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高島平死体遺棄事件:共犯者・鳥海正彦の裁判の様子2

(霞っ子ブログから引っ越してきた古い記事です)
【被告人名】鳥海正彦
【日時】2007/12/21 1330〜
【場所】東京地裁 716号法廷
【罪名】死体遺棄

被告人質問がはじまりました。
弁護人とのやりとりを総合するとこんな感じでした。
篠沢、高科、須和名、黒木と共犯がいますが、面識があるのは須和名、黒木の2名であとの2人は全く知らない、しかも須和名とは当日初めて会い、黒木とは不動産屋さんのころの客として来店して知り合ったとのことです。
前年6月2〜3日と黒木夫妻に誘われて那須へキャンプへ行き、その翌日「友達が荷物を運ぶから」レンタカーを借りてほしいと頼まれました。黒木は免停で運転が出来なかったから頼まれたのではないかとのことでした。
当初、レンタカーを借りるということだけ頼まれており、運転は頼まれていませんでした。
4日にレンタカーを借り、吉祥寺駅前のパーキングに置いてくれと言われたので、言われるままにしましたが、翌日、電話をしたら「使わなかったので戻してくれ」と言われます。その日の朝に被告人はレンタカーを返却しました。
しかしその日の昼、また「荷物を運ぶんで」とレンタカー調達を頼まれます。
池袋で落ち合って車を渡す予定だったので、また言う通りにしました。
黒木の知り合いの荷物を運ぶと言っていたから知り合いも来るのかと思っていたら、待ち合わせには黒木一人が現れます。そして流れで被告人が運転もすることになってしまいました(運命の分かれ目です・・・)。
「黒木が1人で来たから、なんとなく運転手・・・」とのことです。
車を走らせてから、「憲ちゃんの(共通の知人・大久保憲義=マンションの名義人で一時期姿をくらましていた男です 参考:http://ameblo.jp/sukinakoto/entry-10036095877.html)荷物を運ぶのを手伝って」と言われます。
その途中「1人途中で乗せるから」と言われ六本木を経由し、須和名を乗せます。このとき初めて被告人は須和名に会いました。
その後新潟に向かってくれと言う黒木の指示で車を新潟に走らせますが、1時間ほど走ったところで須和名から「東京に戻ってくれ」と言われ六本木に戻りました。そして高島平へ向かいます。
あらかじめ説明はなく、言われるまま指示に従ったそうです。
「黒木は、あっち行って、こっち行ってっていう指示の仕方で動いてた。黒木はその場で指示するタイプなんで」
高島平に着いたのは24時を過ぎていました。
黒木から「荷物を運ぶんで」と言われ、2人で部屋に向かいます。
黒木が鍵を開け、中に入りました。
しかし、玄関を開けたところに、血だまりがあり、被告人はビックリしてしまいます。

呆然としていたところ、黒木が「バッグがあるんで」と言い、ふと見たら、血だまりの上にバッグがあります。脇に台車があり、その上に乗せてくれと言われて言う通りに立てて乗せました。
玄関にいて作業を行ったため、中には入っていないそうです。
バッグは重かったが、そのときその中身が何かということは考える余裕がなかったとのことでした。
「あの血を見て、パニックになっちゃったんで」
台車に乗せた時、血の多さから黒木に「ちょっとやめましょうよ」と言いました。
「血の多い現場、、、そこから荷物はこぶの、まずいんじゃないかって思って」
1度、それで運び出しを中止します。
1人で下にいる須和名に一旦その旨を伝えるため、2人で下に降りました。
「現状、須和名に話して、見てもらうつもりで3人で上がっていきました」
下で須和名と話していたのは黒木だけで、被告人は会話に参加していないそうです。

「黒木も須和名も、現状を知らないと思ってました。私もカバンの中に、遺体入ってること、知らなかったんで」
黒木も中に入った時驚いていた様子だったことから、被告人は2人も事情を知らないと思ったそうです。
2人の後について、最後に上にあがり部屋に行くと、黒木が台車を押していて、「運ぶから急いで」と言われました。
流れで被告人も手をバッグに添え、エレベーターまで後ずさりするかっこうで荷物の運搬をします。
しかし、玄関で台車がゆれ、バシャッと音を立ててバッグから血が出てきました。
「中身は何か、考えられる状況じゃなかったです。遺体入ってると思いもつかなかったです。私は、血の上にバッグがあるとしか思ってなくて、血がしみついたのかなと思っていました」
しかし、何かいけないことをしているという気持ちはあったとのことです。
結局言われるままに運搬し、遺棄しました。

もしかして死体じゃないかと思ったことはあるかと聞かれ、須和名や黒木が車の中で「臭い」と言って窓を開けたときにふと思ったとのことでした。
しかし被告人自身は全く臭いを感じなかったそうです。
「医者から診てもらったことはないですけど、臭いきかないんです」
と言っていました。
本当かなと思いましたが、警察も取り調べで同じように疑ったらしく、遺体の入っていたバッグを被告人に見せ、臭いをかげと言われ、かいだものの、全く臭いはしないと感じたそうです。
ものっすごい鼻が悪いっぽいです。

マンションで異臭をもし被告人が感じたら、何だろうって思うはずだった、と力説していました。
車の中で黒木や須和名から、バッグの中身についての説明や、これからどうするかという説明もなく、問いただしたりする状態でもなかったため、何も聞けなかったとのことです。

「埋めるとき・・・こんなとこ来て埋めてるし、もしかしたら、遺体なのかなって思い、強くなりました」

翌日、マンションの血痕のことが大きなニュースになっているのを被告人は知ります。
黒木に問いただしたところ「オレも見てないし分かんない。騙されたんだ」と言いました。
被告人はその言葉を信じており、逮捕されるまで黒木も何も知らなかったと思っていたそうです。
しかし実際黒木は殺害行為からこの事件に関わっていました。

7月頃には被告人は、友人などにこの件を相談し、自首しようか悩んでいたそうです。
しかし自首するより先に、逮捕されました。


被告人は警察の取り調べでは、バッグの中が死体だったということを、最初から知っていたと供述している調書を作られているようです。
「『バッグの中が遺体だって知ってたか』って聞かれて、知らないって言いました。ただ、『山中から死体が出てきて、間違いなくそれはお前らが運んだやつだ』って理詰めできたんで、ハイって言うしかないんで。『バチャっと血が出たとき、よく考えろ、血が出たんだぞ』と言われて、もしかしたら、と言いました」
いきなり逮捕されて相手に高圧的に出られたら、ハイって言うしかなくなっちゃうような心理状態になるのでしょうか。。。

さらに、検察官調書では、池袋でレンタカーを借りた時から死体を運搬することを認識していたということになっているそうです。
「黒木から、死体の運搬を頼まれたと言う話になってました。私は、現場に行くまで聞いてないと答えました。でも検事は『テメェふざけんな、とぼけんじゃねえ』と聞いてもらえなかったです」
現場に行くまで聞いてない・・・って?荷物の運搬(死体とは知らず)ってことでしょうか?
とにかく検察官から不当な取り調べがあったと主張しています。

「『オマエ、だまっとけ。オレが調書巻くから』と言われました。午後に検事から『お前、どこで遺体だって分かった』って言われて、車の中で臭いって皆が言ってた、と言うと、『何言ってんだバカヤロー、午後から調書巻くから黙っとけ!』って言われました」
マジで〜?
でも被告人は気も弱そうな上に頭も素直というかそんな感じなので、これはホントっぽく感じられました。
こんな検察官・・・てか検察官ってみんなこんなヤクザみたいな取り調べするのかなあ。怖いです。

「調書に違うとこがあるって1度抗議しました。『死体と分かってカバンに触れてしまった、埋めにいかなきゃ、と言いました』ってのをそんなことないって言うと、『ふざけんな、黙っとけ』と言われたので黙ってました」

その調書を持ってこられて「どうぞ」と署名と指印を求められ、そんなものなのかと思い応じたそうです。
次の日刑事調べで刑事にそのことを言うと「でも(指印)押しちゃったじゃねえか」と言われ、押さなくてもよかったということを知ります。
「刑事さんが調書を見て『ずいぶん検事に書き込まれちゃったな』と言っていました」

話を総合すると、いつ死体と気づいたかについては、車中で疑い始め、埋める時はかなり疑っていたものの、実物を見ていないので、確信とまではいかなかった、とのことでした。

「私は検事調べでどなられ、意見を聞いてくれなかった。自分が思ってもなかったときに、死体と気づいたということが書かれている調書、撤回していただきたいです」

裁判長からは「刑事の取り調べで供述を押し付けられたことは?」と聞かれ「ない」と言っていました。

引き続き、検察官からの質問になりました。
「検事の不満・・・被告人のことを調べていた、私の隣に座ってる、高橋検事への不満ですか?」
オオッ!取り調べ検事が公判もやるんだ!!!
しかもこちらの高橋検事・・・南雲安里の公判でもよく意味のわからない質問してた検事じゃないですか。検事なのに質問がショボイというか・・・要点押さえてないっていうか・・・
よく見るとたしかにすごい意地悪そう〜!

高橋検事ではないほうの検察官は、自分の取り調べ時の調書は希望通りになっているかという確認をしました。
引き続き、大注目の高橋検事から質問が行われる予定でしたが、1時間という時間しかこの裁判に割り当てられていなかったらしく、それは次回に持ち越しになりました。

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