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伊能和夫:シマダ検事 VS 被告人

【被告人名】伊能和夫
【日時】2011/03/03 1000〜
【場所】東京地裁815号法廷
【罪名】強盗殺人、住居侵入

そういえば、この伊能の公判(初日)でなんと!!!!
ポメラを持ち込んで端末に入力(メモ)してる人がいたんですよ。。。。

いちおう解説しよう!ポメラとはデジタルメモと呼ばれる端末で、まさにメモを取るためだけのシロモノである!
http://www.kingjim.co.jp/pomera/dm10/index.html

ほんで、わたしビックリしましてですね。
ていうか、東京だとほとんど見かけませんが、仙台高裁とかでは記者さんがノーパソを持ち込んでメモったりとかは見かけたんですよ。
ただ、ポメラとかノーパソとか、通電して使うようなモノでメモを取るってのは、まだグレーっぽいじゃないですか。
オッケーなのかもしれませんけど、私は裁判所に聞いてないので分からないままです。
変に目立つことして、出入り禁止とかになるのは避けたいですからね…

そんな限りなくグレーなアイテムを法廷で(しかも記者席に座ってない一般の人が)思いっきり使ってましてね、タイピングのときパッチパッチと結構目立つ音をさせていたのにもかかわらず、何も言われてなかったんですよね〜

もしかしてポメラはオッケーか・・・??
ちっと裁判所に聞いてみた方がよさげですね。
だったら私も絶対ポメラりたいよ〜

と話題はそれましたが、この日は被告人質問でした。
ちなみに、証人尋問や被告人質問の前後に、ちょいちょい証拠調べがはさまる感じで進んでるんですけど、この日の証拠調べは被告人の前科についてのもので、これまた色々と貴重な話が出てきました。
っていうかこの裁判を傍聴している人はおそらく全員、この前科を知ってますが、この段階で証拠として読み上げるのは、裁判員に対して、ギリギリまで予断のない状態で裁判を見聞きしてほしい、という配慮なのでしょうか?
よく分かりませんけど…
そんなわけで、有名な、被告人の直近前科(殺人、殺人未遂、現住建造物等放火)含む、これまでの前科が全て読み上げられました。
これはかなり貴重な情報を得られてしまったぞ…


そして間髪入れず始まった被告人質問、弁護人からは当然のように(黙秘ですからね〜)質問はナシ。
検察官もかな…と思いきやシマダ検事は頑張ってくれました!
目を閉じて何にも答えない被告人に対して、質問をぶつけ続けたのですが、例によって被告人は無反応…
この根気づよいシマダ検事の質問攻撃で、弁護人もしびれを切らし
「黙秘する姿勢が明確なんで…これ以上は黙秘権の侵害です」
と訴え、やっと弁護人らしい態度を見せ始めました。

シマダ検事「11月15日に人を刺した記憶はないですか?」
弁護人「それは重複になるんで…」
裁判長「その辺はよろしいんじゃないですか」
シマダ検事「あなた11月17日に警察に保護されてますが、酒飲んでたってことでよろしいですか?」
被告人「……」
シマダ検事「このとき器物損壊で起訴されるまでに、その日の行動を話して、調書を作った記憶はありますか?」
被告人「……」
シマダ検事「器物損壊の公判での被告人質問で、自分の行動、自分で説明してなかった?」
弁護人「それは証拠になってないです」
裁判長「聞く必要ないでしょうね!別の質問して下さい!」
シマダ検事「繰り返し確認しますが…(←しぶといです!w)
 11月15日の午後2時45分〜3時28分の間に、被害者宅に行ったということはない、ということでいいんですか?」
被告人「……」
シマダ検事「名前を黙秘したのはなぜですか?」
弁護人「異議!不相当です」
裁判長「聞く必要ないですねっ!」

とこんな感じで終わりました。

被害者参加人からも続けて質問が行われましたが、何も答える事はなく終了です。
被害者参加人「最後に…私に何か言いたい事、ありますか?」
被告人「……」

これも無視されて、被害者参加人はものすごく悲しげでした…

ホントに何にも一切話さないので、その話さない意図とかも分からないままでした。
シマダ検事も、しぶとい被告人でこそ光るのに、こんな無反応だと光らない!
にんともかんとも(←古い)残念です。


で、翌日なんですけど…なんと論告弁論なのに、傍聴できませんでした………
30分前に法廷前に着いたら既に行列がパンパンで入る事ができず…悲しい限りです。
悲しすぎて5歳ぐらい一気に老けそうでした。
この裁判は人気で、1時間前から法廷に大行列ができるほどだったのですが、そこに並ぶメンツはわりと決まってきていて、そんな中で数人の方と顔見知り的な感じになりまして、その中のお一人に、その日の様子を色々聞かせていただきました。
求刑は予想通り死刑です。

判決も15日に言い渡されましたが、求刑通りでした。
この日だけ法廷が104号法廷になってましたけど、遅いっつ〜の!!!
最初から104にしろ!
ってまた狂犬みたくなっておりましたが、判決において、前科のことは「刑を決めるにおいて重視されるべき」と言われており、もう更生可能性はないと判断されたようです。

難しいですよねぇ〜
たとえば刑期を終えれば、もうその罪は償った、という見方もできますが、コイツはこういう事をヤッタ奴だ(からアブないぞ)、という見方もできるし。。。
今回の刑を決めるにあたり、後者の考えが優先されたんだなという感じです。

しかし、なんというか、かなりフラフラとした人生を送ってきて老人になって、年金をもらえず貧乏で、でも仕事もなくて…というシチュエーションは裁判で非常によく目にします。
犯罪白書によれば、65歳以上の老人による犯罪はこれから増えるだろうということでした。
(ソースは自分で確かめてください)
非正規雇用者が増えてると言われる昨今ですし、自分の世代が老人になると、もっとそういう傾向になるのでしょうか。

裁判を見始めて何か変わったことはありますか?とか、インタビューで聞かれる事もたまにあったんですが、私は老後の備えについて真面目に考えるようになりました。
それまでホント人生投げてましたからね…宵越しの金は持たねえ、的な、江戸っ子でもないのに江戸っ子風ふかせて気取ってましたけど、こりゃヤバいぞと…いつまでも団塊ジュニアらしく自分らしさばかり追い求めても老後は安定しないぞと…
ん〜、でも今回の震災で、天変地異が起こると備えも吹っ飛ぶというのを目の当たりにして、また色々悩みは深くなります。

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