
今日も水飲むんだ~
裁判官なのに、なんか小動物みたいでカワイイ~


テレビ撮影も終わり、被告人がやってきました。
なぜか刑務官は4人もいます!
そして刑務官に囲まれている被告人は、上下スウェットを着て、めっちゃヨロヨロしながら歩いてきました。
すごい背中が曲がっていて、ちょっとビックリな猫背です。
ひきこもりすぎたのでしょうか…?
なんとか席についた被告人を観察したところ、やせ型に坊主頭、そしてメガネですが、どこを見ているか分からない目線からは何を考えているのか全く分かりません。

弁護人は6人もいました。
おそらく今までの過程で責任能力を争っていたのだろうと思うので、やる気のある構成なのかな~と思います。

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