« 内藤正行:女性を平気で殴ったり殺したりする男の初公判・冒頭陳述(2/3) | トップページ | 内藤正行:争点多すぎ〜(3/3) »

竹下祐司:町田立てこもり事件控訴審

今日は仕事を適当に切り上げて(毎日適当なのに…)珍しく?早く帰ってきました。
いっぱいエントリ追加できるといいですが…限界までがんばってみます。
内藤さんの傍聴記の続きはあとから書きます〜

【被告人名】竹下祐司
【日時】2008/07/16 1430~
【場所】東京高裁 715号法廷
【罪名】殺人、殺人未遂、公務執行妨害、銃砲刀剣類所持等取締法違反、器物損壊、建造物損壊

町田立てこもり事件の控訴審第一回公判を傍聴しました。
http://zara1.seesaa.net/article/39531451.html

<発砲>射殺事件後ろう城の組員を逮捕 頭撃ち重体…町田

 神奈川県相模原市で20日午前、指定暴力団極東会系金原組組員、横山円(まどか)組員(37)が拳銃で撃たれた死亡した事件で、警視庁は21日午前3時すぎ、東京都町田市のアパート1階の自宅に立てこもっていた同組組員、竹下祐司容疑者(36)の身柄を確保するため突入した。警視庁がせん光弾を使うなどして玄関ドアから入り、竹下容疑者は顔面血だらけで見つかった。拳銃で頭を撃ったとみられ、意識不明の重体、病院に搬送された。町田署は同日午前4時45分、竹下容疑者を銃刀法違反(拳銃所持)の疑いで逮捕したと発表した。
 竹下容疑者は20日午前11時半ごろ、相模原市上鶴間本町3のコンビニエンスストア「ファミリーマートサンズ相模原町田駅店」駐車場で、横山組員の頭を拳銃で2発撃った。病院に運ばれたが死亡した。
 現場で目撃された乗用車のナンバーから竹下容疑者が浮上。警視庁町田署員が、竹下容疑者が住む町田市原町田1の「都営金森1丁目アパート」前の路上で車を発見した。署員が部屋に向かおうとしたところ、突然、2発の銃声がした。うち1発がパトカーの後部窓ガラスを貫通した。その後も約30分にわたり断続的に発砲を続けたという。
 立てこもった後、竹下容疑者の関係者らが外から携帯電話で話したところ、「こんな事件を起こして申し訳ない。死んでおわびをする」などと話した。しかし、捜査員が出てくるよう再三説得したが応じず、捜査員が突入に踏み切った。
 警視庁などは、横山組員との間の個人的なトラブルが原因とみている。

今年の3月に判決が出ており、一審は無期懲役です。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080317/crm0803171024004-n1.htm

7月は本当に裁判が多く、毎日大変なことになっています。

この日も以前から密かに傍聴していたマテラッツィ似の被告人による常習累犯窃盗裁判を傍聴して(メチャメチャ感動的な展開がありました…うかつにも泣きそうでした)ギリギリにこの法廷に滑り込みました。
控訴審のせいか、傍聴席もガラガラです。

法廷に入るともう被告人は被告人席に座っていました。
車いすに座ってます。
暴力団の人間だったと報道で見ていたので、ガラの悪い男を想像しておりましたが、思ったよりも普通の兄ちゃんという感じでした。
ただ、様子がどことなく、ちょっと変です。
手を車いすの肘掛けにかけ、前で組んでいます。
坊主頭に黒の上下ジャージを着ています。

裁判官たちもやってきて、裁判が始まりました。
「被告人、前に来てもらえるかな」
と裁判長が声をかけると、刑務官たちが被告人の車いすをおして、被告人席のところに移動させました。

控訴は被告人が行っており、量刑不当と事実誤認の主張です。
いちおう被告人質問が行われる事になりました。
警察官に対する殺人未遂の犯意を争う、あとは情状面、とのことです。

そんな訳で、被告人質問が始まりました。
裁判長が話しかけます。
「被告人、誰が質問するか、声で分かるかな?私は裁判長ですが、いろんな人からあなたに聞かれますんでね」

様子が変だと思っていたのは、被告人が目が見えないからだということがやっと分かりました。
事件の時、自分の頭を拳銃で撃ったことが原因で、失明したようです。

そんな決死の?被告人質問も、見たところ、どうなのかなぁという雰囲気でしたが、やりとりを軽くまとめます。
弁護人からです。

「横山さん射殺後、自宅に立てこもって、最初パトカーが来ているのに気付いて、5発、銃弾を発射させましたね。警察官がもしあなたから見てパトカーの手前に立っていたら、発砲しましたか?」
「それはしていないと思います。直接当たってしまうっていうか、そういうのあると思うんでぇ〜」
そうなのか?結構発砲してたよね…?

「当たっちゃまずいと、近づけないために、トイレとか、パトカーとか、威嚇じゃないけど、そんな感じでやってました」

とそんなかんじで、「もし〜○○に警察がいたら撃ってない」など、もしもの話がとっても多かったです。
被害者の遺族には、今も、弁護人さえ会ってもらえない状況だそうです。

「視力は失ったけど、社会復帰して、せっかく、とりとめた命ですから、社会の役に立てるような…」

と最後に述べていました。
同じ組の仲間を射殺して、立てこもり、そのうえ自分も自殺未遂、という行動には、どのような動機があるのでしょうか。
どなたかご存知の方はいらっしゃるでしょうか。
けっこう、傍聴をし始めた最初のころみたいに、恐怖っていうか何とも言えない気持ちを味わってしまいました。
実際に立てこもって自分を撃った人間がここにいるんだ、みたいな…

検察官からの
「腹立ちまぎれに警察を撃ってやろうとは思ってなかったの?」
という質問には
「それはなかったです」
と否定していました。

引き続き裁判長からです。
「え〜〜、、、(←このけだるい感じに自分は棄却の雰囲気を感じます!)
拘置所の中で、どういう生活を送っているんですか?」
「1人部屋で、点字のファイルでちょっと勉強したりしています」

ちょっと勉強…?全然してないということでしょうか…?

「被害者にお詫びしたい気持ちはありますか?」
「はい」
「何かしようとしてますか?」
「特に自分は、今のところ何もしてないです」←全然情状面で争えないよ!

長い手紙も今は書けないからだそうです。

「本当に取り返しのつかない事をしてしまいました。申し訳ありません」

これで立証は以上になり、次回は判決です。
手応えはゼロという雰囲気でした。

でも、反省しているなら、量刑不当で控訴ってどうなのかなあ、と常々思いますが、でもやっぱり、早く出たいって気持ちも人間ならあるし、難しいです。
ただ、事実誤認を争うと言っていた割に、さほど争われてなかったのが不思議でした。

|

« 内藤正行:女性を平気で殴ったり殺したりする男の初公判・冒頭陳述(2/3) | トップページ | 内藤正行:争点多すぎ〜(3/3) »

ヤクザ」カテゴリの記事