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内藤正行:女性を平気で殴ったり殺したりする男の初公判(1/3)

【被告人名】内藤こと吉岡正行
【日時】2008/06/02 1330~
【場所】さいたま地裁 404号法廷
【罪名】わいせつ略取、監禁、強姦致傷、殺人、殺人未遂、銃砲刀剣類所持等取締法違反、窃盗、暴行

http://www.asyura.com/07/nihon27/msg/357.html

傍聴券交付でしたが、定員割れで傍聴できました。
さいたま地裁は新しい建物ができていて、その中に、裁判員裁判用の法廷が入っていました。
この公判は、その新しい法廷で行われます。

被告人は坊主頭、背は高くなく、紺色のジャンバーにヤンキー風なブカブカのデニムを履いて、だるそうに歩いてきました。

まず起訴状が読み上げられる前に、裁判長から、この裁判については被害者から個人情報秘匿の申し立てがあったことが告げられました。
上にリンクを貼った女性への殺人だけでなく、この被告人は色々やっており、それらの被害者についてアルファベットでAさんBさんと名付けられました。
このブログでも同じアルファベットで記載します。(前妻のみ本名でしたがこちらも適当なアルファベットにしました)

起訴状は5通もありました。

・平成19年8月16日付
Aさん(21)を拉致強姦しようと、平成19年7月6日午前3時40分、南埼玉郡某所の駐車場にて、Aさん所有の車のドアを強引に開け、「どけ、オラ、どけよ」などと申し向け、車に乗り込み、車を発進させ、5キロ離れた土手に車を停車させ、わいせつ目的で拉致、監禁を行った。
同女に「脱げ、脱げよ」などと言いながら頸部を絞めつけ、多数回手拳で殴打し、その後発覚を恐れ逃走した。
Aさんに全治不明の打撲、腰椎骨折などを負わせた。
(罪名:わいせつ略取、監禁、強姦致傷)

・平成19年9月7日付
平成19年7月18日、午前3時30分、北葛飾郡某所において、Bさん(44)をハサミで切りつけたり、頭をフェンスに打ち付けたり、ハサミで頸部を突き刺すなどして、動脈切断で死亡させた。
(罪名:殺人)

・平成19年10月16日付
1:平成19年7月20日午前1時50分、埼玉県大宮市の路上において、車に乗っていたCに対して殺意を持ってハサミで多数回切りつけ、全治不明の神経障害を負わせた。
2:法廷の除外自由がないのにハサミを携帯した。
(罪名:1殺人未遂 2銃砲刀剣類所持等取締法違反)

・平成19年12月20日付
1:平成19年7月3日、南埼玉郡某所にてAさん所有の現金の入った財布を窃取した
2:平成19年7月13日、北葛飾郡某所サイゼリヤ駐車場において、Bさん所有のカーナビ他2点を窃取した
(罪名;窃盗)

・平成19年12月25日付
平成19年7月18日午前2時40分〜、北葛飾郡某所における車内で、当時の妻、内藤K(イニシャルじゃなかったけどイニシャルにします)(38)の顔面頭部を多数回殴打し、また車外でKの髪をつかんで振り回した
(罪名;暴行)

被害者が全員女という…これが全て本当であれば、かなりどうしようもない男です。

引き続きだらしのない喋り方で長い認否を行いました。
(メチャメチャ腹の立つ認否でした…)

「8月16日の起訴状、私はAさんに『どけよ』と言った事もなく、Aさんに対し、助手席には押しやってません。Aさんの車の運転席に乗り込み発進はしたけど、脱出できないようにはさせてないです。
また、停車した車内で『脱げ、脱げよ』など言った事はないです。
車内でAさんの首を締め付ける事もしていないし、暴行は加えていないです。
土手でAさんに対して顔面を多数回殴ったり腹を多数回蹴ったりして怪我を負わせた事は間違いないですが、強姦目的ではありません」

「9月7日の起訴状、私はBさんを殺そうと思った事はありません。Bさんの後頭部にハサミで切りつけたり首をハサミで突き刺したり、一切ないです。Bさんの髪をつかんで鉄製のフェンスに多数回打ち付けたのは事実ですが、Bさんが私にハサミで切りかかってきたり、何度も殴られたり蹴られたりしたので、自分の身を守るためにやりました。
Bさんの手首をつかんで抵抗しましたが、そのときハサミがBさんの首の方に当たりました」

ここで裁判長から「殺意はなかったの?」と聞かれ「ハイ」と答え、さらに続けて

「後頭部を切りつけたり、頸部を突き刺したりはしていないです。Bさんから暴力を受け、身を守るためにBさんの頭をフェンスに打ち付けましたが、Bさんはハサミを持って切りかかってきたので、Bさんの手首をつかみ、抵抗したら、Bさんの首に何度かハサミが当たった…」
とまた同じ事を言っていました。

「10月16日付、私はCさんに殺意を持った事は一度もありません。Cさんの首に多数回傷つけたこともないです。Cさんのそばでハサミを振り下ろしましたが、Cさんに当てるつもりではありませんでした。
偶然当たってしまって怪我させてしまいました」

ハサミの携帯は間違いがないと認めました。
12月20日付の起訴状については

「私はAさんの財布を盗っていません。またBさんのカーナビなども盗っていません。Bさんからもらったものです」

12月25日付の起訴状については
「私は車内でKに、手などで顔面や頭部を殴りましたが、安全靴で顔面を殴った事はないです。肩を、安全靴の柔らかい靴底で殴りました。
暴行を加えた事は一切ありません」

ハチャメチャ認否ですが、通るのでしょうか。

弁護人の意見としては
・8月16日付:略取は成立しない、監禁も成立しない、強姦も考えていない、暴行も加えていない、強姦は成立しないが傷害は認める。複雑酩酊状態の主張。
・9月7日付:殺意はない、頭部を切りつけたり、頸部を突き刺したりもない。頭部をフェンスにぶつけたが、正当防衛。Bから一方的に暴行を受けた事への対処。
・10月16日付:Cに対して殺意はない。Cの頸部等にハサミを多数回切り付けなどは無い。よって殺人未遂は成立しない。ハサミを1回振り下ろした時、頸部に接触したが、Cの言動に立腹下からの行動。複雑酩酊状態で、事理弁別、行動制御能力が低下していた。
・12月20日付:1については責任能力を予備的に争う(意味が分かりませんでした)、2についてはBからもらったものであり窃盗は成立しない。
・12月26日付:顔面頭部を殴打した事は争わないが、安全靴で顔面頭部を殴打した事はない、路上での暴行もない。

こういうことを言われると弁護人まで憎たらしく見えてきますが、冒頭陳述に続きます。
(つづく)

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