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2009年11月

殺人等:小川和弘 試写室キャッツなんば放火事件論告弁論最終陳述

短く、と書いた舌の根も乾かないうちから、けっこう長文です。スンマセン!

【被告人名】小川和弘
【日時】2009/10/15 1000~
【場所】大阪地裁
【罪名】現住建造物等放火、殺人、殺人未遂

ご存知昨年発生した大事件、大阪なんばの個室ビデオ店放火の裁判です。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/081002/crm0810021409017-n1.htm

初公判で「放火はしておりません」と宣言した小川ですが
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090914/trl0909141205003-n1.htm
どんなもんだったんでしょう。
論告で全部分かるかなと淡い期待を込めて傍聴です。

 まずご遺族の意見陳述が行われました。
「今でも息子から電話がかかってくるような気がする…」
「あの日から時計は止まったまま…」
「言い逃れしようとしても真実からは逃れられない」
 と、ややお決まりの陳述もあれば

「死にたければ1人で死んでくれればよかったのに…許せない。どうしてこんな人間がのさばって…」
「こんなバカなやつのために兄が死んだ…」
 あけっぴろげにこき下ろし。大阪はアツいです。

「向かって右の裁判官が長男と似ていて思い出してしまう…」
 と、左陪席がモジモジしてしまうような陳述もありましたが、

「息子があのような店に行ったのは、次の日早朝勤務だったから、私達を起こしてはいけないと気を使ったのでしょう」
「離婚して私が育てられなかったのが原因で、息子はあのような店に…」
 と、個室ビデオ店にいたことを恥じるような陳述も多かったです。が、個人的には欲望に従って合法的に性欲解消しようとしてるのだから全然恥ずかしい事でもないと思います。

 陳述が終わり、いよいよ論告です。
 なんと11時から14時くらいまですっごい長く続いてしまったんですが、これも色々報道されてるので概要だけ。。。

 争点は4つ。
・被告人が放火をしたのか
・故意に火をつけたのか&殺意はあったのか
・捜査段階の自白の任意性、信用性
・責任能力

 否認事件ってかんじです!

 まず最初の争点について、火元が明らかになれば誰が放火をしたのか分かる、という流れに基づいて、火元は被告人のいた18号室だったと証明していました。

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殺人:塩原健 たまには普通の痴話げんか殺人

【被告人名】塩原健
【日時】2009/10/01 1330~
【場所】東京地裁
【罪名】殺人

傍聴仲間から教えられた裁判です。ちょうど被告人質問でした。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090325/crm0903251901027-n1.htm

 ニュースを見た限りでは「ケンカをしてカッとなって」とよくある話っぽいですが、ケンカの原因が、なるほど傍聴仲間の言う通り、けっこうな話でした。

「昔の男とボクを、比較されて色々言われました。前のダンナと結婚してるとき、たくさん不倫してたとか、次男を妊娠してるときに、不倫をしてクラミジアをうつされたとか、次男の父は本当は誰だか分からないとか、いわゆる4Pをやったことがあるとか……」
 フォークシンガーみたいなロン毛に、めくれあがった唇、お世辞にもイケメンとは言えない被告人が被害者のことについてこう述べておりました。
 性に奔放な女性だったようです。
 実際、被害者と被告人の出会いも出会い系サイトです。(出会った当時被害者はまだ結婚していました)
「初めて会った日も、元ダンナと鉢合わせして、彼女の部屋の押し入れに隠れて会話を聞いてました……」ってドラマみたいな話です。

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記事の書き方

ここ数年、ブログをアップするのにやたらと時間がかかるようになりました

自分なりに色々と原因を考えてみたのですが、2つあって、1つは私の耳やら手やらが慣れてメモがたくさんとれるようになったこと、そしてもうひとつは、殺人裁判は公判前整理手続きに付され集中審理が行われる事が多くなったことが影響しているのではないかと思うのです
1つの裁判のメモの量が、外部的な要因と内部的な要因とで増大したのは、メモを整理していて明らかなように思います

そんなわけで1つの裁判を見ても記事にするのに何日もかかってしまうようになりました

で、あれこれ考えて、時間がかかっても詳しい記事をアップしようと決めて、そうしてきたのですが、それだとせっかくのスピード感が失われてしまうことも、やってみてわかりました

なので、またアレコレ考えた結果なのですが、当分、1つの裁判がどんなに長くても、エントリを4つとか分けずに、1回の投稿で完結にしてみることにします
霞っ子ブログの最初の頃みたいに、日記っぽくなるのでしょうか…自分にも分かりませんが頑張ってみます

そんなのやだ〜、いままでどおり詳しく〜、という方はメールいただければなによりです
(その場合はまた考えます)


とりあえず、10月からの裁判の分、順次こんな感じでアップしてみようとおもいます
よろしくおねがいします〜


追伸:そういえば先日、産経の噂の法廷画家さん、今泉さんにお会いしてきました
http://sankei.jp.msn.com/photos/affairs/trial/091109/trl0911091205002-p1.htm
伊藤ガビンさんの日記に全てが書かれておりますが、わたしもその下にちらっと小さくコラムなど書かせていただいております(ホント恐縮です)
http://dailyvitamins.jp/2009/11/4906/
お会いできて光栄でした!

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殺人:仲島弘将 「執行猶予にしてもらえんかねぇ」という祖母の願い空しく…(3/3)

http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/14-fdba.html
http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/24-2048.html
↑こちらのつづきです

 情状証人は順番に、被告人の祖母(被害者の母)、被告人の母、そして取引先の男性です(この日のために千葉からいらしたそうです)。
 3人仲良く声を合わせて宣誓文を読み上げていました。

 1人目の証人、被告人の祖母は、なかなかすごい発言が目白押しでした。
「原因はみんな全て孝治にあると思います!孝治のやったことを考えると当然と思ってます」
「この子、今度の事件起こすような、そんな子ではねぇ……けど、結果としてやったんだから、よっぽどの事言われたんだな〜と思うよ」
(孝治さんが亡くなって寂しかった?との問いに)「…別に」
「この子が悪いとは思わんのだけどね、それだけのこと、孝治はしてると思うんです」
「執行猶予にしてもらえんかねぇ。わたしもだいぶ歳だから」

 歳だということで出所する頃には死んでるとアピールして執行猶予を願っていましたが、それはさすがに弁護人からも「いや〜」的な感じでたしなめられておりました。

 被告人の母親は、証拠調べで孝治さんの妻が述べていたような「ウチに来たけど謝りもしなかった」というようなことはない、と主張していて、取引先の男性は、被告人は真面目な男性だったとアピールしておりました。

 そして間髪入れず被告人質問です。(弁護人から)
「あの夜、自分の心の弱さ、自分自身をコントロールできなかったのが一番の原因だと思います」
 と言いつつも、弁護人から「おじさんのこと、『あれ、なんだろうこの人』と思うようになったのは?」と聞かれると
「物心ついたときから睨まれる…口もきいてくれなければ、睨みつける感じです。父に相談したら『あまり気にすんな』と言われましたが…。
 私には左太ももの付け根に傷があります。幼すぎて本当にそうか分からないし、死人に口無しと言われてしまいそうなんですが……ばあちゃん家にいったとき、伯父さんが棒で『何しに来た』と言いながら、ペシッと叩かれた、そしてその時太ももがパカッと開いたんではないかと……」

 まさに死人に口無しですが、話は祖父が死亡して財産分与で揉めた夜の事に移ります。
「2階でゲームをやっていると、1階に人が来て母親の悲鳴と、ウチの父の『バカヤロー』という声が聞こえました。降りていくと伯父さんの後ろ姿があり、台所は血まみれでした……
 母親の血が止まらないから父親が母親を病院に連れて行くことになり『弘将たのむで、孝治追い返してくれ』と父に言われたので、追い返すと、叔父は外で拡声器を持って『金返せ、金返せ』とわめいていました。
 近所の人が通報して警察が来てくれたんですが、兄弟喧嘩ということで警察は帰っちゃったんです。
 このとき僕が自転車で叔父を追いかけて『女に手を出すな』といったんですが叔父はそのまま行ってしまいました」

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