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3つの強盗殺人

(霞っ子から移してきた記事です)

【被告人名】池内楯雄
【日時】2007/06/28 1315〜
【場所】東京地裁 528号法廷
【罪状】強盗殺人・銃刀法違反

この事件は事件番号に平成13年と記載されており、けっこう昔から裁判やってます。
何度か傍聴したことはあるのですが、ちょっとくせのあることで評判の弁護人が延々証人にDNA配列について説明を求めていたりして、ありえないくらいイライラする裁判だったのでそれっきり傍聴していませんでした。
でも、近頃顔見知りの傍聴人たちから評判?だったので、ついに決心して傍聴してきました。

昔見たとき被告人は車椅子だったような気がするのですが、、、この日は虎の模様が全面に入ったヤクザ仕様のセーターと黒いズボンで歩いて入廷しました。
そして、傍聴人の方をじろじろ睨みつけています!
そうとうヤバイ感じです。
裁判官が入ってきて、裁判が始まってもずーっと睨みつけています。
(この裁判は刑事2部、るいさんがいました!&なぜか裁判官が4人いましたが、引継ぎでしょうか)
私は昔被告人に「私を睨みつけている傍聴人がいます!」などといわれた苦い過去を持つので、ひたすら被告人と目が合わないようにしましたが、最前列にいたのでそれはかなり難しかったです。

よく見ると被告人は耳になにかつけています。
どうやら、外国人の被告人が同時通訳の音声を聞く時に使うヘッドフォンと同じです。
耳が遠いと主張しているのでしょうか。

ヘッドフォンをつけて、大きな声が聞こえているはずなのに、裁判長が「被告人、聞こえますか?」と言っても被告人は無視していました。
ずいぶんな感じです。

最初に、弁護士が異議申し立てをしました。
前回傍聴してない私はさっぱり意味が分かりません。
話を聞くと、なにやら証拠として検察官が提出した調書が違法だと言って異議を申し立てているようです。
補聴器をつけて調書をとらなかった、違法な連行を行った、など色々な理由でこの調書は違法なものだと言っています。
「トイレに行く時暴行を受けたと被告人は言っています」などと言っていましたが、検察官は「検事の調書読み聞かせの時異議を申し立てていて、耳は聞こえると思われる」などと答え、異議に理由はないといいました。

裁判所も異議を棄却して、調書が採用になりました。
またその調書というのが大変な内容のものでした。

被告人は3つの事件を起こしているようで(それぞれ西新宿事件、弁天町事件、西早稲田事件)、それについての調書でした。
逮捕後に被告人が話した内容が調書になっています。「殺した」という内容の上申書も作成されています。

ところが、この調書を読み上げる検察官がとんでもなく早口でした。
私は半分もメモが取れずかなり落ち込んでいます。。。
今とっている箇所からすぐに話が飛んでしまい、メモも飛び飛び、後から見ると、おぼろげには分かりますが、はっきり「これがこうだった」と書くほどしっかりしたメモができませんでした。
なんでこんなに早口になってしまうのでしょうか。聞き取れず心底悲しいです。
もっとゆっくりしゃべって欲しかったです。。。
もし、この日の裁判の傍聴記を詳細に書ける人がいるならば、それはきっと録音してるんだろうと私は疑います。
そんなわけで、かなり記録が大まかですが、事件のことを書かせていただきます・・・

まず西新宿事件ですが、どうやらこれが一番大きな事件のようです。
逮捕当日の調書によるとこんなかんじでした。
当時被告人には、日雇いで雇ってもらっている会社があったそうなのですが、その会社の会長と奥さんを殺したそうです。

JR高田馬場駅を歩いていたら声をかけてきたのが会長で、それがきっかけで働くようになりました。
野菜の路上販売などをしていたそうですが(どういう会社でしょうか)日払いで2000〜3000円、金がないというときは1000円くらいしかくれなかったそうです。
それとまた別に、会長を車で会社に送り迎えする仕事もやっていて、それは一日550円でした。でも会長はなかなかお金を払ってくれなかったそうです。
ある日会長から野菜の運搬を頼まれ「1回運転してくれたら750円払う」と言われたので、了解しました。
被告人は白菜を3回運搬したので、750円の3回分もらえるだろうと思っていたら、なんと550円しかくれませんでした。
約束が違うと言ったら、じゃあクビだ、と言われ、被告人は本当に頭に来てしまいます。
次の日、会長の家に果物ナイフを持っていき、脅して金を奪おうと決意します。会長の家に行き「約束が違うじゃないか」と言うと「金がないから払えないんだよ」となんとも身勝手な返事・・・この命知らずの返事が命取りとなって、会長は被告人に果物ナイフでかなり刺されてしまいます。
会長は死んでしまいました。
そこへ会長の奥さんが現れました。
「何すんのよ、人殺し!警察呼ぶわよ!」
頭に来て奥さんも殺さなきゃと決心します。
果物ナイフは折れてしまったので、流しに目をやると、包丁がありました。
それを使って奥さんも殺します。
床が血で汚れてしまい足跡がたくさんついてしまったので、タオルで拭きました。
タオルがベタベタになってしまったので、洗って、手を拭いて、流しに捨てました。
血のついた作業着、帽子などはJR新宿駅西口に捨てて処分したそうです。

フィクションかと思うような悪どい会長と奥さんです。
奥さんともめた時、封筒から金をいくらかもらったそうですが、それを言うと強盗殺人になってしまうので、最初は言わなかったとのことでした。

次の弁天町事件は、西早稲田事件とシチュエーションが似ているのですが、どちらもタバコやさんの老女を刺し殺したようです。
これは余罪調べの時に明らかになった事件だそうです。
金を取る目的でタバコ屋に押し入り、金を出せ、と脅すと老女は5000円出したそうなのですが、なぜかそこで老女を刺し殺してしまいます。
おばあさんはウーっとうめいて座り込むようになってしまい、被告人はそのままバスに乗って逃走します。

さらに次の西早稲田事件も同じくタバコ屋に押し入り「金を出せ」と脅すと今度の老女は「店はまだ開いてないよ、何だ、帰んなよ」などと毅然とした態度で言われたため、このババアうるせえ、と刃物を刺して殺してしまったそうです。
引き出しから3000円を奪いました。

4人も殺した強盗殺人です。

最初の会長の事件は、会長もどうかと思いましたが、残りの事件はおばあさんだよ・・・これが本当だとしたら、ひどい男です。

弁護人は「反証の準備のために時間をいただきたい」と申し出て、予定されていた期日は変更、すっかり秋になった頃に次回期日が指定されました。
こうして池内裁判は長引いていくのか、と少し分かった瞬間でした。

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