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木村義昭:親から借りた300万の使い道は…

ちょっと更新が遅れました。

【日時】2011/11/11 0950〜
【場所】東京地裁104号法廷
【罪名】強盗殺人、銃刀法違反、強盗傷人、住居侵入

この日は被告人質問、傍聴券交付でしたが、傍聴希望者がつめかけて…ということもなく、ものすごい定員割れでした。裁判所も拍子抜けなのではないでしょうか…

前日は証拠調べが行われて書面の読み上げなんかを行っていたようです。

そして月曜日は求刑がありましたが自分は傍聴しておりません。。。
無期だったようです。

無職男に無期懲役求刑「強固な殺意あった」 東京・目黒の夫婦殺傷
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111114/trl11111412360002-n1.htm

朝9時50分スタート、終了が17時10分、ノートは13ページに渡りまして、全部報告するととんでもないことになるのでサワリのみを。
まず前回のエントリで「検察官が物足りない」とこぼしていた私ですが、この日は前言撤回せざるを得ない状況となりました。かなりガチガチにやってくれました。
ただ被告人が変な供述しているときに、検察官があからさまにニヤニヤするのは、ちょっと意地悪が過ぎるのでは…という気がしないでもないですが、質問が鋭かったのでヨシとします(←何様?)

弁護側からの被告人質問ではあらためて、争点となっている、殺害されたご主人に対しての殺意はなかったと述べ、奥さんのほうへの強盗傷人についても、記憶がないと述べておりました。
先日、4名の目撃者が現場の様子を詳細に述べておられましたが、それとは違う内容です。
時折涙を見せるなどして、ソツなくこなします。

そして私が一番待っていた検察官からの質問です!
初公判からずっと風邪を引いていてマスク姿がまぶしいシブヤ検察官という方がこの日、ついにマスクを取るときがやってきました!
まずショッパナから、被告人の通話記録を示し、被告人が事件後にこれまでの取引先に金の請求をしたり、親戚に金の無心をしたりしたことを挙げ「聞きたいのはね、なんで強盗をやろうとする前に、金の請求をしなかったんですか?」と突っ込みました。
これについて被告人は見当違いの返答をしており、質問に真正面からは答えないという高等テクニックを披露です。

また親戚というか実父に(被告人が60代ですから、いったい何歳なのでしょう…)「韓国の子供が病気で手術費用が必要」とウソをつき、300万円を借りています。
これについても「必死にお願いして、ウソをつけばお金出してくれましたよね?」となぜ事件前にそうしなかったのかのツッコミが入りました。

「……私は、必死でした!」

と、これまた答えになっておりません。

そしてコレ以降、肝心な質問になると
「そこまでアタマ、回らなかった」
「そこまで考え、及びませんでした」
「記憶がありません」
「無我夢中でした…」

この四段活用で逃げ切ろうとします!

これには法廷からもため息がもれていたりしました。

ところで被告人は、上京し、中目黒駅を降りて強盗に入る家を物色している間はマスクをしていたのですが、被害者宅に配達員を装って侵入する直前、マスクを外しています。
これについてこんな質問が出ました。
「ご遺族が疑問に思ってるんですけどね、あなた初めから被害者を殺すつもりではなかったんですか?」

確かにそうかもしれん…そう思うのは無理もない…
そんなことを私も傍聴席で色々考えましたが被告人は
「とんでもないです!!!!」
と必死になって否定しておりました。

ところで、その実父から借りた300万、逮捕当時も所持していたそうなのですが、これについて問われると
「その後、韓国の妻に弁護人を通じて送金しました」
その額は270万円。残りの30万については「東京拘置所にあります」とのことです。
なんとご遺族には渡していないようです。
さらに、日本の妻とは先日、正式に離婚したようなのですがそのときの条件として、妻から毎月13000円を送金してもらうというものがあったそうです。
これについても使い道を問われ「衣類買ったり…その他もろもろです」と悪びれる事もなく答えてました。

検察官「謝罪の示し方として些少でもお金を提供する考えは?」
被告人「申し訳ございませんでした」←やはり答えません
検察官「聞いてるのは、あったのか、なかったのか、ってことです」
被告人「そこまで気が回りませんでした」

被告人質問を聞いていると、事件の動機は金欲しさ、事業がうまくいかなくなったことで韓国の家族に定期的な送金ができなくなってきたことからの焦りが相当あったような気がしましたが、これまで、慰謝の措置のために自宅を売ったりしている被告人の家族なんかを見てきた身としては、これじゃあ裁判員に良い印象はもたれないだろうと思ったし、その額がわりかし量刑に反映されるのを見てきた身としては、かなり厳しい刑になるような気がしました。

また被告人はこの被告人質問の間に供述が変遷する箇所がいくつかあり、そのせいで供述がどんどんウソ臭くなるという状況に陥っておりました。

そんな感じです。
あっ、ところでひとつ、気になったことがあります!

被告人は逮捕後、上申書を作成し、犯行についての概要を自分の言葉で書いているのですが、その内容は
「バーさんが奥から出てきて、カマをジーさんに渡しました。その後無我夢中で……」
という内容のようでして、この「バーさん」「ジーさん」表記を被告人はあわてて
「私は会津の男ですから、ジーさん、バーさんは普通の言葉なんです!」
と釈明し、検察官に「いや今そこ責めてる訳じゃないんで…」などと苦笑いされる場面がありました。

会津の男は「ジーさん」「バーさん」が普通なんでしょうか??
ちょっと疑問に思っております。
しかし、警察に提出する書面なのに「ジーさん」「バーさん」って……

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