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松原智浩:「あなたが止めなかったから共犯らはエスカレートして行った」

おひさしぶりです。
ふと気づけば前回の更新から恐ろしいほどに間があいておりました。。。
市橋達也のあとは大した殺人事件を傍聴しておらず、夏休みで開廷も少なく、できるだけ人の少なそうな小さな裁判とか、簡裁とかをうろうろしております。
そんな中ひさしぶりに…

【日時】2011/08/25 1330〜
【場所】東京高裁102号法廷
【罪名】強盗殺人、死体遺棄

一審は長野地裁、裁判員裁判、判決は死刑です。
被告人側の控訴でした。

http://hitomidesu.seesaa.net/article/190745817.html
ここに当時の報道がコピペされておるようです。
(高木裁判官ですね!)

勤めていたリフォーム会社の経営者とその家族を殺害したという事件でした。

「(事件は)金銭が主な目的ではなく、奴隷的拘束から逃れるためだった」と主張。「給料から寮費を引かれ、手取りがほんの数万円という扱いを受けていた。暴力を振るわれることもあった」と述べた。

と書かれているので、被害者が被告人らになんらかの恨みを抱かれるような言動を生前行っていたのでしょうか。
判決文を探しているのですが見つからないので、事件の詳しい事があまりよく分かりません。
従属的な立場だったと判断されたのか、それとも主犯としての扱いなのか、誰かご存知でしたら教えていただきたいです。
しかし仮に従属的な立場だった被告人だとしたら、死刑判決が出たって事は共犯の判決も自ずと決まりますよね。。。

http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/liveplus/1301039851
判決の様子もこちらにあります。

傍聴券裁判でもないのに大きな102号法廷で助かりました。
夏休みモードで傍聴人がやたらと多いため、これが8月に行われるとしたら戦争が起こるな…とブルっていたのです…
ホッとしつつ法廷に行くと、40分くらい前なのにもう行列ができていました。。。

被告人は勾留されているのに色黒系なガチムチの角刈り男性で、肉体労働をしてきたような雰囲気が漂っています。
法廷に入るとすぐに、検察側の傍聴席最前列に座っていた関係者とおぼしき方々に深々と頭を下げました。
弁護人は「もっぱら、金銭目的として第三者を襲ったのではなく、濃密な人間関係の中で怒った特殊な事件」とこの事件の事を称しておりました。

で、この日は証拠整理やら被告人質問が行われまして…
そこではまぁ裁判長が全然、もうこりゃ腹が決まってるなコイツは…と思うような質問なんかをしていたりもしました。
被告人は共犯者が事件へと突き進んで行くのを止められなかったと弁護人の質問の中で述べていたのですが、
裁判長「罪を犯すべきではないと分かっていたけど、共犯に言い出せなかったと?」
被告人「はい」
裁判長「ある意味、あなたが共犯らを犯行に駆り立てたということになりませんか?あなたが止めなかったからエスカレートして行ったと」
被告人「……そう言われるとそういう見方になるかと…私の中では、そういうのはないですが」
裁判長「よく振り返ってもらいたいんですが、少なくとも、その都度、伊藤(共犯)を止めてれば、(事件は)起こらなかったんでは?」
被告人「そうですね」

ってか、そうですね、しか言いようがないですよね。
しかも、タラレバの話をしたところで…って思ったりもするんですけど…
止めていれば事件は起きなかったっていうのは、その可能性はあるかもしれませんけど、だからといって事件が起こった事について、他の共犯よりも被告人に責任があるかのような聞き方をするのには違和感がありました。

井上弘通さんという裁判長でしたが、この人はいままでどんな裁判やってきたんでしょうかね〜
調べたらオウムの井上なんかを東京地裁で裁いていたようですが…

今回は、被害者遺族の方々にお詫びの品をお送りして、うち2名から受け取っていただいたという旨の証拠が採用されていました。
またご遺族のひとりは「機会があれば会って話をしたい」と述べているようです。
また、被告人が退廷するとき、同じように関係者の方々におじぎをしていたのですが、された方はちょっとおじぎを返したりしていたので、ひょっとして被告人とご遺族の関係は、他の事件とは少し違うのかな…?と推測したりしてみたのでした…

この裁判は何回か続きそうです。

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