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内藤正行:「男は私を殺そうとしていると思いました」(1/2)

【被告人名】内藤こと吉岡正行
【日時】2008/06/04 1000~1700
【場所】さいたま地裁 404号法廷
【罪名】わいせつ略取、監禁、強姦致傷、殺人、殺人未遂、銃砲刀剣類所持等取締法違反、窃盗、暴行

自分が朝からの裁判、それも1時間半もかかる埼玉での裁判が傍聴できるなんて、奇跡の1日でした。
気合いが入っていたのは、この日の証人が殺人未遂の被害者Cさんだったからかもしれません。

法廷に入ると、傍聴人は3人しかいませんでした…
初公判の日はわりかし満席気味だったのに…!
DOいうことでしょう…

そういえばもう6月くらいから東京地裁はメチャ暑で、エアコン設定も温度高すぎなんですが、さいたまは非常に快適でした。
地方の裁判所は東京に比べ、断然快適です。

Cさんのために遮蔽の措置がとられました。
Cさんからは、傍聴席と被告人が見えない状態です。
そりゃ自分を殺しかけた男には絶対会いたくないですよね…。
ビデオリンク(別室から音声と映像だけ法廷に配信してカメラとマイクでやり取りする方法)でも上出来だと思うのに、本当に勇気があると思います。

被告人は前回と同様のダボダボデニム、グレーのスエットを着ています。
坊主頭で、目つきは悪く、飲み屋にいたらホントただのヤンキー上がりです。
なんか、その様子を見てると、
この乱暴者!!!
ってまだ判決出てないけど思っちゃいますよね…ははは…

検察官からの質問で分かった詳細をまとめるとこんなかんじでした。

平成19年7月19日〜20日にかけ、ワゴンRで外出して、知人と夕食を食べにいき、その後1時過ぎに友人を家まで送り、自宅に帰るところでセブンイレブンに入ったそうです。
そのときの証人の格好は、白と黒のシマシマのワンピ、黒のサンダルでした。
駐車場があり、真ん中あたりにとめましたが、近くに白い車が止まっていたそうです。
車を降り、コンビニに入るところで、店から出てきた男とすれ違いました。
証人のことをうかがっているようなかんじで、少し嫌な気持ちになったので、店に入ってすぐは、その男の行動を確認していたのですが、男はその白い車の助手席のドアをあけていたので、安心して買い物しました。
このとき買ったものはタバコとコーヒーです。
すぐコンビニに出ると、先ほどの男が乗り込んだ車がまだ駐車場にありました。
先に出てくれるといいな、と思って、男の乗った車が出て行くのを待ち、その後、男が出て行ったのと同じ方向に証人も車を出しました(家がその方向だったそうです)。

しかし、男の車はコンビニを出たところの道路でハザードをたいて停めようとしていたので、その右を追い越すようにして通過します。
少ししたら、その車も走り出し、証人の車についてきました。(こわい!)
赤信号で停車中、男の車は後ろに停まりました。
そのとき、パッシングをしてきたりします。
何がしたいんだろう、と思ったが、青になったので車を発進させました。
しかし男の車は証人の車を追うように走り出し、パッシングやクラクション攻撃、幅寄せなどの行為を執拗に繰り返しはじめました。
証人ははじめ、自分についてきているという事が分からなかったので、車をゆっくり走らせてみたり、早く走らせてみたりとスピードを変えてみましたが、男の車はそれに合わせるように走らせ、後ろから追突しそうなほどに接近してきてパッシングやクラクションをならす行為を繰り返します。
サイドミラーで、その車に乗っている男が先ほどのコンビニの男だと確認しました。

大宮を過ぎたあたりのところで一番クラクションが激しくなりはじめ、もしかしたらコンビニにいた時にその男性に対して悪い事をしてしまったのではないか、それだったら謝ろう、でも非がなければそういう事はやめてくださいと言おう、と決心し、話をするため、左車線の歩行者寄りに車を停めました。

「何か用ですか」
と聞いたところ、相手は独り言のように
「人違いだったかな〜」
などと言っています。そのあと
「どこの店のねーちゃん?」
と聞いてきたので
「私はそういうのやってないです。やめてください」
と言いました。

男はしゃべれるけど、ろれつが回っていないような印象だったそうです。

そのうち、男が車から降りて証人の車の方に近寄ってきて、(窓から覗き込んできたのかそれともドアを開けて入り込んできたのかちょっと分かりませんでした)ナンパめいた台詞を証人に言ってくるので、ナンパ目的だと思い、窓から男の手を払いのけようとしました。
そして、「警察に連絡します」といい、ケータイで警察に連絡しようとしたところ、突然男の手が証人のほうに向かってきました。

危ない、と思い、顔を背けるようにしたところ、首のあたりに違和感を感じます。
押さえつけるような感触で、そのあとすぐ、カッと熱くなってきたそうです。
これは危ないと思い、男から離れるように上半身を助手席に倒しました。

その後、男は証人に覆いかぶさるようにしてきました。
証人は抵抗します。
左に体を倒した時、助手席においてあったバッグに血がたれていたので、自分が出血していることをそこで初めて知りました。

「殺されると思ったので、一生懸命抵抗しました。ぬるっとするような、生暖かいものが出ている、そんなかんじでした。
ポケットから出したもので、ナイフのようなもので切りつけたんだと思いました」

そして
「男はあなたをどうしようとしていると思いましたか?」
と尋ねられ

「私を殺そうとしていると思いました…!」

と涙をこらえるような、小さな震える声でそう供述していました。

(つづく)

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