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松永太:上告審口頭弁論

【日時】2011/11/21 1330〜
【場所】最高裁第一小法廷
【罪名】監禁致傷、詐欺、強盗、殺人、傷害致死

ついにやってきたこの日!!!!!

事件のあらましはここで!
http://ja.wikipedia.org/wiki/北九州監禁殺人事件

高校の同級生である緒方に松永が電話をかけてきたことが地獄の始まりだった…

というような事件です。
私の故郷、北九州で発生したということもあり、控訴審はほとんど傍聴しています。
地元に住んでいる大学の先輩に車を出してもらい現場をまわったのも思い出深いです…

昔のブログに全部記録をアップしていたのですが、消してしまった後、こちらのブログには移してなかったですね。
もしご覧になりたい方がいましたら、ご連絡頂ければと思います。
それかそろそろ始めるメルマガにでも再録しようかな…

大変な事件だから傍聴人がつめかけるのでは!?
この日の午前にオウムの遠藤判決があったので、それを傍聴した人たちが「じゃあ午後も…」って並んじゃうのでは!?
不安に駆られ、いてもたってもいられず50分前に到着すると、そこには誰もいませんでした…

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緒方とは分離されているようで、被告人名のところに松永の名前しかありませんでした。
これは被告人による上告で、その理由は判例違反、量刑不当、事実誤認などのようです。
あれ、でも量刑不当や事実誤認って上告の理由にすることができないはずでは…

28分で弁論は終了し、双方が色々意見を述べていましたが、要約すると弁護側は
・被告人は謀議に加担しておらず実行行為にも加担していない
・客観的証拠を事実認定の基礎にしていない
・支配や監視の不存在
・松永の処世術を過大評価

などなどの理由で「真相を見極め破棄を求める」と死刑回避のために頑張っておられました。

対する検察側は
・上告事由にあたらない
・支配の不存在というが、緒方の話は全体の経緯を説明するモノとして具体的かつ詳細。甲女、乙女との話とも符合しているので信用性が高い
・詐欺等の事件で被告人は警察の追求を恐れ、緒方を連れ逃亡した。以前から緒方には暴行を働いており、その理性は破壊されていた。生活資金を得る目的で被害者らを取り込んだ。親族殺害は家族同士を対立させ疑心暗鬼に陥らせ、他方に通電や暴行を加えさせ、排泄の回数や姿勢などを制限し、厳しく監視させ、それをネタにまた通電行為を行った。精神的支配の上に金をかすめとり、足手まといになるや否や娘を親が、親が子供をなど、家族に家族を殺害させ、皆殺しさせ、完全犯罪を企図し、徹底的にその遺体を解体させ、証拠隠滅を図った。忠実な僕として緒方を使い、自らの手は汚す事なく犯行を行った。緒方は従前からの虐待により、逆らう事は出来ない。精神的に自由を奪い、意のままに操り支配していたに他ならず、そこに緒方との共謀が認められる

などなどと述べていました。

検察官は最後に量刑不当について大切な事を述べました。
「暴行、虐待の限りを尽くし支配下に置いた家族の自由を奪い、過酷な食事制限を行い、数千万という多額の金を詐取した。虐待や暴行により家族を死亡させ、さらに残っている家族の利用価値がなくなると純子をして残りの家族を殺させた。殺人6件、傷害致死1件などの犯罪を敢行した事案である。
その上で被告人は『自分だけ罪を免れよう』としており卑劣きわまりない。
事件発覚後も純子に罪を押し付け、不自然な弁解に終始している。
改悛の情は全くなく、それゆえ遺族の処罰感情も顕著である。
純子より罪が重い事は明らかであり、原判決は適正である」

緒方は控訴審で一審破棄、無期懲役となりましたが検察側から上告されています。
この裁判を傍聴していた方々にとっては、松永はさておき、緒方の判決がどうなるかが最大の関心事ではないかと思うのですが、私なこの言葉を聞き、検察側は上告していながらも、緒方が無期懲役となっても致し方ない、と考えているのではないか、と推測しました。
確かに控訴審での2人の態度は雲泥の差で、松永は本当に、反省がないという言葉が似合わないというか、当事者意識がないというのに近かったです。

ちなみに松永の処世術というのは控訴審でも出たのですが「リスクを冒さずに目的を達成する」です。

判決は追って!

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