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2009年10月

伊藤塾で裁判官のお話を聞く

いい知らせはいつも今井さんが運んでくる……
ということで、昨日は今井さんからお誘いいただき、
伊藤塾で行われている連続講演会「日本国憲法と裁判官」第6回を聞いてきました
ゲストはなんと、、、虎井寧夫氏・堀内信明氏であります!!!!

虎井さんは以前福岡高裁で北九州連続監禁殺害事件の裁判長を務めていらして、現在は東京簡裁にいらっしゃいます。堀内さんはすでに退官されています。が、一昨年、東京簡裁で行われたリサイクル条例違反の無罪判決を出した方です。(この条例違反で当時、かなりの人数が裁かれており、裁判官も数名、別々の法廷で裁判をやっていたのですが、私は堀内さんが出した無罪判決は傍聴しておらず、別の裁判官が出された有罪判決の方を傍聴していました…)

そんなお二人のお話、イヤハヤとんでもなく貴重なものでありました!
堀内さんは相変わらず、しゃべりが子守唄チックで「あぁそういえば数年前の簡裁ってこういう感じだったよなぁ…」と遠い過去を振り返りながら危うく夢の中へ…というキワドい状況になりかけもしましたが、話の面白さのせいか一睡もせず、今井さんも私もメモを取り続けておりました……。

ブログに書いていいのかちょっと分からないので、詳しい話は差し控えますが(こんなことまで言っていいの?と思うような話もあったりしたので)、私が一番印象に残った話は
「弁護人は証拠上ややムリがあっても自白の任意性がないという主張や無罪の弁論をすることがよくあり、このような経験が重なると無意識的に被告人の主張に対する一般的な評価が下がる」
というものでした。

傍聴してる一般人(自分のような人間)でも、例えば痴漢裁判で、どうにも逃れられないだろうというような状況下でも否認を続けている被告人を見たり、例えば凶悪事件で客観的証拠が揃っているにも関わらず「刑事に脅されて調書を作成した、蹴られたり殴られたりした」などと、必死に調書の任意性がないと主張してきたりする被告人を見たりするにつけ、「これだとマジで無罪を争っている人がいても、発見しづらいよなぁ、ホントにやってない被告人は大変だ」という思いを持っていたのですが、やっぱり専門家もこの点、問題にしているのかぁ、と……。
被告人を弁護する立場である弁護人のテクニックが、逆に、冤罪を生む原因のひとつになっているのか、と皮肉な印象を受けました。
個人的にはけっこうな発見でした。

終了後、「会場までの道すがら、一品299円の激安居酒屋を発見した!」と2人で喜び勇んで、とある居酒屋に駆け込んだのですが、酒も料理も全て量が少なく、ションボリしたといいます……。

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大阪いってきました

水曜〜木曜と、大阪に行ってきました

水曜は、ず〜っと傍聴したいと思っていたインリナ被告人です
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090817/trl0908171221000-n1.htm
この裁判はけっこうたくさん期日が取られているのですが、東京からだとなかなか全部見れません
残念です
大阪に引っ越したいなぁ…

今日は、個室ビデオ店放火の論告&弁論&最終陳述でした
気さくな大阪の傍聴人のみなさま、券が当たったら譲って下さると優しいお言葉を色々とかけて下さり、ドキドキしながら傍聴券の抽選にのぞみましたが、定員をわずかに2名オーバーしただけで、ほとんどの傍聴希望者が傍聴できていました(私もさすがにあたりました)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/091015/trl0910151553010-n1.htm
こんな大事件なのに…この低倍率…!
東京だったら大変だよアンタ…

毎回思いますけど、職員さんもホントに気さくですよね…

「戦後、起訴された中では被害者数が最大、類を見ない凶悪事件、反省もなく遺族の感情を逆なで」などとして、当然ながら死刑が求刑されていました
長い論告弁論でしたが、とりあえずの感想としては、被告人はおそらく「失火ということにすれば罰金ですんだ」と誰かに入れ知恵され、それにこだわっているような印象を受けました
そして事件の重大さと、被告人のカリスマのなさ(凶悪犯としての)のギャップが大きかったです

で、今日の個室ビデオ、キャッツなんばの事件で、産経の記事を読みながらずっと気になっていたことがありました

http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/091001/trl0910012328024-n4.htm
取り調べ時における被告人の供述の任意性や信用性についての証人尋問だと思いますが、取り調べ時の検察官が証人で呼ばれているときのやり取りが載ってるニュースで…
こちらの取り調べ担当の検察官が被告人から「ともちゃん検事」って呼ばれているのがずっと気になっておりました

ともちゃんと言えば、わたしは山口智子検察官を連想してしまいます
http://www.moj.go.jp/KANBOU/KENJI/kenji10.html
こちらの検察官は以前、松永太でおなじみの北九州連続監禁殺害事件で松永太の取り調べをした検察官であります

この「ともちゃん検事」のフルネーム、本日の論告で明らかになりましたが、やっぱり山口智子検察官のようでした

ふぅ〜 スッキリした
なんかモヤモヤが晴れました
(こんなことが気になってた人、他にいるのでしょうか…書いていて少し不安になってきました)


昨日も今日も否認事件、体力使いました
またおいおい、傍聴記を書きます

そして今回の旅のおとも(書籍)は、梅田のブックファーストで購入した「同和と銀行」でした

飛鳥会の本です
新幹線や電車の窓から大阪の街を見つつ、この本を眺めれば、臨場感抜群!

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狭山事件現地見分

こんばんは〜
いまは、大阪に来ております
ケータイの通じないホテルの部屋で孤独プレイをしながら更新を…

そういえば先日、東京地裁の法廷(野崎稔ほか、ヤクザの殺人)で、去年静岡の曽根貴九一さんの事件の担当検察官だったナカヤマ検事を拝見しました!
相変わらず色黒でテカってました〜♪
相変わらずスゲ〜いい声でした〜

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 クレーン殺人をちょっと中断して、月アタマの日曜に狭山事件現地見分というものに参加してきたので、そちらの報告をします〜

 事件マニア達を捉えて離さないのは未解決事件でありますが、その未解決事件の中でも、狭山事件は下山事件などと並んで、謎が多い部類に入ると思います。興味のある方も多いと思われます。
 (いちおう世間では確定判決が下されてはいますが、未解決事件という認識の方が多いのでは…)
 私がこの事件を知ったのは小学校時代の同和教育でしたが、なんかその石川さんの無実を訴えている人々のアツさにやられ、それっきり引き気味になっていたのあります。
 数年前、「現代殺人事件史」という書籍で取り上げられていた狭山事件の記事を読み、また興味が再燃して書籍を図書館で漁るものの、同じく石川さんの無実を声高に訴えるアツい論調のものが多く、ヤケドしそうでまたも遠ざかっていたのです。
 (こういう人は多いと思います!)
 同和を前面に押し出したものではなくって、まず事件のことを詳しく知って、客観的なところから石川さんが無実なのか判断したいし、そのために、もっと純粋に、事件としての謎を追求している狭山事件本はないものか……と思っていたところ、、、
 パトロール中のamazonで「狭山事件ー46年目の現場と証言」という伊吹隼人さんの書かれた本を発見、購入、一気に読みました。
http://www.amazon.co.jp/dp/4990264339
 今のところ世に出ている狭山事件本でこれが一番ではないか…といったかんじで、以前ブログに紹介させていただいたのですが、そうしていたところ伊吹隼人さんご本人からメールをいただきました(かなり感激でした)。
 やり取りをさせて頂く中で、日曜日に現場を巡る見分会なるものが開催されるとお誘いをいただいたのであります。

 そんなわけで、長くなりましたが日曜の昼間、狭山市駅に大人達が集合です〜
 ウェブサイト「狭山事件を推理する」管理人の大西さんはじめ、伊吹隼人さんなど、狭山事件のエキスパート達だけでなく、大西さんのサイト経由で参加された事件好き(おそらく)な強者たち、8名が揃いました!

 まずは善枝さんが学校を出て立ち寄ったという郵便局跡…

続きを読む "狭山事件現地見分"

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殺人:仲島弘将 「いつかこうなると思わなかったのか」(2/3)

http://tk84.cocolog-nifty.com/blog/2009/10/14-fdba.html
↑こちらのつづきです

続いて証拠調べです。冒頭陳述とかぶる分については、割愛しつつすすめます。

○甲号証
・クレーンの正式名称:天井走行クレーン

・孝治さん長男の調書
 「平成21年9月1日、夜に電話がかかってきました。うけると『おもしろいものがある。工場に見に来いよ』と言われました。
 その後も電話がかかってきて同じ事を言われたので工場へおそるおそる入っていくと、南側の電気が消え、北側の電気がついていました。見ると、青い服を着て、クレーンから伸びたワイヤーにぶら下がっている人がみえました。その人はワイヤーで首を吊るされて、足は地面に着くか着かないかでした。
 そのとき、また電話がかかってきたので、受けながら正面に回り込むと、その人は父でした。
 顔中血だらけ、メガネも割れていました。最初、映画の特殊メイクの人形ではとも思いましたが、電話の向こうで男が『どういうことか分かっとるんやろ』『死体を隠せ、次はお前の番だ』と言われました。
 その後も電話がかかってきて『そいつがオレの女に手を出して子供まで作った。借金も作らせやがって』とか『いいから死体を隠せ、次はお前の番だ、殺してやる』と言われました」

・孝治さんの妻の調書
 「長男に呼ばれ工場へ行き、仰向けに倒れている夫を見つけました。いつも着ている作業服だったからすぐに夫と分かりました。夫は左目が腫れ上がり、顔は真っ黒くなっており、別人のようで人形みたいでした。
 最初は夫が本当にヤクザに暴行されたと思っていました。
 お兄ちゃん、お兄ちゃん、と声をかけてみたが反応はありませんでした。生きていると信じたく、長男に心臓マッサージをしてもらいました。
 弘将は私に対して『奥さん、大丈夫?』などと声をかけてきていたと思います。
 私と夫は5年前ころから固い絆が出来て、これから2人で生活していくのだと思っていました。これから、お兄ちゃんが死んでどうやっていけばいいか……。
 弘将に対して厳しい処罰を望みます。二度と刑務所から出てきてほしくありません」

もう一通、犯行後の状況について。

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殺人:仲島弘将 クレーン殺人初公判(1/3)

昨日、狭山事件の現地見分に参加させて頂きました。後ほどその様子もアップできたらと思っています。
その前に傍聴記…
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【被告人名】仲島弘将
【日時】2009/09/02 1330~
【場所】名古屋地方裁判所一宮支部
【罪名】殺人

やっと時間ができました…
傍聴記の書き方を忘れた…

先月アタマ、クレーン殺人行ってきました。(もう求刑は終わってますが初公判書きます…)
一宮支部は名古屋駅からJRに乗り換えて尾張一宮という駅から10分くらいのところにあります。
改装されていて、とってもキレイでした。
こちらの裁判、叔父を殺害してクレーンに吊るしたっていうビックリ殺人なので、傍聴人が殺到するかと思い、1時間半前には法廷の前に着いてしまったのですが(先着でした)、4名程並んでいるだけでした。
5番目…確実に傍聴できます。
とりあえず安心しました。
1人なので、荷物を置いて交代で食事…というわけにもいかず、荷物を膝に抱え、1時間半、ただただ時間が過ぎるのを待ちました…。

そんなこんなで食事もとらず初公判にのぞみましたが、なんと空席がありました。
張り切って1時間半前から並ばなくても傍聴できたようです…。

親戚同士の事件なので関係者が多く、私はどうやら被告人のお父さんのお隣の席で傍聴したようであります。

被告人は背が高く、きちんとしたシャツにチノパンと、みなりの清潔な青年でした。
目つきは相当悪いですが、人が悪いというわけでもなさそうです。

起訴状は以下の通りです。
・叔父の孝治さん(当時57)に対し、積年の恨みを晴らそうと、平成20年9月1日、20時40分頃、N工業所において、六角ナットの装着された1300グラムの鉄棒で孝治さんを数回殴打、ワイヤーを首に巻き付け首を絞めて吊り上げ、頸部圧迫により死亡させた。

認否では間違いないと答えました。
続いて冒頭陳述です。

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