殺人未遂:鈴木洋一 被害者の公判調書が語る通り魔の恐ろしさ(2/4)
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つづきです(霞っ子ブログから引っ越してきました)
左陪席裁判官は初公判で読み上げられたはずの証拠(甲号証)を読み上げました。
色々ありましたが、その中には現場にのこされた37カ所の血痕の鑑定を行った結果、結果は全て人血、A型の血液だった、そのうち12カ所の血痕に対してDNA鑑定を行ったところ、被害者のDNAと一致した。
というものと、被告人から押収した運動靴の鑑定をおこなったところ、肉眼で確認できる飛沫血痕が右足部分に20カ所、その中のつま先2カ所とかかと1カ所の血痕を調べたところいずれもA型だった、また左足部分には5カ所の血痕が確認できた、そのうち鑑定可能な箇所からDNA鑑定を行ったところ、いずれも被害者のDNAと一致した、というものでした。
乙号証(被告人の調書など、被告人に関する証拠です)については弁護側がほとんど不同意にしているのか、取り調べの調書などは採用されていないようです。のちほど検察側が要旨を告知します。
次にこれまでの公判調書が読み上げられました。
この裁判は3回目の公判で、私は初公判も2回目の公判も傍聴できなかったのですが、公判調書が読み上げられたことで、傍聴できなかった裁判での様子がちょっと分かりました。運が良かったです。
まず第一回公判の調書で、最初は、見分担当の警察官です。
「被害者と見分を行ったとき、犯人はO団地のほうに逃げていったと(誰が言ったのか分かりませんでした)言っていた。またタオルが現場に落ちていたが、それは誰のものか分からない」
引き続き警察、地域課担当の方の公判調書です。
「私は110番について、無線で来た指令の内容と、現場に行ったときの報告書を作成した。
110メモを確認したところ、女が背中を刃物で刺されたと、22時27分、Nの同棲相手から電話があった。
22時28分、緊急配備を敷き、翌日午前中に報告書を書いた」
さらに神奈川県警の科捜研職員の公判調書です。
「運動靴のDNA鑑定を担当しました。右つま先2点、左足などに血痕が認められ、薬品検査の結果、人血であることが分かった。5点のうち4点、DNAを判定でき、全て被害者のものであることが認められた」
そして科捜研法医科の証人の公判調書です。この方は、靴についていた人血の血液型検査、また現場におちていた37カ所の血痕について、被害者と加害者がどういう動きをしたかということを述べています。
「針先大の血痕が右足に20カ所、左足に5カ所認められた。
被害者の出血の仕方は、背中を2カ所刺されたことでセーターの背面から下に血がしみ込み、スカートの腰の上から裾へと、重力にしたがって下へ落ちてきた。ある程度立っていたと考えるのが自然。
また現場に落ちていた37カ所の血痕について、1から37まで番号をふると、32から36の血痕の場所で被害者を発見したのであるから、1〜37まで、ほぼその順番通りに歩いたと考えるのが自然。
靴の血痕については、傷口から落ちた滴下血痕が飛び散り、飛沫血痕がついたというのが、1つの可能性として考えられる。
右足27カ所、かかと1カ所の血痕は、1度の滴下で付着したとは考えにくい。
被害者の後方に靴があって、何回かの滴下中にその靴があったと考えるのが自然」
第2回公判、被害者の公判調書です。
「セブンイレブンを出て、第三京浜にそって階段を登り、前へ進んでいました。左には竹やぶがあり、右には民家がありました。
途中、車の後ろのガラスに黒い人影が映り、そのあと、ドン、と左の背中、肩甲骨の間を押される感覚がしました。
左回りに振り向くと、がっちりした人が立っていました。
何かされると怖いと思い、走って逃げましたが、その人は追いかけてきたので、怖くて叫びましたが、周りには他の人の気配が全くありませんでした。
私の2カ所のキズがいつできたかも分かりません。
団地に向かうか曲がるか迷っていたところ、明かりがついている家を見つけて、助けて、と叫びました。
男は斜め後ろに立っていて、手を振り上げるのが見えました。
私はさらに叫び続けていると、家の中から人が出てきて、助かったと思い、後ろを振り向くと、男が逃げていきました。
その男は身長175センチくらい、がっちり型、丸顔で前髪がくせ毛で眉は太かったです。
目はよく覚えています。
門のところで叫んでいて、後ろを振り返った時、顔をよく見ました。
しゃがみ込んだら、背中がおかしいとおもい、触ると、血がべったりとついていました。
男は目がギョロッとしていました」
「私はICUに搬送され、入院していると、翌日、警察の人が病院に来て、写真帳を見せてもらいました。
似た人がいたら教えて、と言われました。
4番の人は目がよく似ていましたが、他が全く違います。
他には15番が気になりました。目は違いますが、鼻から下がすごいそっくりでした。
4と15から選ぶ形になり、警察の人がまた4月9日に来た時、15を選びました。
その次に来たときも、15を選びました。
その時警察から、助けに入ったと言っている人が15番だと聞かされました。
逮捕の報道をワイドショーで観た時、こいつが犯人だと思いました。改めて確認して、やっぱりこいつだ、と思いました。
15番の人が被告人であることは間違いないです。15番の人と、助けに入った(と言っている)人は同一人物で、その助けに入った人が逮捕されたことも知っていました。
現在も私は体に神経麻痺が残っています。
事件の事を思い出し怖くなるので、家も引っ越しました。
被告人には一生牢屋に入っていてほしいです。
門の扉で顔を見たときの印象、よく覚えています」
被害者の夫の公判調書です。
「私がテレビを観ている時、近所の人が知らせにやってきました。裸足のまま外へ飛び出し現場に着くと、妻は倒れて血が大量に出ていました。意識はあるか、しっかりしろ、と言うと、大丈夫、と言っていました。
刺した相手を観たのかというと、見た、と言っていました。年齢は若いと言ってました。
そして指をさして、向こうへ走って逃げたと言っていました」
さらに被告人が出頭した時に運動靴の任意提出を求めた警察官の公判調書です。
「私は4月6日に被告人から運動靴の任意提出を受けました。被告人は4月6日、日付が変わる前に出頭し、犯人を追いかけたと言っていました。被害者は後方から刃物のようなもので刺されたと言っていました。靴の領置に際し、白い手袋をはめ、ビニールに入れこれを保管しました。血痕が視認できたため、鑑定嘱託を行いました。
被告人も出頭当時手に怪我をしていて、誰の血痕か明らかにする必要があったためです」
スイマセン長くなりそうなのでつづきます
この日は盛りだくさんで、引き続き非公開尋問の要旨、乙号証(被告人の調書読み上げ)、被告人質問とつづいていきます。
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