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2011年5月

介護疲れ殺人かと思いきや…

【日時】2011/05/26 1000〜(傍聴したのは1110〜)
【場所】東京地裁419号法廷
【罪名】殺人

そんなわけで南部の法廷を放り出された私は、もしもそうなったときに傍聴しようと思っていた法廷へ走りました!

事件発生時の報道はこちらです。
「暴力振るわれていた」 夫の首絞め殺害、67歳妻を逮捕 東京・足立区 [11/23]
http://logsoku.com/thread/yuzuru.2ch.net/liveplus/1290503388/

年配っぽい女性の名前の被告人で罪名が殺人だったりすると、介護疲れか…?と疑ってしまうのですが、念のために調べてみたところ、違ってました。いろいろと事情がありそうな事件です。

夫で自営業のAさん(70)の首を着物の帯ひものようなもので絞め、頭に陶器を投げて殺害したとしている。

というから、その殺意の程度が報道だけでも伝わってきます。

法廷に入ると被告人は保釈されているようで、両隣に拘置所職員さんはついていませんでした。グレーのスーツで弁護人の隣に座り、うつむいています。
証拠調べの途中でした・
被害者の死因は頸部圧迫による窒息であること、また被害者の妹さんたちの調書によれば被告人は「すごく気性が激しく口が減らない、働かずタバコを吸い、パチンコをする人。兄の事を平気でこき下ろす」などと散々な感じであると述べられていました。逆に被害者の仕事相手によれば、被害者は手抜きをしない丁寧な仕事をする人物で信頼できたというような感じです。

しかしそんな話は午後から一転、被害者の家庭における立ち位置、振る舞いが明らかにされていくのでありました……


ところでこの419号法廷は、やたらと暑くてものすごく空気が悪かったです!
震災以降、裁判所は節電モードですが、どうも法廷もギリギリまでエアコンは使わないのだろうという心意気を感じます。
裁判長も、ネクタイをせず、ワイシャツのボタンをひとつふたつ開けており、なんかちょっとオフっぽくて萌えですw
常々思うんですけど、裁判官も書記官も、黒い法服(書記官さんのは素材が違うそうですが)の下は普通に服を着てて、単純に他の人と比べたら1枚多く着てることになるので、ホント夏は気の毒ですよね〜
下とか短パンでもいいんじゃない?って思っちゃいますw
暑そうなんだもん〜


☆ ☆ ☆

そして午後、被告人と被害者の間の娘さんたち&娘婿が証人として続々出廷しました。
こういう家族間のコロシっていうのは、ヤクザとか荒くれグループ間のコロシと違って、あまりにもプライベートな話題があれこれ出てくるので、正直、ブログで書くのは憚られますね…
どっちにも言い分があると思うんです。
どっちかの事を書きすぎると、反対側になにかもの申されたりしますしね…
まぁでもイチ傍聴人が思った事や見た事を書きます…

その証人たちによれば被害者は「母には暴力を振るい、複数の女がいた」そうで、かつて被告人は肋骨と腰の骨を折り入院していたこともあるといいます。
立派なDVだと思いますけど…

証人のひとりである娘さんが、若くして腎臓の病気にかかってしまったそうなのですが、その後は「私に一線を引くようになった」と述べていました。入院することになったときも「母は毎日病院に来てくれましたが父は来てくれず、見捨てられたのかなと感じました」そうです。
また同時に、こちらの証人のダンナさんであり、被害者の会社で働いていた(被告人からすれば娘婿)方に対しても当たりがキツくなったそうで、生前、被害者は取引先を集めて「そろそろ俺は仕事をセーブしていこうと思うが、あいつに仕事をまわさないでほしい」と、自分が引退したあと、娘婿が会社を継いだとしても仕事は与えるなという旨のお願いごとをしていた、ということでした。

また、事件が起こらなければその年の末には、被害者を除く家族全員で家を出る予定だったこと、現在の心境としては「当時は慣れてたんですけど、今となっては(父の存在が)大きなストレスだったと…今はホッとしています」等述べておりました。

娘婿も、一緒に仕事をしていく中で受けた仕打ち、被害者の不倫相手(とされる)の女性宅に仕事に行ったこと、現在は「(父がいなくなって)正直ホッとしている」という事なんかを述べていました。

死んでもこの言われようです。こんだけ家族に恐れられてるって、どんなお父さんだったんでしょう…

とまあこんな感じで、2人目の証人尋問を傍聴したあたりで、仕事のタイムリミットがきたので退席しました。。。

翌日の被告人質問も途中まで見てきました。つづきます〜

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南部宇宙:そんなぁ〜

ちゃ〜す連続投稿で〜す

【被告人名】南部宇宙
【日時】2011/05/26 1100〜
【場所】東京高裁622号法廷
【罪名】死体遺棄、逮捕監禁、強盗致死

このブログにふさわしい、あらくれた罪名が並んでいますね!!!!

そう、事件マニアならこの名前でピンとくると思いますが、こちらの被告人は横浜港BB(バラバラ)殺人の共犯でありますっ!!!

過去に事件の概要を書いているのでこちらを参考にしていただければと!
http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2010/11/bb-e29a.html

ちなみに宇宙と書いてタカオキと読みます…自分詳しすぎて気持ち悪いですね、すいません

さんざん横浜に通って見れなかった主犯?池田容之の公判に証人出廷したときの南部の様子はこちらです。(外のブログです)
http://shadow9.seesaa.net/article/168149608.html
例によって一審は横浜地裁、求刑懲役15年の判決懲役12年です。被告人側の控訴です。

こちらの南部に呼び集められて遺棄を手伝わされた3人組の裁判の様子はこちらに書いてます。
http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-82c2.html

↑この裁判で、被告人が地元の奴らから恐れられていると聞いた記憶があるので、どんな荒くれた被告人が現れるんだろうとドキドキしていましたが、ガタイのよいガチムチ大男で、なるほどこれはちょっと怖いと思っちゃいました(でも若いです)。
黒いぴったり目のジャージ上下で、上着はなぜかチャックをちょっと開けて、下に着ている黒いTシャツの胸にプリントされているアルマーニ風のなんかロゴみたいなのを敢えて見せている・・・・というヤンキースピリットあふれる装いで法廷に現れました。

控訴の理由は量刑不当と法令適用の誤りです。

そして被告人が書いたという上申書が証拠として採用され…

それで終わっちまいました!!!!!

せめて「情状に限って」でもいいからさ〜弁護人も被告人質問請求しようよ〜

実はこの裁判を待ちに待っておりまして万全の状態で臨んだんですけど5分で終わりましたよrain

これも棄却かな…

そして、このやる気の持って行き場所を求めた私はすぐに、別の殺人裁判の法廷へと赴いたのでありました…

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私としたことが…

ちゃ〜す

昨日の話なんですけど、
http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/post-cf8d.html
こちらの内藤美由紀被告人の判決が11時からだと自分のスケジュール帳に書いてあったんで、早起きしてちょっと仕事して、ギリギリ法廷に駆け込んだんですよ…
そしたら被告人席にいたのは超オッサンで…
判決期日を間違えてしまってました!


smoking

期日を間違えるなんて滅多にないのに自分とした事が…ショックを隠せませんでした!

(ちなみに高裁に問い合わせたところ、内藤美由紀は案の定の棄却だそうです)


最近仕事の都合で毎日、あり得ない程の(自分にとっては)早起き生活でして、10時からの裁判には間に合うんですがものすご〜く眠いです…rain
午後とかうっかり眠くなってしまうので、どうしたらいいのか…悩んでます

そんな感じで眠気を我慢しながら午後はストーカー裁判を見て、これまた追いかけている偽証教唆の裁判を見て、帰ってきました。。。。
この偽証教唆は今井さんに教えてもらったんですが、愚連隊(ってカテゴリでいいのかな)の怒羅権がらみだったりするので、熱心に追いかけておりました。
詳細は今井さんのメルマガに詳しいですが、弟の裁判で、弟が人定質問のとき本当は無職なのに「会社員です」と答えたので、とある会社の人に、弟がその会社で働いていたことにしてくれ、と頼んで偽証させた…みたいな話です。

そもそもの弟さんの裁判は傷害罪で、なんか事件がネット検索でもヒットしないのに毎回傍聴券、っていう不思議な状態だったんですけど、怒羅権がらみだからだったんですかねえ…

検察官が論告を読み上げるとき、テープ早回しみたいな、次元の違う早口だったんで、なんとメモがほとんど取れないという有様でしたbearing
あの早口は犯罪級だよね〜sad

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清水精二:「やった本人は他にいるんだからね」

ちょっと今、録画していたスーパーJチャンネルを観ながらブログを書いていたんですけど、布川事件判決のニュースで出てた裁判長、神田大助さんってサンドウィッチマンの人に似てません・・・?
http://www.e-hoki.com/judge/904.html?hb=1
東京地裁、簡裁にいたんだね〜、なんか見た事あると思ったのはそのせいか、サンドウィッチマンに似てるから既視感があったのか、どっちなんだろう…

☆ ☆ ☆

【被告人名】清水精二
【日時】2011/05/17 1330〜
【場所】東京高裁410号法廷
【罪名】殺人、殺人未遂(変更後の訴因:殺人)、銃刀法違反

ここのところ地裁de殺人裁判がなく、この日も高裁におもむきました・・・・
被告人は昭和11年生まれのジー様で、グレーのスエット上下で白髪でした。でもなぜか眉毛だけ真っ黒です…
そして、裁判官を見ると…あっ!彦坂裁判官!!!

千葉地裁で清水大志らの詐欺グループ仲間割れ殺人で裁判長をやっていた方です。
http://www.e-hoki.com/judge/2353.html?hb=1
相変わらず不気味でステキ〜♪♪♪
右陪席になっております!

そして裁判長は出田さん…たぶん最近ずっと410号法廷に通っているんで、おそらくこの裁判官は初めてではないのですが…何しろ印象に残りませんcancer
温厚な方だという記憶はあるのですが…これから注意深く観察しようと思います。
ちなみに書記官さんが、以前(だいぶ前)地裁の総務?にいた方のようで、個人的におおっ、とびっくりしてしまいました。

被告人は人定質問のあと、席に着く前にいきなり
「ちょっと言わしてもらえる!私は代わりに来たようなもんだから。やった本人は他にいるんだからね!それだけは言わしてもらえる!」
と自分がやったんじゃないという主張をしましたが、裁判長は制止することもなく聞いてくれていました。

あ、この事件についての説明をしていなかったんですが、
吉川の3人殺傷 殺人未遂で男を再逮捕
http://www.hoken-business5.com/archives/10.html

09年に埼玉で起こった事件です。この逮捕当時の報道じゃ背景がさっぱりわかりませんが、
おなじみこちらのブログに掲載されている一審判決当時のニュースによれば
http://shadow9.seesaa.net/article/170312549.html
判決は無期懲役でした。

清水容疑者は酒を飲んで近所とトラブルを起こすことがあったようだ。

「普段はおとなしいが、酔うと粗暴になる。『包丁でぶった切ってやるぞ』などと脅すことがあった」と、近所の無職男性は振り返った。
また、清水容疑者が度々訪れていた居酒屋を経営していた男性(46)は「酒を飲んでよくけんかをしていたので出入り禁止にした」とまゆをひそめる。

男性によると、清水容疑者は1年半くらい前、「男と飲みに行っただろ」などと、店内で松本さんを問い詰め、2人が口論になったこともあったという。

また、別の居酒屋の女性経営者は「清水容疑者は松本さんと金銭トラブルになっていた」と話した。

と、どうも荒くれ者のようです。

松本さんと清水容疑者が一緒に住むようになったのは数年前だとみられる。近所で居酒屋を経営する女性は「松本さんが当時住んでいた借家が取り壊されたことがきっかけだった」と話す。

とありますが、こちらの被害者と被告人の関係はそれ以上のものがあったのか、なかったのか、この報道からは分かりませんね…。

裁判の話に戻りますと、控訴は被告人側が行ったようです。
理由については裁判長とゴニョゴニョ言っていたのですが、責任能力について、量刑不当、あとは実行行為との因果関係…と聞こえたんですが…実行行為と何の因果関係なのかちょっと判然としませんでした。

弁護人からは被告人質問と精神鑑定の請求が行われました。
弁護人曰く「訴訟能力にすら疑いがある…」そうです。また「原判決当時の問題ではなく現在の責任能力について」という感じでの請求だと述べてました。

精神鑑定の採否は被告人質問を行ってから決めるそうで、早速被告人質問が始まります。
「裁判所が関心を持ってるのは現在の本人の状態ですから、その辺を中心に…」と注意されつつ弁護人が立ち上がりました。

弁護人「今日、何年の何月何日か、分かる?」
被告人「ちょっと今日は…」
弁護人「今年は何年ですか?」
被告人「……(聞き取れず)なことばかり続いて、アタマのほうおかしくなっちゃった」←自分で言うか?
弁護人「ここはどこですか?」
被告人「裁判所です。(法廷は?と聞かれ)細かい事分かんない」

弁護人「ここは何裁判所ですか?」
被告人「家裁でしょ?」
弁護人「と思ってる?」
被告人「うん」

と、家裁と思っているようです…これは弁護人が説明したのにそう思っているのか、それともしてないのか、どちらなんでしょう…?
判決も控訴した事も覚えていないと言います。

でも、事件については…

被告人「とにかく私は、殺人はやってない!寝泊まりして、入ってる人間がオレの身柄を交換したんだよ。Aが」
弁護人「殺人もAが?」
被告人「つれてっちゃったんだからね」←?

と、自分ではないということについての記憶はあるような感じです。
そんなかんじでけっこう高裁にしては時間を取って被告人質問をやりまして、終盤では

検察官「あなたね、3人をあなたが刺した、その犯人として無期懲役の判決を受けた事覚えてる?」
被告人「ん!(元気いっぱいに) そりゃ、聞いてます!それじゃ困るからと言ってる訳!」←あれ、さっきと話が…

とこんな具合になりかけたので慌てて弁護人もフォローに入り

弁護人「さっきとちょっと違って記憶戻ってきてたから確認しますけど、あなた無期懲役の判決覚えてますか?」
被告人「いや、急に浮かんできたんだよ」←????
弁護人「思い出したの?」
被告人「いや、思い出したも出さねえも、やってないんだからね」←????
弁護人「思い出した?」
被告人「ちょっとね、それじゃ困るからね」←???

「もういっぺん(裁判)やり直ししてもらいたい。どうしてもその人間を無期にしてもらいたい」

と再度、先ほど挙げたAという名をまた述べていました。

まあこんな支離滅裂な被告人質問でしたが、合議が行われまして、精神鑑定に先立ち、拘置所でまず医師に見てもらうという事になりました。
「少なくとも以前とは言動がちがう、慎重を期して…」といったことを裁判所が言っており、なるほど一審判決後に以前と精神状態が変化したという戦法だとわりかし鑑定請求も可能性が見えてくるんだな…と思った次第です。

ではでは〜

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「スーパーサイヤ人に変身した孫悟空が話しかけてくる」…!?

こんばんは〜
書いてる途中でブラウザが落ちるという災難に見舞われましたorz
悲しすぎます〜

最近、殺人裁判ばかり粛々とアップしておりますが、それ以外も見ています。
なんか見れば見るほど勉強になるなという感じです…

で、今日は強制わいせつ未遂なんかを見てみたんですけど、被告人は地方公務員のおじちゃんで、酔っぱらって駅で女性に抱きついたという罪で逮捕起訴されておりました。
しかも酩酊していて当時の記憶がないそうで、逮捕された時も、気づいたら留置場にいたという話です。なんか映画のようです。
てか、酔っぱらってて、ホントごめんなさい!みたいな感じで起訴を免れる事はできなかったんですね…
見ず知らずの人に対してっていうのは珍しいと思いますけど、酔っぱらって抱きつく人って、けっこういますよね…?
当初は迷惑防止条例での起訴かと思っていた、というようなことを弁護人が言っており、起訴に至る経緯も気になるところです。

で、わいせつ裁判ではなぜか美しい女性検察官が担当する…というのはもはやおなじみの光景ではありますが、、、なんちゅうか…女性検察官についてず〜っと気になることがあるんですけど、、、、
なんで女性検察官のスーツってみんな似たようなピッタリした黒いパンツスーツのことが多いんでしょう・・・?
シルエットも決まっておりまして、ジャケットはだいたい短めで(胸の下のボタンを一カ所だけとめる)、その下には白いピッタリめのカットソーorシャツ、パンツはピタピタで膝から裾にかけてはストレート(ちょっと広がってる?)みたいな…

ブラウスは違うけどスーツはこんなかんじ↓
http://store.shopping.yahoo.co.jp/spm/y6860pt-m.html

あれ制服か…???
メイクも似てます。ブラウン系みたいなチークを勝ち気な感じで入れてることが多いです…
まさかメイクにも指導が入るのか…?そんな訳ないよねえ〜

見た目でも被告人を威圧しなければいけないのかなぁ〜なんて思ったりしますが、なんかもうちょっと、せめてカットソーをかわいいブラウスにしてみるとか、そういうのも組織的にNGなんでしょうかねえ…
見るたびに、大変そうだな〜なんて思って、そんな女性検察官の普段着を妄想したりしています…軽く変態ですね…

勝ち気っぷりを押し出すんだったらこんなの着てほしいな〜なんてまた妄想を繰り広げてしまいました

ジャ~ン
http://www.yomiuri.co.jp/komachi/collection/2011fw/paris/garticle.htm?ge=915&gr=3431&id=104269
↑メイクも閻魔大王みたいで威圧感タップリです
否認の被告人も急遽、罪を認めちゃいそうな勢いです…
ヴィクター&ロルフ、嫌いじゃないっていうかむしろ好きなんですけど今季はちょっと顔赤すぎだよね…


と、散々脱線してしまいました!すいません!


☆ ☆ ☆

【被告人名】今井満
【日時】2011/05/12 午後〜
【場所】東京地裁419号法廷
【罪名】殺人未遂

もうこちらは判決が出ているのですが初公判を途中からちょっと傍聴してきました。

判決
「スーパーサイヤ人に言われて」殺人未遂の被告に執行猶予付き判決 東京地裁
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110518/trl11051812470003-n1.htm

裁判員のうちの1人が男性なのか女性なのか判然としない方がいらっしゃって、若干、凝視してしまいました…
おそらく女性だったと思います…


事件の概要を何にも知らずに法廷に入ったんですが、その頃は乙号証が読み上げられていました。
若い頃はバイトや解体業なんかで働いて、住む場所もあったようですが、次第に路上生活にシフトしたようです。
ホームは笹塚なのに、事件は浅草で起きています。これについては「なぜ笹塚でなく浅草に行ったのか分からない」と言っていました。

で、速攻、被告人質問が始まりまして…
被告人が語った事件の様子としては、
その日はローソンの近くで座って焼酎を飲んでいたら、50歳くらいの人に文句(「昼間っから酒飲んでんじゃね〜よ」)を言われた。ゴミクズとも言われた(これは言ったとされるほうは否定してます)。
なんで言われるんだろう、、、しばらくすると頭の中が「包丁、殺す」になって、包丁を買い、事件を起こした…
とこんな感じでした。

罵られてから、ローソンの前に戻るまでには時間があり、実際、刺された相手は、文句を言った男性ではなく人違いだったようです。
それを、逮捕されてしばらくして警察に知らされ「ショックで泣きました」と言っていましたが、わりかし終始淡々とした調子で質問に答えていました。

そして話はだんだんと被告人の内面に迫り始め…

弁護人「人の声じゃない声が頭の中に聞こえて来るとかあるの?」
被告人「あります」
弁護人「接見のときも言ってたけど、クラクションの音ってのは?」
被告人「30回くらい連続で鳴る…」
弁護人「スーパーサイヤ人に変身した孫悟空が話しかけてくるの?」
被告人「そうです」
弁護人「他に出てくる人は?例えば?」
被告人「毛沢東とか…」

なんと被告人の頭にはたまにクラクションが鳴り続けたり、孫悟空や毛沢東が話しかけてくるということです。

弁護人「今回はサイヤから、包丁で殺せ、と?」
被告人「そうです、それで頭の中がいっぱいになった…」
弁護人「言われた人に、言い返したりは?」
被告人「それは思わなかった。包丁殺せ、に…」
弁護人「頭の中が『包丁、殺せ』ばかりになったの?」
被告人「はい」

その後のことは、刺した事なんかは覚えているようですが、断片的なところが多いようでした。

検察官もスーパーサイヤ人に変身した孫悟空について尋ねており、

検察官「幻聴についてね、あなた、サイヤからこれまで、『包丁、殺す』と言ってこられたことはないの?」
被告人「ないです」
検察官「悪い事を言われた事も?」
被告人「はい」
検察官「モノを盗め、とかも聞いた事ないの?」
被告人「ないと思います」

スーパーサイヤ人になった孫悟空からの指令は今回が初めてである、ということを検察官は強調したかったようですが…
被告人は嘘をついている様子もなく、本当に普通のことのように話していたので、おそらく実際、幻聴はあるのでは、という印象を受けました。
裁判員も同じ事を思ったのでしょうか。

いや〜しかし、弁護人も検察官も「スーパーサイヤ人」を略して「サイヤ」って呼んでたことにすごいモヤッとしました…どんな略し方だよ…
「キン肉マン」を「キン肉」って言ってるのと同じか、それ以上じゃないか…?
「キン肉マン」を「肉」っていってるぐらいのレベルでしょうか…


精神疾患があると裁判で認定された被告人が、執行猶予判決を受けたあと、どうなるのでしょう。
こういう治療の現状なんかは、調べられるのかな?

ではでは

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重岡和博:白昼堂々主婦を刺殺した男の控訴審

ちゃ〜

油断していたらまた更新が滞りました…

5月上旬、わたしは、さいたま地裁に通っておりました。
「アレフから娘取り戻すため」元妻刺され死亡 男を逮捕
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110117/crm11011719020094-n1.htm
この裁判を見ていたのであります。
家族、宗教、いくつかの問題が重なった事件でした。
さいたまの星、村木さんが弁護人だったりと色々と見どころはありましたが、これはですね、ブログに書くのは控えておこうと思います。
というのも、近々メルマガを作ろうかと思っているのです。
その第一号の裁判にしようかと考え中です。
もうちょっとお待ち頂ければ幸いです(って誰が読んでくれるのか分かりませんが…)。

そんなわけで↑この話は一旦おいといて、表題の裁判の様子を…

【被告人名】重岡和博
【日時】2011/05/12
【場所】東京高裁410号法廷
【罪名】強盗殺人、銃刀法違反

最近410号法廷ばかり通ってます!
あれ、そういえば410号法廷って、一昔前までは地裁の法廷でしたよね。吉井誠の裁判とかやってませんでしたっけ…?(ってこんなこと誰が覚えているでしょう…)

こちらの事件は横浜で発生したようであります。
白昼堂々歩道橋で主婦を刺殺 財布奪った横浜の男を逮捕
http://logsoku.com/thread/tsushima.2ch.net/news/1277738785/

なんという恐ろしい事件でしょう…
そしてこちらによれば一審判決は無期懲役、被告人側の控訴です。
http://www.geocities.jp/hyouhakudanna/muki2011.html

法廷に現れた被告人は、坊主とハゲの判別がつかないツルツルの頭&スーツで登場です。
本籍は福岡…同郷ですorz

控訴の理由は法廷で述べられることはなく、被告人質問がはじまりました。
内容から察するに情状に絞って…というモノのようです。

反省のために頭をまるめた、今も謝罪文を書いている、金銭的な賠償は実家の父が所有している土地を、父の死後に相続してから売ってそれを充てたい、といったことが述べられていました。
事件については
「ハッキリとどうしても思い出せない…ただホントに取り返しのつかない事をしたと…」
と、記憶がないようなことをさりげなくアピールしておりました。

検察官は、この被告人質問でモヤっとしたところをバッチリ追求します。

検察官「もともと事件を起こしたのは金がないからでしたよね。親に援助を頼めなかったんですか?」
被告人「以前なんどか援助してもらっていて、もう次はないぞと言われていたので、当時、どうしても言い出す事ができなかった…今は父もショックを受けてて、父も、もし、金銭的な面で償える事があったらと…」

と、父親も賠償に前向きであることをアピールです。
でもそれならお父さんが生きている間に土地を売るのでは…?という疑問がわいたりもしますが…

検察官「お父さんの預貯金とかは?」
被告人「ちょっと、そこまで深く聞いてないです」

裁判長からの質問でも
裁判長「お父さんの財産、遺族に…というのは、妹さんとは具体的に話してるんですか?」
被告人「面会来たとき、多少は…」
裁判長「多少は?」
被告人「話しました」

と、若干怪しい感じです。本当に土地の話をしっかり家族でしているのかちょっと疑問でした。

裁判長「一審で、反省してないと言われたのは、事件についてありのままを話していないという指摘ではないですか?」
被告人「そういう意味もあるかもしれませんが、法廷で私、嘘は言ってないと思います」

なるほど、どうも一審でも記憶がないというようなことを主張していたようです。(上記判決のリンクにも書かれていました)

こんなかんじでアッサリと被告人質問は終了し結審です。
まぁこれも棄却だろうなぁ…
一審のときの弁護側の主張は「刺して金を奪おうとまで考えておらず、もみ合ってパニック状態となり、気付いたら刺していた。刺したと認められるのは1回。殺意もそれほど強くない」というもののようですが…こりゃ裁判員裁判だと心証悪そうですよね。
気づいたら刺してたっていうのに殺意の程度が分かってるってのは矛盾してますしね。

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月曜日の東京地裁

ちゃ〜

火曜にテレビで愛犬家連続殺人のことをやっていた影響で、アクセスが異様に増えておりました…あ〜恐ろしいです
みんなあの事件、興味あるんですね…でもあのテレビの再現、ちょっと色々フィクションになってましたね!

さて月曜はこちらの控訴審第一回公判から傍聴しました。

【被告人名】相葉勝之
【日時】2011/05/09
【場所】東京高裁410号法廷
【罪名】殺人

一審のエントリ
http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2011/01/post-31f0.html

フィリピン人ホステスをお台場のマンションで…という、どこかで聞いたような事件(って上でも書いてますね)の控訴審です。

ちなみに…わたしたぶんこの裁判、判決を傍聴していないような気がします。。。
覚えていたら調べておこうと思います…

と、こちら、殺意がないという事実誤認と量刑不当の主張をしてましたが(被告人側の控訴)、弁護人は事実取り調べを行わないということで、あっという間に結審しました。
棄却の臭いがプンプン漂っております…


そしてそのあと、月曜のメインである15時からの裁判まで時間があったので、
http://yakuzataiho.seesaa.net/article/171644130.html
こちらの、旧後藤組の殺人を傍聴しようと法廷に行くと、なんと満席でしたorz
ヤクザとかややこしい事件って、そんなに人気ないはずじゃなかったっけ…

しかたなく薮伊豆で大もりそばを食べまして…

これは殺人裁判ではないですが、
受刑者に暴行 東京拘置所看守部長を逮捕
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110106/crm11010621490145-n1.htm

こちらの裁判を傍聴してきました。
もう何度目かでして、今回は被告人質問と証人尋問でしたが…
やたらと「実名報道された事」で家族が不安がったりと、被害を被った、ということを弁護側が強調していました。
そしたら上記の産経新聞ウェブとかにもクレーム入れればいいのでは…

ま〜私だってこれを読んでる方だっていつなんどきこういう風に新聞に載ってしまうようなことになるか分からないですもんね…
別に悪事を働いてるとかそういう意味じゃなく、いつ何時メディアに晒されるかという点では誰しも他人事じゃないんですけど(あっ自分はもう過去に晒されましたね…w)この時代それは各人それなりに覚悟しないといけない事柄になってくるんじゃないのかなぁと、個人的には思います。
特にネットは、人格や存在そのものを否定したり貶めたりと、本筋とずれた中傷に晒されやすいですけど、いちいち民事訴訟するわけにもいかないですもんね…悩ましいものです。

あと「自分の色に受刑者を染める」みたいな発言をしていたのですが、これは誤解がある、とこちらも長い間弁解していました。雑誌に載っていた被告人の記事に、この発言が取り上げられていたのですが、ちょっと自分の意図と違う風に解釈されていた、ということを述べてました。


たとえば自分の話になりますが、過去いろいろ取材を受けたとき、記者さんが書く自分像や自分の発言には相当な違和感があったものです。
異様に偉そうになっていたり、生意気な小娘みたいな感じの発言になっていたりと、毎回そんな感じで、いつも当時は毒人参さんとその話題で「またキャラが違ってる!w」とかいって笑ったりしていたものです。
他人というフィルターを通すだけでそれは本人の当初の意図とは大きく外れて伝わることもあるんだな〜と感心していました。
たぶん被告人も、そういう違和感を感じたのだろうなと、勝手に推測したり…。


ところで
http://read2ch.com/r/wildplus/1291386690/
こちらに色々と、元受刑者らしき人々の書き込みがあってなんか盛り上がってた形跡があります…!

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小泉毅:元厚生次官殺害事件控訴審

【被告人名】小泉毅
【日時】2011/04/27 1030~
【場所】東京高裁102号法廷
【罪名】殺人、殺人未遂、殺人予備、銃刀法違反

ついに高裁にあがってきました。元厚生次官殺害事件の小泉毅です。
一審はさいたま地裁!死刑です。
http://shadow9.seesaa.net/article/145131358.html
↑おなじみのサイトです

ここにもあります
http://minnie111.blog40.fc2.com/blog-entry-1276.html

同容疑者の「毅」という名前は、父が名付けた。「犬養毅元首相にあやかり、正しく強く生きてくれることを願った」という。

ってなんか空しいですね…

この裁判、一審、ユキさん見てそうなのにね、、、と色々な人に言われるんですが(自分でもそう思います)、なぜか一審は一度も見ていません…確か他の事件が霞ヶ関であったのだろうとは思うんですが…死ぬときに後悔としてこのことを思い出すだろうというほどに心残りなんです!
そんなわけで高裁にあがってくるのを今か今かと待っていた裁判であります。

なんちゅうか、一審は毎回抽選だったじゃないですか、たしかリストバンドが発行されるほどに…
そんな裁判、抽選には必ず外れるのが目に見えてまして、でそうなるとどうするかというと、また通称『乞食作戦』で、大量に当てた記者クラブの記者さんとか、テレビの人とかに、物乞いのようにすがって「券余ってないですか〜」って聞いて回るしかないんですよ!
この心身ともに疲弊する作業はやはり、相当な元気がないとできない…ってことでそのときはヤメていたのであります。歳を取るといろいろ厄介ですね。


今回は傍聴券(抽選)でしたが、意外にも定員割れで傍聴できました!
被告人は出頭しないかなぁなんて不安でしたが、あの堂々とした態度で法廷に現れました。
坊主頭でヒゲが伸びててギョロっとした目つき…隣人だったら本当にキツいだろうと思います…
ちなみに一審の弁護人は、さいたまの星、村木さんでしたが(なんと愛犬家連続殺人の関根も弁護してました!)高裁では違う弁護人になっておりました。残念です。
裁判長は安井久治さんです。

弁護人が控訴したようで、責任能力の事実誤認、証拠採用に関する法令違反、無罪主張、などを述べておりました。
この日は証拠の整理でして、どうも高裁なのにいろいろやるようです。前回のエントリの内藤美由紀の控訴審とは雲泥の差であります。
しかも精神鑑定について、弁護人が再鑑定を請求し、これについて、検察側は不必要だとしましたが、裁判所は留保しました。
また医師の尋問請求も行い、これは通りました。ただ範囲が決められてしまってます。
これについて不服なのか、被告人が唐突にしゃべりだしました。

被告人「裁判長!なんで…」

そこにすかさず弁護人がフォローですw
弁護人「動機形成、維持については切り離せない部分があります…」

しかしフォローにも気づかずもの申します。
被告人「いいですか!裁判長!」←えらそうw
裁判長「控訴審では被告人に発言権はありません!弁護人と相談してください!」

で、弁護人と裁判所でいろいろと尋問範囲についてディベートやってましたが…
「なんでしゃべれないのか…」
「被告人の口を封じる事が…!」
「これは刑事裁判!もっと丁寧にやればいいじゃないですか!」
といちいち口をはさみ、しまいにいは

被告人「こんないい加減な裁判で、私を殺すんですか!!!!」

と、いきり立ってました。

さらには「裁判長!あなた方を、忌避します!!!」

こう言い出しまして、また「弁護人通じて言ってください!」と叱られてました。

でも被告人は守りませんw

「不公平な裁判に抗議するため、控訴を取り下げます!!!!」

こんな事まで言っちゃいますw
またすかさず弁護人が「先ほどの発言は効力がないものとして…」とフォロー。大変そうです。

で、今後いろいろと取り調べが行われる事になりました。

被告人は「私を殺す気ですか!!!」とか言ってますけど、何人も殺害しといてこの台詞…と、呆れた次第であります。この自分本位ぶりから、被告人のプライドの高さ、差別意識なんかを感じますが、なぜそんな人間になったのか、ここが気になるところです。
控訴を取り下げます!なんてカッコつけてたけど死刑になるのは嫌みたいだし、面倒くさい人間であることはよく分かりました。

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内藤美由紀:心神耗弱主張を退けられ

【被告人名】内藤美由紀
【日時】2011/04/25 1430~
【場所】東京高裁720号法廷
【罪名】殺人未遂

一審は千葉地裁でした。
そちらは傍聴していないので、事件概要はネットの情報でしか得られてませんが…
http://61.121.247.50/news/chiba/society_kiji.php?i=nesp1292652623
なんと波床裁判長です!

波床裁判長は判決で「被告に幻覚や妄想などの精神病症状はなかった」として、心神耗弱とする弁護側の主張を退けた。その上で「『刺せ』という発言に誘発されて衝動的に、ためらいなく被害者を刺した。責任回避的な供述から、真剣な反省は認められない」と述べた。

また初公判当時の様子としてはこちらにも情報がありました。
http://ameblo.jp/tomblo-0/entry-10735657489.html
なんでも千葉地裁で最初の裁判員裁判として起訴した2件のうちの1件だそうです。

こちらの被告人については、母親も逮捕されております。
【社会】「同じ目にあわせてやる!!!同じ目にあわせてやる!!!!」 殺人未遂事件の被告の母親(66)、証人を脅す…千葉
http://yomi.mobi/read.cgi/newsplus/tsushima_newsplus_1269877807/l50

被害者を手紙で脅す 被告の母親逮捕 千葉地検
http://www.chibanippo.co.jp/news/chiba/society_kiji.php?i=nesp1268280873

逮捕容疑は2月3日、娘の交際相手だった男性の自宅に「同じ目にあわせてやる」と書いた手紙を娘名義で郵送し、脅した疑い。

本件の被害者が、被告人の交際相手なので、被害者宅に文書を送付したということのようです。
母親のほうは起訴されたのでしょうか?

そんな感じで控訴審の第一回公判、裁判長は矢村宏さんという方です。
被告人は紺色のスエット上下に、眼鏡&ぽっちゃり、長い髪を後ろで1つに束ねている女性でした。一瞬、男かな?と思うような迫力のある風貌でしたが声は思いがけずロリ声で、なかなかギャップがあります。

被告人側の控訴、理由は趣意書の通りだとして読み上げられませんでしたが、
裁判長「殺意がない…あと情状のところに精神状態の記述がありますが、これも事実誤認?原判決が完全責任能力を認めたことについての事実誤認ですか?」
弁護人「これはそうですね、事実誤認という事で」

というやり取りがありましたので、事実誤認での控訴のようです。量刑不当ではどうだったのかは分かりませんでした。。。

精神状態についてもの申しているので、弁護人は鑑定請求を行いましたが、あっけなく却下されておりました。
間髪入れずの被告人質問です。

弁護人「いま被害者に対してはどう思っていますか?」
被告人「今回の事に関して〜、当日、わたし、精神状態おかしくなり〜、『刺せ』と言われてうろたえて刺しました」

被告人は声が大きく、語尾を伸ばす系です。

被告人「きちんと通院してればこんなことはしなかったと思います〜。病気がちの彼が、私のせいで、また病院に…関わってほしくないと言われたんです〜、慰謝料を払いたかったんですけど〜、心の中で…」

ここで制止されてました。演説系のようです。

弁護人「あなた被害者に洋服を脱げと言ったんですか?」
被告人「いいえ!(部屋に?)入るなり、『オレを刺せ〜!!!!!オレを刺せ〜!!!!オレを刺せ〜!!!!』って服を脱いで〜、とっちらかして、刺せって言ってきたんです〜」
弁護人「なぜ刺したんですか?」
被告人「いくつか病気持ってて〜、分裂病〜(←ママ)、境界性人格障害〜、考え方が違う…刺せと言ってきた事を真に受けて〜、あまりに大きい声で『オレを刺せ〜!!!』って言うんで〜収集つかないと思い刺しました〜」

オレを刺せ〜!のところで大きい声になるのでタマゲました…

こんな感じで弁護人からの被告人質問は終わったのですが…事実誤認の主張をして、その要である鑑定請求が通らなかったら、もう裁判所には調べる気はないってことですし、なんか空しいだろうなぁと思ったりします。

右陪席「千葉地裁で去年判決でましたね、それ以降よくなってますか?」
被告人「きちんと薬、処方してもらって…一ヶ月、落ち着いてます」
右「両親と面会は?」
被告人「来てくれてないです。。。手紙は頻繁にあったんですが、去年の11月でストップしています〜。納得いかないし〜、親だったら〜、私は母になりたいんです。もし親だと、最低限のことはするべきだと思います〜(涙)」
右「なぜ面会に来てくれなくなったか分からないの?」
被告人「事件起こして〜、新聞に載った。迷惑をかけました。でも刑務所行くんだったら、お金が(報奨金のことのようです)もらえるから〜と思って、月400円か700円。最初は見習いだから〜、400円…すぐに刑務所に送られる訳じゃないから、差し入れしてほしいけど〜、分かってないんです〜」

と、面会に来てくれないことと、お金の事を滔々と述べ、裁判長からの質問に対しても

裁判長「11月に何かあったんですか?」
被告人「裁判が去年の11月…それで終わると思ってたらしく〜」
裁判長「判決には来てないの?」
被告人「来ませんでした〜」
裁判長「いま、困ってる?」
被告人「はい、お金ないし〜」
裁判長「三食食べれるだろ?」
被告人「本とか、欲しいものあるし〜、出来たら石鹸とかも、部屋で使う分が欲しいんです〜。いま2円しかないんです〜」

裁判長「被害者に対して、未練はどうだい?」
被告人「もしまだ何かあるんだったら、許してほしいんです〜」
裁判長「また接点を持とうと思ってる?」
被告人「一切付き合いたくないと言われてるので〜、彼の意思、尊重します〜」

と、最後の最後まで金の話や本人のことばかりで現実味がなかったのですが、彼の意思を尊重するということで、相手の気持ちになれるという判断がされて棄却だろうなぁ…とか推測してしまいました。

なんかこう、話す感じとか、声の大きさとか、内容とか、かなりキワドいものがあったのですが…
一審で精神鑑定が行われたのでしょうが、今更、その鑑定結果や尋問の内容が知りたいな、なんて思ったりしています。統合失調症だという被告人(真偽のほども謎ですが)の鑑定を千葉地裁で吟味した裁判員は大変だっただろうなあ…

いま、面会に来てくれない両親はどうしているのでしょう。
お母さんが被害者に文書を送りつけたということも、もともとご本人がアッパーな性質だったのか、それともこの一家にはまだ、被害者に対して何かワダカマリが残っていたのか、報道からはその辺りが分からず、いろいろと気になり始めてしまいました。。。

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頓所利夫:前倒しなんてヒドいよ!

【被告人名】頓所利夫
【日時】2011/04/19 1000~
【場所】東京地裁528号法廷
【罪名】建造物侵入、強盗殺人未遂

そして2日目…この日は遅れて入るとちょうど証人(お医者さんのようです)尋問が終わるところで、乙号証が読み上げられました。
被告人には職場の同僚の金を盗んだり、賭博だったり、勤務していたパチンコ店の売り上げを横領したりと金に絡む前科ばかりがありました。
「趣味はパチンコと将棋です。特にパチンコは金さえあれば軍資金続く限りやってしまうほど好きです」
と語っているから、その好きっぷりは筋金入りでしょう。

あとは調書で、二度目の金の無心を断られたあと途方にくれ山手線を何周もした…という話もあったりしまして、なんだか物悲しかったです。

ちなみに殺意はないと言うんですが被害者を刺したナイフは被告人が持っていたセカンドバッグに入っていたもので、今回の犯行により曲がってしまっております。相当な力がかかったような話が裁判でも出ておりました。

で、被告人質問は「はい」「いいえ」の紙を指差すor被告人が手書きで書いたものを職員さんが読み上げる、という流れで進み、滞りなく終わったんですけど・・・・・

問題はそのあとですよ!

この日は16時35分までという予定で開廷表には書かれていたんですよ!
で、裁判員裁判って、この日は証人を何人呼んで、この日は被告人質問で…とか、公判前整理手続きの結果を告げる時に予定も言ってくれる部署もあれば、な〜んにも言わない部署もあるじゃないですか!
この裁判は、後者、な〜んにも言わない部署でした。
(裁判長は、やたらと神経質な山口さんです)
そして期日は、前日と、この日、そして次の日、3日連続で入ってました。

でもまあ、これまで散々裁判員裁判を傍聴してきた経験から、ここまでは証人尋問だろう、とかここは被告人質問やるだろう、とか、だいたい推測できるようになってきまして…
この被告人質問が終われば、ちょっとした証拠調べをやるならやって、その後は論告弁論だと推測してですね、しかも被告人質問が終わり際のときに既に16時あたりになっていたので、途中で法廷を出たのです!
論告弁論は次の日だろう、と、この流れならそう思いますよね!


と こ ろ が …

なんとこの日に前倒しして、論告弁論が終わってしまっておりました!


次の日に急いで法廷前に行ったら、法廷が真っ暗で、もう終わっちゃったのかな〜なんて思って部署に問い合わせに行ったら「論告は前日に前倒しで終わらせました〜。なので今日は期日入ってません」とのこと!

勝手に予定変更しないでよ〜!
(相変わらずの勝手な希望)

「じゃあ前倒しで終わらせた求刑、何年だったか教えてもらえますか?」

って部署で聞いたんですよ!わたし!ちょっとイヤミも込めて!

そしたらなんと「それは教えられない事になりました」ですと!!!!!

前倒しで終わらせたくせに求刑を教えないとはいい根性してるじゃないか裁判所・・・

まぁ、求刑は判決が出ると教えてもらえなかったりと、なぜか(なぜなんでしょう?)そもそもが敷居の高い項目なんですけど、なんか知らないですけど、教えられない事になったそうですよ!!!!


あまりに腹が立っていたところ、また今井さんに「コワイよ〜」と言われました…すいません!


記者クラブ加盟の記者さんにはペーパー流すのに一般傍聴人には教えられないとは…なかなか理解に苦しみますな!
記者クラブ加盟の媒体がニュースとして流してくれなければ、一般の人は、求刑が何年だったか知る事ができないという、この謎の仕組みに腹が立ちますな!

ちなみに22日に行われた判決では、懲役18年でした。
あまりのロングっぷりにビックリして腰抜けそうでした。刑務所の中で寿命来ちゃうと思うよ!
いや、マジで裁判員裁判が始まってから判決が重くなっているかもしれない…。ちょっとデータをまとめてみる必要がありそうです。
ちなみにどうにかこうにか入手した情報によりますと、求刑は18年です。全然負けてもらえてないし…

判決はだいたい検察側の言い分が通ってました。
そして女性の裁判員さんが、コサージュつきのジャケット着ていて、授業参観のようでした…彼女なりの正装だったのでしょう…気合いを感じました。

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頓所利夫:声をなくした被告人

【被告人名】頓所利夫
【日時】2011/04/18 1310~
【場所】東京地裁528号法廷
【罪名】建造物侵入、強盗殺人未遂

事件概要はこちらで!
http://unkar.org/r/news/1272609452
駒込のラブホに侵入し、女性従業員を刺し金を奪ったというジー様の裁判です。(これは週刊新潮に情報提供させていただいているので主にそちらを参考にしていただければと…)
当然ながら裁判員裁判でありまして、女3×男3とまるで合コンのような男女比…

被告人はスーツにやせ形、坊主頭(うっすら髪薄い)のジーさんでした。
で、やたらとシューシュー言わせてるので、体調が悪いのかなと思いきや、なんとガンで声帯を切除しており声が出せないという状態でして…
「ハイ」「いいえ」と書かれた紙が準備されており、裁判長からは
「はいかいいえで答えられるときは、いずれかを指差して下さい。それを書記官が明らかにしますから。答えられない場合、別の紙に書いて…」
と、こういった案配で裁判が進められる事になり、被告人は「はい」を元気よく指差していました。

それ以外は普通の裁判員裁判で、争点は殺意の有無です。

犯行日は昨年の4月。この2週間前に「仕事が辛くなり」土建の仕事を辞めてしまいます。給料21万を受け取り寮を出て、次の日からホテルに泊まり、大好きなパチンコに明け暮れたところあっという間に所持金が少なくなりました。ということで、辞めた会社の寮に行き、かつての同僚から合計3万円借ります。
しかしそれもあっという間に使い切り、また辞めた会社の同僚に無心したところ、断られて犯行を…という流れでした。
ホテルでは従業員の首を刺し、フロントの金庫から73000円を奪って逃走。
しかしその後もファミレスで飲食したり、1日中パチンコをしたりして、またもやあっという間に所持金が少なくなり…
4月29日には荒川警察に自首した、という顛末です。このときの所持金は49円でした。

次の日の公判で明らかになるんですが被告人には前科が多数あります。

弁護側は冒頭陳述で、被告人が土建の仕事を年齢を偽ってやっていたこと(年寄りは雇ってもらえないと思い若くサバを読み無理して働いていたと)などを挙げ、真面目に仕事をしていたと主張。また、土建を辞めてから再就職のために仕事を探していたけれど見つからなかったということなどを述べておりました。

この日は被害者の女性が証人として出てきました(遮蔽なし)。
被告人はこのホテルを利用した事があり、顔見知りだったようです。また事件前は被告人に2000円貸した事もあったとのことです。

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3月分を書き終えました

こんばんは〜

そんなわけでやっとザックリ3月分を書き終えました。。。
そして先ほどやっと、連休までに傍聴した裁判をエクセルに入力し終わりました。。。
疲れた…
4月もけっこう色々傍聴しておりますが、小さい裁判はだいたいゲンダイに書いてしまっていたり、大きな裁判も週刊新潮に情報提供したりしていまして、なんとなく自分の中で今さら感があります。
とりあえず、明日からまた細々更新します。

5月になりますし、そろそろメルマガを始めようかな〜って思います。
ブログで詳しく書きたい気持ちはすごくありますが、情報をいっぱい書くと、無断で使われたりすることもあり、なんだかなぁ〜なんて思う日々だったりしますんで、早めにスタートできればと考えているところです。
殺人裁判だけを書く方向でいこうかなぁと…


ところで話は変わりますが、連休は下田っていうところと、熱海に行ってきました。
下田は廃墟がいっぱいありましたthunder
そして、ちょっと縁あってお食事ご一緒させていただいた弁護士さんに、静岡地裁下田支部まで案内していただきました!
http://www.courts.go.jp/shizuoka/about/syozai/shimoda.html
ちなみに下田は魚がバリうまかったです

ジャ〜ン
Shimoda

かなりのドヤ顔でフレームインしていた自分を切り取りまして縦長な写真ですが…w
静岡は支部がけっこうデカイっていうか本庁(?っていうのかな?)静岡地裁と同じくらいの大きさであることが多い気がします
夕方行ったせいか、もう閉まってました


なんかまた話は変わりますが、最近ふと気づけば、常連傍聴人の顔ぶれが変わってきているような気がします
若い人が多いんですけど、学生さんでしょうか?
超インドア派の暗そうな人が多い(あっ言い過ぎたw)んですが、若いうちはもっと楽しいとこに出入りした方がいいんじゃないのか?と心配にもなります
あと裁判所に出入りする人って、メンヘラが多いんですが(あっこれも物議かもしたらどうしようw)これはなんでだろう?ってず〜っと考えてて、
人と直接やり取りするとコミュニケーションがうまくとれないことなんかが影響して精神状態悪くなるけど、傍聴席で一方的に人の話を聞く分にはそこまでダメージを受けない…とかそういう要因もあるのかもしれない、と考えたりしています
何にしても人とかかわり合いたい気持ちの表れなのではないかと…

以上、中年女性の独り言でした…(この言い回し、自分的にブームの兆しですw)

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篠沢大介:差し戻し審の始まり

【被告人名】篠沢大介
【日時】2011/03/28 1330~
【場所】東京地裁416号法廷
【罪名】死体遺棄、殺人

この事件を覚えている方はいらっしゃるでしょうか…(っていっつもこの書き出しですね!)
http://ganbatakas.exblog.jp/tags/篠沢大介/
2007年の事件です。
高島平のマンションで血痕が…というような報道が第一報だったかと思います。
この件で、被害者の男性を殺害して遺体をスーツケースに詰めて運び山中に遺棄、という疑いで逮捕起訴されているうちの1人です。
なにしろ2007年の事件なので他の共犯らは既に判決が出ております。

そしてこの被告人は主犯格とされておりまして、一度、東京地裁で懲役20年の判決が出ておりましたが控訴審で差し戻しとなり、また地裁に戻ってきました。
http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010052701000970.html

え〜っと、確か…共犯の黒木樹が尋問のときに証言しなかったんじゃなかったでしたっけ…
上記ニュースによれば、審理が尽くされていないという理由で差し戻しのようです。

この事件は色々と気になる事が多かったのですがアッサリ終わったよなというのが印象でした。

で、差し戻し審の初公判(初公判って言うのかな?)、弁護側には、伊能和夫やアキバ加藤でおなじみのヒゲ弁護人を始め、メガネ率の高い弁護人集団が揃っておりました(5人くらい)。
こりゃ本気です。
対する検察側は…あっ!!!!!シマダ検事がいる!!!!
思いがけず出会ってしまった!(一方的に)
しかしこの日も見せ場はなく…残念でした。


話戻って認否ですが「私は犯人ではありません」とキッパリ言い切っておりました。
「本件、殺人、死体遺棄、一切関与していません」
と完全無罪を主張です。
証拠についての意見も長々と述べておりました。
(いかに無罪かという感じで)
例によって割愛しますが、かなりガッツリやる気のようです。
被告人が犯人でないと説明がつかない事実はなく、むしろ被告人が犯人だとすると説明がつかない事実が多い、、、と述べていましたが、どの辺がそうなのかはちょっと分かりませんでした。今後じっくり傍聴する予定です。
いずれにしても黒木の尋問をしなければという流れなんですが、都合をすりあわせる必要があるとして、期日は追って指定になっております。

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北澤優子:求刑は懲役…

【被告人名】北澤優子
【日時】2011/03/08 1000~
【場所】東京地裁425号法廷
【罪名】傷害致死

この日はついに論告弁論です!
長かった北澤優子裁判も集結であります。

前回のエントリはこちら
http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/post-7bfc.html
信者を竹刀で叩きすぎて殺したという容疑で逮捕起訴されている被告人です。

論告に先立ち、証拠が採用されまして、ケロヨンクラブの信者たちの調書が読み上げられていました。
(超貴重です)
乙号証もここで採用されておりましたが、被告人質問の主張とは少し違っておりました。

そしてご遺族の意見陳述です。
上品な初老の女性が書面を読み上げておりましたが、まあこれが本当に立派な文面で…
娘さんを事件で亡くしたあと、もう1人の娘さんも自殺したそうです。
ざっくりした内容としては、
「共犯から何度も手紙が届きました。そこにはハッキリと、北澤優子の命令で、と書かれていました。それでもあなたは命令していないと言えますか?叩いた人たちは、自分も同じ立場になるのが怖くて叩いたんじゃないでしょうか。クスリで極楽浄土に送るなんて、聞いた事がありません。人を痛めつけ、金を搾り取り、人をボロ雑巾のように捨てる。邪教としか言いようがありません」
こんな感じでした。

そして求刑は懲役10年。
弁論は「被告人は実行行為を行っておらず共謀もない。T(共犯)の証言も信用できない」と、傷害しか成立しない、と主張しておりました。

最後には被告人が「行為はまったく把握していない。もし知っていたなら必ずやめさせていた。止められる事ができたと思うと残念でならない。私は腹水で苦しんでいた中で裁判が行われ…裁判が停止…生きる可能性に賭け手術をし、どうにか…まだガンの進行は続いており、放射線と抗がん剤で下半身マヒ…それもNさんの死に比べれば…」と、やはり反省は述べつつも自分の責任は軽いと訴えて終了しました。

判決はどうなるのでしょう…取り調べの段階であのような調書が取られている以上、被告人の言い分が通るのは、なかなか難しそうな気がしますが…

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伊能和夫:シマダ検事 VS 被告人

【被告人名】伊能和夫
【日時】2011/03/03 1000〜
【場所】東京地裁815号法廷
【罪名】強盗殺人、住居侵入

そういえば、この伊能の公判(初日)でなんと!!!!
ポメラを持ち込んで端末に入力(メモ)してる人がいたんですよ。。。。

いちおう解説しよう!ポメラとはデジタルメモと呼ばれる端末で、まさにメモを取るためだけのシロモノである!
http://www.kingjim.co.jp/pomera/dm10/index.html

ほんで、わたしビックリしましてですね。
ていうか、東京だとほとんど見かけませんが、仙台高裁とかでは記者さんがノーパソを持ち込んでメモったりとかは見かけたんですよ。
ただ、ポメラとかノーパソとか、通電して使うようなモノでメモを取るってのは、まだグレーっぽいじゃないですか。
オッケーなのかもしれませんけど、私は裁判所に聞いてないので分からないままです。
変に目立つことして、出入り禁止とかになるのは避けたいですからね…

そんな限りなくグレーなアイテムを法廷で(しかも記者席に座ってない一般の人が)思いっきり使ってましてね、タイピングのときパッチパッチと結構目立つ音をさせていたのにもかかわらず、何も言われてなかったんですよね〜

もしかしてポメラはオッケーか・・・??
ちっと裁判所に聞いてみた方がよさげですね。
だったら私も絶対ポメラりたいよ〜

と話題はそれましたが、この日は被告人質問でした。
ちなみに、証人尋問や被告人質問の前後に、ちょいちょい証拠調べがはさまる感じで進んでるんですけど、この日の証拠調べは被告人の前科についてのもので、これまた色々と貴重な話が出てきました。
っていうかこの裁判を傍聴している人はおそらく全員、この前科を知ってますが、この段階で証拠として読み上げるのは、裁判員に対して、ギリギリまで予断のない状態で裁判を見聞きしてほしい、という配慮なのでしょうか?
よく分かりませんけど…
そんなわけで、有名な、被告人の直近前科(殺人、殺人未遂、現住建造物等放火)含む、これまでの前科が全て読み上げられました。
これはかなり貴重な情報を得られてしまったぞ…


そして間髪入れず始まった被告人質問、弁護人からは当然のように(黙秘ですからね〜)質問はナシ。
検察官もかな…と思いきやシマダ検事は頑張ってくれました!
目を閉じて何にも答えない被告人に対して、質問をぶつけ続けたのですが、例によって被告人は無反応…
この根気づよいシマダ検事の質問攻撃で、弁護人もしびれを切らし
「黙秘する姿勢が明確なんで…これ以上は黙秘権の侵害です」
と訴え、やっと弁護人らしい態度を見せ始めました。

シマダ検事「11月15日に人を刺した記憶はないですか?」
弁護人「それは重複になるんで…」
裁判長「その辺はよろしいんじゃないですか」
シマダ検事「あなた11月17日に警察に保護されてますが、酒飲んでたってことでよろしいですか?」
被告人「……」
シマダ検事「このとき器物損壊で起訴されるまでに、その日の行動を話して、調書を作った記憶はありますか?」
被告人「……」
シマダ検事「器物損壊の公判での被告人質問で、自分の行動、自分で説明してなかった?」
弁護人「それは証拠になってないです」
裁判長「聞く必要ないでしょうね!別の質問して下さい!」
シマダ検事「繰り返し確認しますが…(←しぶといです!w)
 11月15日の午後2時45分〜3時28分の間に、被害者宅に行ったということはない、ということでいいんですか?」
被告人「……」
シマダ検事「名前を黙秘したのはなぜですか?」
弁護人「異議!不相当です」
裁判長「聞く必要ないですねっ!」

とこんな感じで終わりました。

被害者参加人からも続けて質問が行われましたが、何も答える事はなく終了です。
被害者参加人「最後に…私に何か言いたい事、ありますか?」
被告人「……」

これも無視されて、被害者参加人はものすごく悲しげでした…

ホントに何にも一切話さないので、その話さない意図とかも分からないままでした。
シマダ検事も、しぶとい被告人でこそ光るのに、こんな無反応だと光らない!
にんともかんとも(←古い)残念です。


で、翌日なんですけど…なんと論告弁論なのに、傍聴できませんでした………
30分前に法廷前に着いたら既に行列がパンパンで入る事ができず…悲しい限りです。
悲しすぎて5歳ぐらい一気に老けそうでした。
この裁判は人気で、1時間前から法廷に大行列ができるほどだったのですが、そこに並ぶメンツはわりと決まってきていて、そんな中で数人の方と顔見知り的な感じになりまして、その中のお一人に、その日の様子を色々聞かせていただきました。
求刑は予想通り死刑です。

判決も15日に言い渡されましたが、求刑通りでした。
この日だけ法廷が104号法廷になってましたけど、遅いっつ〜の!!!
最初から104にしろ!
ってまた狂犬みたくなっておりましたが、判決において、前科のことは「刑を決めるにおいて重視されるべき」と言われており、もう更生可能性はないと判断されたようです。

難しいですよねぇ〜
たとえば刑期を終えれば、もうその罪は償った、という見方もできますが、コイツはこういう事をヤッタ奴だ(からアブないぞ)、という見方もできるし。。。
今回の刑を決めるにあたり、後者の考えが優先されたんだなという感じです。

しかし、なんというか、かなりフラフラとした人生を送ってきて老人になって、年金をもらえず貧乏で、でも仕事もなくて…というシチュエーションは裁判で非常によく目にします。
犯罪白書によれば、65歳以上の老人による犯罪はこれから増えるだろうということでした。
(ソースは自分で確かめてください)
非正規雇用者が増えてると言われる昨今ですし、自分の世代が老人になると、もっとそういう傾向になるのでしょうか。

裁判を見始めて何か変わったことはありますか?とか、インタビューで聞かれる事もたまにあったんですが、私は老後の備えについて真面目に考えるようになりました。
それまでホント人生投げてましたからね…宵越しの金は持たねえ、的な、江戸っ子でもないのに江戸っ子風ふかせて気取ってましたけど、こりゃヤバいぞと…いつまでも団塊ジュニアらしく自分らしさばかり追い求めても老後は安定しないぞと…
ん〜、でも今回の震災で、天変地異が起こると備えも吹っ飛ぶというのを目の当たりにして、また色々悩みは深くなります。

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伊能和夫:証人ぞくぞく

【被告人名】伊能和夫
【日時】2011/03/02 1000〜
【場所】東京地裁815号法廷
【罪名】強盗殺人、住居侵入

いや〜もう2ヶ月前の話になりますかね…
更新します〜。
お忘れの方に(自分もどこまで書いたか忘れました)過去のエントリです。
http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-373c.html
http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-671d.html
http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/2100-a5f3.html
http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2011/03/post-4c20.html

この感じからすると5回目の公判ですかね…

この日の審理は相変わらずの証人尋問でして、最初の2人はDNA鑑定がらみ(検体を使って検査をした人と鑑定をした人)、次の2人は、被告人が出所後に入っていた施設がらみの人たちでした。
前半の2人は滞りなく、特筆するところもなく…というお決まりの流れでしたが、後半2人はなかなか渋い話を聞かせてくれました。。。しかもちょっとガテン系で発言も率直な感じで、気持ちのよいやり取りでありました。

最後の証人は、施設で被告人と同室になった男性だったんですけど、普段目を閉じて何も話さないし反応もしない被告人が、この証人のことはメッチャ見てましたね…法廷にやってくるときもじっと見つめて、尋問を終えて法廷を出る時も後ろ姿を目で追っていました。
何か思うところあったのでしょうか。

で、この最後の証人に尋問したのはナカヤマ検事だったんですけど、やっぱりナカヤマ検事の尋問もシマダ検事に負けず劣らずイイですよね〜
特にナカヤマ検事は老人相手に光ります!!!!!

「ちょっと横を向いて被告人を見てもらえます?」
って促して、クルッと被告人のほうを向かせてみたり(被告人は目をギュッと閉じてましたw)と、見せ場を作ります!
ただ裁判長は、どうもこの時点になるとだいぶ分かってきたんですが、この検察官トリオの事があまり好きじゃないのかな?という感じでして、他の裁判官なら許すような質問や、証拠を示したりする行為も、結構ガチガチに理由を聞いて、挙げ句却下したりとか、そういうシーンがホントに多かったという記憶があります…

ホントは細かなやり取りを書きたいところですが、色々思うところありまして、ざっくり割愛しました。
思うところっていう大げさなモンでもないんですが、メルマガにして、ちゃんと書いた方がいいのかな?と日々考えています。

悩める時期でして、色々アドバイス頂ければ嬉しい限りです。
ではでは

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