菊地直子:「中川への恋心を利用した」井上死刑囚

お久しぶりです!

霞ヶ関では一週間の公判予定が非公開になり大打撃を受けております。
事前にあれこれ調べて傍聴…というのが少し難しくはなってきますが、これからも細々とやっていきたいとおもいます。

【日時】2014/05/12
【場所】東京地裁104号法廷
【罪名】爆発物取締法違反幇助、殺人未遂幇助

17年に渡り逃亡していた「走る爆弾娘」こと菊地直子の公判が先週から東京地裁で行われています。
第二回公判である12日、井上死刑囚の尋問を傍聴してきました。

以前のように一言一句文字起こし…的なスタイルはちょっと時間的に難しくはなってしまいましたが、要点をまとめて更新していきたいと思っています。
よろしくお願いいたします。


まず菊地被告人はグレーのスーツに、肩までの髪を後ろで束ねていました。メガネをかけてます。相変わらず手配写真とは似ても似つかぬ、かといって逮捕当時の写真ともまた少し違う感じで、個人的にはすごく可愛く見えました。とてもじゃないけど42歳には見えません。28歳ぐらいに見えます。

特注といわれる透明のアクリル板がバーにそって10枚、並んでます。
その向こうにさらに、遮蔽のときにつかうパーティションが並べられ、奥に井上死刑囚が座りました。
姿は全く分かりませんが、声は適度に大きく早口で聞き取りやすいです。

ふとみると弁護人は、さいたまの星…から東京にやってきたという噂の、村木さん!
被告人質問が見ものです。

警備の裁判所職員も普段とは桁違いの数そろっている超〜ものものしい雰囲気でスタートした井上死刑囚尋問、内容は当時の教団と井上死刑囚の置かれていた状況(平成7年の元旦に、上九一色村のサティアン周辺からサリン残留物が検出されたという読売新聞のスクープ、その後同サティアンに強制捜査が入り、麻原逮捕も秒読みと言われていた。その年の秋まで麻原が逮捕されなければ『予言が成就する』からなんとか麻原逮捕を食い止めるように、とお達しが出ていた…)などがあれこれ話題に上っておりました。

菊地被告人は、都庁小包爆弾事件において爆弾の材料を上九から八王子のアジトまで複数回運搬したとして起訴されており、それについては材料と知らなかったと否認しています。

井上死刑囚によれば菊地被告人が運搬役となった経緯は「中川から、『菊地を使って運べないか試したい』と聞いた」とのことでした。
また当時、中川死刑囚と菊地被告人については、
「当時、男女の戒律を破った関係と認識していたので、どうかなと思ったし、そこが都合がいいかもしれない、とも思いました。要するに誰かが運んでくれないと事件を起こせない。しかし勇気のいる危険な作業。中川と男女の仲にある菊地さんなら頑張ってくれるかも、と思いました。また、中川が菊地さんにこだわっていたこともありました。その中で、菊地さんの気持ちを知りながら女性としての心を利用した面があり、申し訳ないと思っています」
と、男女の仲であったこと、また菊地被告人の恋心を利用して材料を運ばせた面があることを詫びていました。

女性の出家信者は通常、サマナ服とよばれる白衣を着ているそうなのですが、運搬時は普通のOLのような『変装』をして、ヨーグルトのパックやウェットティッシュの箱の奥に材料をひそませ、警察の目を逃れていたそうです。
また、菊地被告人は八王子のアジトに材料を運搬してくるたび、中川死刑囚と和室にこもり、2人で過ごしていたそうです。泊まることもあったといいます。

また菊地被告人は自分の運んでいる物を材料だと認識していたとおもうか、という質問については、認識していたと答えていました。
「当時、林泰男さんが私に『これからワークを手伝うサマナは逮捕の覚悟がないと手伝わせられないので、手伝いを依頼する時はその了解をとれ』と言っていましたので、私は○、●に了解を取り、中川さんは菊地さんに了解をとったと認識していました」
ほか、『長年の信者としての感覚』として何度も言っていたのは、危険なワークであればあるほど、その内容を、手伝ってもらう信者に明らかにする傾向がある、そのため今回菊地被告人が運んでいたものが何になるかぐらいは認識していただろう、といったようなことでした。

そんな具合に進んでいった尋問、話は気づけば井上死刑囚自身の話にうつり、
当時『女性に触れられると自分のエネルギーが抜ける』として、女性信者に触られることを極度に嫌っていた、という話題になったとき…
「ええ、そういうことは●●(他の信者)も言っていましたが、私はいまでも童貞ではあるんですが、ケースバイケースでした」
とサラッといきなりの童貞宣言。
驚きのあまりメモに下線を引きました…!
隣に座っていた傍聴人も「童貞」と書いて線を引いていましたw
この人は童貞のまま人生を終えるのかぁ…

翌日行われた中川死刑囚の尋問では、菊地被告人に、ワークの説明はしていないということを述べていたようですから、二人の話は食い違うわけですが、果たして実際はどうだったのでしょう。

しかし、報道では、林泰男に恋心を抱いていたとか、逃亡中は平田とのセックスについてメモを残していたりと報じられていたり、なんか宗教団体で修行しているわりにけっこうビバヒルっぽいなぁと思ったりもしたのでした。

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あけましておめでとうございます

あけましておめでとうございます。

と、すっかり更新が滞り2014年になってしまいましたが…
放置していてすみませんでした。
(いま見たら前回の更新が2012年だったんですね…!)

私の近況?ですが昨年春から仕事や傍聴にも復帰しすっかりワーママぶっております。
子どもの生活リズムに強制的に付き合わされる生活になってしまったのですが、そのおかげで、これまでどうしても早起き出来なかった私が10時の裁判に間に合うようになりました!(これはすごいことです)

そして昨年もあっちこっちに傍聴にかけずりまわっていましたが、今さらブログに書くのも…と気が引けるくらい間が空いてしまいましたorz
時間のある時にアップ出来ればと思います。
尼崎の美代子関連の裁判や、カリスマホスト関連など、昨年も相変わらずな感じで傍聴しています。

と、そんなこんなでブログを1年以上も放置しておりましたがこれではいかんと反省しました。
今年からこまめに更新をすることにします!!!!!!!
傍聴メモをそのまま文字起こしみたいなかつてのスタイルだと続かないと思うので、要点をまとめて…という感じになってしまうかとは思いますが…

昨年のビッグニュースは大阪地裁の名物裁判官だった杉田さんがなくなられた事と、むかし東京地検特別公判部にいたカジワラ検事が立川支部で立会していたのを目撃した事です。

ではでは、今年も(今年こそ?)よろしくお願いいたします!

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近況報告

ご無沙汰しております〜
気付けば長らく放置しておりまして恐縮です。
わたくしごとですが、7月末に出産しまして、慣れない育児に追われておりました。

それで、更新していない間に書籍を出しまして、報告です。
今年1月から傍聴していた木嶋佳苗被告人についてのものになります。

宝島社から5月に「木嶋佳苗劇場~完全保存版! 練炭毒婦のSEX法廷大全」という書籍を、共著で出させて頂きました!


そして6月には徳間書店から「木嶋佳苗 危険な愛の奥義」という書籍を一人で出させて頂きました〜

ちなみに木嶋佳苗被告人の裁判が始まったのはまさに妊娠初期で、つわりが本当に地獄でした…
裁判全体としては、毎日寒い交付所で傍聴券の抽選に並ぶのは本当に、なんというか流産してしまうんじゃないかと心配になるほどたいへんでした…
そんな苦労(っていうんですかね)も多々ありつつの書籍ですが、もし書店で見かけたらぜひ!購入して頂けると嬉しいです。
なりゆき的に、木嶋佳苗被告人の可愛らしい声が、お腹の子供の胎教がわりになりました…
スクスク育ってほしいものです。

徳間の書籍は私の著者名が「霞っ子クラブ元リーダー」となっているところも注目ですw
いまどき元リーダーであることをウリにするなんて、関東連合か私か、という感じでしょうか…

木嶋佳苗被告人の一審が終わったあとも、出産ギリギリまで裁判所通いを続けていたので、大きなお腹でふうふう言いながら裁判所をうろつく私を目撃されたかたもいらっしゃるかと思います。お目汚し失礼いたしました。
出産後は、どうにもならないときは子連れ傍聴することになりそうな気配で、引き続き裁判所まわりの方々に色々ご迷惑おかけすると思いますが、どうぞ宜しくお願いいたします〜
そろそろ傍聴にも復活する予定ですが、仕事のペースはまだまだ抑えめなので、ブログに過去の裁判のことなんかを書いてみたりしたいです。

spa

ところで、先日大阪地裁の統括判事、村田健二裁判官が自殺したと報道されておりましたが…

判決前に裁判長自殺 大阪地裁、別の判事が代読
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201208240099.html

これは判決を控えた裁判がどのようなものだったのか、知りたい気持ちでいっぱいです。
大阪の傍聴仲間に尋ねてみようと思いますが…

経歴を見ると、長崎地裁厳原支部にいらしたことがあるようで…
http://www.e-hoki.com/judge/2827.html?hb=1
厳原支部って対馬なんですが、たまたま知人が対馬に出かけていたので写真を撮って来てもらいました。

Tsm

撮影者曰く「地味」だそうです…

ではでは、また近々更新いたします

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新井竜太:完全否認→死刑判決→弁護側控訴

【日時】2012/01/17〜2012/02/24
【場所】さいたま地裁403号法廷
【罪名】詐欺、殺人、銃刀法違反

そして木嶋佳苗の合間にこの新井竜太を傍聴するという、さいたま地裁では非常に落ち着かない日々を送っておりました。
「傍聴したい公判はカブる」の法則は広く教科書に載せてもよいのでは…
全て傍聴はできなかったのですが、初公判や、共犯で無期懲役が確定している高橋隆宏の証人尋問などは傍聴しておりますので軽く…

おじら殺害で死刑判決 さいたま地裁
http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819695E0E4E2E29B8DE0E4E2E0E0E2E3E09191E3E2E2E2;at=DGXZZO0195583008122009000000

↑判決時の報道です。もう弁護側は控訴を決めたようです。東京にやって来るんですね。。。

以下殺人罪の起訴状。
・H22.7.15付
 被告人は高橋隆宏と共謀の上、H21.8.7 5:50頃、おじの久保寺幸典さん(64=当時)に殺意を持って、その前胸部を柳刃包丁(刃渡り21センチ)で刺し、胸部刺創により失血死させた
・H22.11.25付
 被告人は高橋隆宏と共謀の上、隆宏の養母である安川珠江さん(46=当時)の死亡保険金を受け取る目的で、H20.3.13に被告人の母親方兼、A事務所において、安川さんに睡眠薬を服用させた上、浴槽内に沈め溺れさせ、窒息死させた

ほか、珠江さんにかけた傷害保険をだまし取ったという詐欺罪、おじ殺害時に包丁を携帯したという銃刀法違反になります。

認否で弁護人は「新井さんは共謀をしていない。珠江さんの保険請求手続きは新井さんが行ったというのは正確ではなく、手伝っただけ。それ以外の事件にかかる行為は何もしておらず無罪」と主張しましたが…裁判所はそう認定しなかったようです。

ちなみに被告人は終始余裕ありげな微笑みをたたえて、椅子の背もたれにどっかりともたれながら余裕で裁判を受けておりました。
そしてご家族とアイコンタクトをしてニコッとしたり、その笑顔だけだととっても無邪気に見えるのですが…

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120224/t10013264531000.html
この笑顔はちょっとマッドに見えますねぇ…

ちなみに被告人と高橋隆宏は、母親同士が姉妹であり、従弟という関係なのですが、高橋は新井に心酔しており、胸に「新井」という刺青を彫っていたことなどが証拠として出てました。。。。。。

また、珠江さんはそもそも家庭があったのですが高橋と出会い系サイトで知り合い、家庭を捨て、高橋の元へ。高橋にそそのかされ養子縁組を行い(高橋は養子縁組を繰り返してました)、その後は珠江さん名義で借金をさせられたりと、高橋の金づるとして利用されていました。珠江さんはその後、平成19年にいわゆる通帳詐欺で逮捕。東京地裁で裁判を受けて保護観察付きの執行猶予判決を受けてます。
高橋らは、珠江さんに売春をさせていたことも明かされました。

高橋が語った珠江さん殺害のきっかけとしては、珠江さんがその売春話をAの社長である新井の母親に話したことが大きいようでした。
ちなみに珠江さんには生命保険ではなく傷害保険をかけており、それについて高橋は、新井が「傷害保険のほうがおりやすい」というアドバイスをしてきたと語っていました。

珠江さんは睡眠薬を飲まされた後、高橋により浴槽に沈められ、死亡推定時刻をずらすため、追い炊きしたそうです。

高橋と新井の関係についてはもっと書きたいですが夜も遅くなったので…一旦切ります!

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木嶋佳苗狂想曲

続けざまの更新です!

さてさて今年の私は1/10からさいたま地裁でスタートした木嶋佳苗の裁判員裁判を傍聴しております。
と同時に、同じくさいたま地裁で行われていた新井竜太という被告人の裁判員裁判も傍聴しており…
さらに、東京地裁立川支部で追いかけている6億円強奪事件関連の傍聴も続けており…
その隙間をねって、水戸地裁で「こえ部」人気投稿者だった男性被告人の保護責任者遺棄致死なども傍聴したりと…
東京都民でありながら、今年に入ってからほとんど東京地裁で傍聴をしておりません!
しかも、いい歳こいて長距離移動が続いているので疲労がたまっております…!

そんなひとつひとつの事件はまた追って書かせていただくとして、まず木嶋佳苗についてです。

1月10日の初公判はなんと7時15分に傍聴券抽選〆切だったのです!
そんなわけで前日から浦和に泊まりました。必死です。
そんな、なりふり構わない必死さが神に通じたのか…(仏教徒ですけど)無事傍聴券ゲット、初公判を傍聴してきました。
詳細は散々ニュースなんかにも出ておりますし、わたしも追って電子書籍化しよう〜と思っているので、割愛しますが、
なんかもう、マスコミがすごいです。
市橋達也の裁判員裁判でも、裁判そのものは特に大きな争点といったものもなく…という類いのものでしたが、被告人のカリスマ性が影響して、えらいマスコミが多く、連日、一般傍聴席の大部分がメディア関係の人間だったんですけど、
木嶋佳苗の裁判でも同じような現象が発生しております。

それでも、証人尋問になるとマスコミ関係の傍聴人はぐっと減り、わたしのような一般人でも傍聴のチャンスがありましたが…被告人質問がスタートするや否や、また一般傍聴席の多くはメディア関係の人になり、一種異様な雰囲気となっています。

しかも、木嶋佳苗の追っかけと称する佳苗ギャルなるものが存在する、と一部で報じられてからか、女の傍聴人はファンだと思われてマスコミの人に話しかけられるという困った事態になっております。
中年女の私は、ときおり裁判所前のミヤネ屋リポーターに話しかけられるというミッションをクリアして傍聴券交付所に並ばなければなりません…

抽選に当たったら当たったで、法廷の中は司法記者の出入りが多くてせわしなく…
一般傍聴席をゲットしたマスコミ系の人たちもちょっとテンションが高まっており…
とにかく体力を奪われますrain
ホント、裁判所前から、裁判所敷地内の傍聴券交付所から、法廷前から、法廷の中まで、終始マスコミの騒がしいザワザワ感が続いていて、本当に狂想曲って感じです。
しかも、傍聴人による法廷内の無断写真撮影など、奇想天外な事件も起こり、気の休まるヒマがありません。
こちらの傍聴人は、どうも浦和をホームとしている一般の傍聴マニアのようでした。

ニュースでは外見やら被告人のトンチキな発言が話題となっているようですが、
冷静に否認の殺人裁判として見た場合、
一度だけ当たって潜入した被告人質問の感触から見て、
被告人の言い分が通るのはいまのところ厳しいのではないかな?という感想を持ちました。

そういえば、被告人が逮捕されるまで開設していたブログを熟読している友人がいるのですが、その友人によれば
「バーキンを何個も持ってるのに、それをスノコの上において写真とって、ブログにアップしてるんですよ!」
とのことで、エルメスのバッグ、しかもバーキンをスノコの上で写真撮影する被告人のアンバランスさが気になります。

また、初公判で、被告人の妹さんの調書が読み上げられたのですが、逮捕されるまで被告人には彼氏がいたにも関わらず(けっこう付き合いが長かったのに)血痕…じゃなくて結婚を考えていなかったらしく、妹さんがそれについて被告人に尋ねたところ「結婚は考えられない。彼の生い立ちが気になる」と言っていた、というくだりが、一番印象に残っています。

ではでは〜

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途絶えましたが

お久しぶりです。

上告審口頭弁論から早3ヶ月…こんなにブログを放置してしまってすみません!
もう松永も上告棄却され死刑確定、かたや緒方は無期が確定となりましたが、みなさまお元気でしょうか…
わたしのほうは、年末も年始からもバリバリ傍聴の日々を送っています。

日々の忙しさにかまけて放置しっぱなしになりそうだったところ、ブログにコメントをいただきまして、再開する勇気がでました(ミンミンさん、ありがとうございます!)。
そんなわけで皆様本年もよろしくお願いいたします。

いまさら2011年を振り返ってみますが、たぶん多くの傍聴人がそうであるように(?)わたしもエクセルで傍聴した裁判をメモし続けておりまして、昨年は167回傍聴してました。
殺人の裁判員裁判を中心に見ていることを思えば、かなり傍聴したような気がします…
梅雨から夏にかけての千葉地裁通いはマジでキツかったです…

思い出したついでなのですが、みなさま昨年の東日本大震災の日は、地震がくるまでどう過ごされていたでしょうか。
自分はその日、小菅の拘置所に行ってました。
ただ、普段小菅に行くときは大抵午後なんですけど、
その日だけは珍しく午前に行ってきて、昼には自宅に戻っていたのであります。
これがいつものように午後から出かけてたら完全に帰宅難民になっていたでしょう…

さてさて、メルマガを書くことをあれこれ思案していたこともあり、ブログの更新を考えあぐねていた部分もあるのですが、メルマガで殺人裁判のことを書くと超〜長くなりそうなので、自分で電子書籍の作れるサイトで、ひとつの事件ごとに電子書籍をつくって発行しようと考えています。
そのときは、またお知らせさせていただければ何よりです。

去年のノリと同じように、また、こぼれ話的なブログで続けさせていただきますので、よろしくお願いいたします!

さて今年はすでに30回くらい傍聴をしておりますので、その中からいくつか、ブログの方にもサラッと書かせていただきます〜

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松永太:上告審口頭弁論

【日時】2011/11/21 1330〜
【場所】最高裁第一小法廷
【罪名】監禁致傷、詐欺、強盗、殺人、傷害致死

ついにやってきたこの日!!!!!

事件のあらましはここで!
http://ja.wikipedia.org/wiki/北九州監禁殺人事件

高校の同級生である緒方に松永が電話をかけてきたことが地獄の始まりだった…

というような事件です。
私の故郷、北九州で発生したということもあり、控訴審はほとんど傍聴しています。
地元に住んでいる大学の先輩に車を出してもらい現場をまわったのも思い出深いです…

昔のブログに全部記録をアップしていたのですが、消してしまった後、こちらのブログには移してなかったですね。
もしご覧になりたい方がいましたら、ご連絡頂ければと思います。
それかそろそろ始めるメルマガにでも再録しようかな…

大変な事件だから傍聴人がつめかけるのでは!?
この日の午前にオウムの遠藤判決があったので、それを傍聴した人たちが「じゃあ午後も…」って並んじゃうのでは!?
不安に駆られ、いてもたってもいられず50分前に到着すると、そこには誰もいませんでした…

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緒方とは分離されているようで、被告人名のところに松永の名前しかありませんでした。
これは被告人による上告で、その理由は判例違反、量刑不当、事実誤認などのようです。
あれ、でも量刑不当や事実誤認って上告の理由にすることができないはずでは…

28分で弁論は終了し、双方が色々意見を述べていましたが、要約すると弁護側は
・被告人は謀議に加担しておらず実行行為にも加担していない
・客観的証拠を事実認定の基礎にしていない
・支配や監視の不存在
・松永の処世術を過大評価

などなどの理由で「真相を見極め破棄を求める」と死刑回避のために頑張っておられました。

対する検察側は
・上告事由にあたらない
・支配の不存在というが、緒方の話は全体の経緯を説明するモノとして具体的かつ詳細。甲女、乙女との話とも符合しているので信用性が高い
・詐欺等の事件で被告人は警察の追求を恐れ、緒方を連れ逃亡した。以前から緒方には暴行を働いており、その理性は破壊されていた。生活資金を得る目的で被害者らを取り込んだ。親族殺害は家族同士を対立させ疑心暗鬼に陥らせ、他方に通電や暴行を加えさせ、排泄の回数や姿勢などを制限し、厳しく監視させ、それをネタにまた通電行為を行った。精神的支配の上に金をかすめとり、足手まといになるや否や娘を親が、親が子供をなど、家族に家族を殺害させ、皆殺しさせ、完全犯罪を企図し、徹底的にその遺体を解体させ、証拠隠滅を図った。忠実な僕として緒方を使い、自らの手は汚す事なく犯行を行った。緒方は従前からの虐待により、逆らう事は出来ない。精神的に自由を奪い、意のままに操り支配していたに他ならず、そこに緒方との共謀が認められる

などなどと述べていました。

検察官は最後に量刑不当について大切な事を述べました。
「暴行、虐待の限りを尽くし支配下に置いた家族の自由を奪い、過酷な食事制限を行い、数千万という多額の金を詐取した。虐待や暴行により家族を死亡させ、さらに残っている家族の利用価値がなくなると純子をして残りの家族を殺させた。殺人6件、傷害致死1件などの犯罪を敢行した事案である。
その上で被告人は『自分だけ罪を免れよう』としており卑劣きわまりない。
事件発覚後も純子に罪を押し付け、不自然な弁解に終始している。
改悛の情は全くなく、それゆえ遺族の処罰感情も顕著である。
純子より罪が重い事は明らかであり、原判決は適正である」

緒方は控訴審で一審破棄、無期懲役となりましたが検察側から上告されています。
この裁判を傍聴していた方々にとっては、松永はさておき、緒方の判決がどうなるかが最大の関心事ではないかと思うのですが、私なこの言葉を聞き、検察側は上告していながらも、緒方が無期懲役となっても致し方ない、と考えているのではないか、と推測しました。
確かに控訴審での2人の態度は雲泥の差で、松永は本当に、反省がないという言葉が似合わないというか、当事者意識がないというのに近かったです。

ちなみに松永の処世術というのは控訴審でも出たのですが「リスクを冒さずに目的を達成する」です。

判決は追って!

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木村義昭:判決は求刑通りの無期懲役

民事裁判を傍聴した後は、こじらせた中耳炎の治療のため耳鼻科へ行き…
そしてまた昼下がりに裁判所に戻るというグッタリな1日でした。

【日時】2011/11/18 1530〜
【場所】東京地裁104号法廷
【罪名】強盗殺人、銃刀法違反、強盗傷人、住居侵入

傍聴券交付でした。また今井亮一さんに並んでいただきましたが(いつもありがとうございます!)定員割れです。。。
結局この裁判は初公判しか抽選が行われず、あとは全て定員割れだったようです。
でも、このくらいのほうが毎回確実に見れるので有り難いですね…

被告人は髪の毛を切っており、かなり短い坊主頭で法廷に現れました。
そして判決ですが主文は無期懲役、未決勾留日数150日算入、ペティナイフ1本没収、です。
訴訟費用は不負担です。


またかなり長くメモってしまったのですが要約すると、裁判所が認めた罪となる事実はおおむね起訴状の通り。

↓ここにも概要がありました
「韓国の妻子への送金は身勝手な動機」被告に無期懲役判決 東京・目黒の夫婦強殺
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111118/trl11111818370007-n1.htm

要旨を読み上げている間、証言台の前の椅子に座っていた被告人のアタマはだんだんうなだれていき、被害者宅の奥様への犯行態様についての読み上げのところになると、どうも泣いているっぽかったです。


「日本に妻子がいながら韓国にも妻子をもうけ、収入が減少した事から韓国の家族への送金資金を得る目的で安易に犯行に及んだ。短絡的で身勝手。
百貨店配達員を装い、見ず知らずの家族を殺害した。近隣住民を含め、社会全体への影響は大きく、責任はきわめて重い」

としながらも、有利な事情として、
計画を思いついた当初から殺意を有していたわけではないこと、前科がないこと、手紙を書き被告人なりの反省を深めていることなどを挙げましたが

「責任の大きさからすれば、酌量減刑すべき事案とはいえない。無期懲役に処し、被害者や遺族に一生償いをさせるべきという……」

ということで減刑はされず求刑通りです。

そして最後に裁判長は被告人を立たせ

「ご主人の無念さ、遺族の悲しみ、これ十分考えてほしい。一生をかけ心から償いをしていってほしい。コレ、裁判官、裁判員全員の考えです」

と、言葉をかけていました。

被告人は途中から泣いていましたが、申し訳ない事をしたという涙なのか、それとも、こんな事をしたために韓国の家族に会えなくなってしまった自分の運命を呪っているのか、どっちなのでしょうか…

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長い一日の始まりは631号法廷

2011/11/18

こんばんは!

1つ前のエントリに書いた野村総研の民事裁判はこの日の10時半からです。かなり眠い目をこすりながら法廷にたどり着きました。

(私、民事裁判っておそらく10回も見た事がないと思いますので、そんな程度の人間が書いているのだと思いながら読んでいただけると幸いです)

概要は前回のエントリとその関連記事の通りですが、
今回は原告が訴えを一部取り下げると言ってました。(ライブドアの記事が云々と言っていましたが、どんな内容だったのか気になります)

また原告が問題にしている何らかの記事について、前回エントリで挙げた女性Aさんの関与について争っていたようなのですが、被告側がそれについては関与していないという旨の事を述べており「じゃあそれを書面にしてきてください」と裁判所に言われてました。

この裁判は被告Bさんが本人訴訟で頑張っておられて、また、裁判の合間にも「ちょっとよろしいでしょうか!」と割って入り自分の述べたい事を述べ始めるので見逃せません。
刑事裁判で被告人がコレをやると、私の頭の中で要注意のランプがつきますが、民事だとむしろこのように声が大きく、ある意味空気を読まないようにして自分の言いたい事をとにかく言う、という姿勢で臨む事が有効のように見えました…

Bさんの「ちょっとよろしいでしょうか!」に対し、何度か裁判所が「それは書面にしてきてください」と言っていたりする場面がありましたが、民事はホントに書類ベースで物事が進むんですね〜

そんな感じでした。
次回は12月2日です。

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殺人でも刑事裁判でもないですが…野村総研の民事裁判

こんばんは〜

本日は殺人裁判を傍聴していないのですが…
たまには民事の話も、ということでこれを。。。

続報! 幹部が強制わいせつ疑惑の野村総研が被害者女性を逆提訴!
http://www.cyzo.com/2011/06/post_7665.html

↑この記事の下の方にある有志の方のブログがリンク切れのようなのですが…

簡単に言えば野村総研対、野村総研に勤める男性からセクハラ被害をうけたという女性Aさん、そして「野村総合研究所(野村総研)のわいせつ、セクハラ被害者を救う会」の男性Bさん2名の訴訟です。
(原告のところ、ちょっと修正しました 20111118)
上記リンクほか、日刊サイゾーにはこの話題の記事がまだいくつかありますので、見てみてもらえればと〜


8月に傍聴しましてメモも取ったのですが、なぜか今、そのメモが見当たりません…(´Д⊂グスン

金曜日10:30〜に次回期日が入っているので、お知らせの意味もこめてアップしてみました。

ではでは!

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